Awareness

夕日疲れた身体を癒す生まれ変わった心を諭す呼吸する木々鳴き合うスズメ旅先で教わった曲が響き日常を愛でる 失ったものを数えることなく一つひとつに感謝を思うその尊さをずっと抱いていたくてただ共に深く染まる 窓辺で私は風と呼吸 […]

Nah

炭酸を眺めている私見たこともないでしょう数多の人 珈琲を飲み干した唇を舐めるあなた見たことはない気がします私一人 青空の美しさに立ち止まることのできる人あまり見かけない大都会の路地裏 夕方の空に月あまり気付く人もいない週 […]

邂逅

これはなんだそんな言葉すらないただ生命の反射自然のつま先或いは素肌 草木と同じ海風と近しいただ生命の呼応 なんだ君はそんな言葉もいらないこちらを見つめたグレスリーその場にいたならきっと僕も言葉ではない何かを選べたのかも […]

波になって

風が波になった陽が暖めた空気が吹かせた夜の冷えた暗がりが招き入れた 波に揺られた私も浜辺を少し水に浸す風に乗り飛ぶ私も大気を少しあちらへ押しやる 夕焼けが巡り朝日になる束の間私たちはほんの少し進化する生命を含んだ自然に加 […]

Believer In West Coast

西海岸で日が暮れていく東京へ向かう光を横目に走り抜けていく 遠く向こうで雲が待つ紫色の空が撫でる 無限の緑構うことなく思い違う 有限の命刻んだつもりの黄昏時 再会が曖昧にするひとしずくの鼓動 海の魅力にあぐらをかいた森の […]

As Modern

誰も幸せにしない正義感なら捨てちまえ ミントの効いた煙草の香りキツめの声の優しい台詞がその波に乗り 倒れ込まない程度の毒必要なら飲むさ 語った顔に歴史を感じる人には言えない抱えたものが軽やかに舞い重く光る空気 目の前のた […]

光る詩

伝う忘れてしまった朝あった答え日射し私に熱を与える どこへも向かわずここで留まり私は世界を美しくする 旗は揺れる今日も風は新しい 汗が光り素肌が喜ぶ声を聞く どこか遠くへ放った望みはもう見えず頭上からのみ降り注ぐ雨だけが […]

明淡色

あなたにとっての詩はある日届いていくつかが深く刻まれた心を癒やした 私以外それを知る由もなく夜が明ける 走り去った自転車が運んでくる朝愛の言葉みたいな空の光 カーテンを開いた顔へ降り注いでくれたならいいな 願いながらまだ […]

旅光

もうしばらくここに居る それもいいよとそんな気がする海の気配 煌めいて波打ち際に手を引かれ時が過ぎる 綺麗な小石を見つけて笑う風がさらう声のいくつかレンズに収める青と日差し 大勢から逃れやがて緑の木々と喜び澄んだ空の抜け […]

出立日

新しい詩集を作ろうと思っています。まだタイトルも、どうやって出版するかも決めてないですが、作ることは決めたので、読んで下さる方に伝わればいいなと思い、これを書いてます。 それに向けて、今まで毎日書いたものを公開してきた自 […]

行先

この先に何があるのかわかりませんが、行きましょう。この道すがら何があるかもわかりませんが、行きましょう。 例えばこの誘いにあなたが乗るとして、そこに何を見出しているのか。見つめているのか。 割と人生って、こういうものな気 […]

十色

人それぞれ様々な日々を語ります同じものを食べて同じものを見たとしても様々な世界を思います ある人は真っ直ぐに伝えますあの人が好きなのだと ある人はただ微笑みますあの人のことを思いながら ある人は日々信じていますあの夢を叶 […]

森と海

待ってやくれない青空にうろこ雲鳴り響くベルに急行電車世界は今日も通り過ぎてく 過去のことなど忘れた素振りでけれど確かにその涙を受け取って掌に落として本日も切ないくらいに新しい空 開け放った窓森の中から眺める子鹿その瞳にど […]

朧気

映像に映る鳥隣を歩いた人が言った飛行機橋を渡る車窓から眺めた雲日差しが眩しく眠気が乗った瞼は重さに耐えかねる 昨夜が既におぼろげな昼間いつもより清々しい顔をした人澄んだ風が心地よく少し背筋が伸びた気がする 誰かが何か一つ […]

幻雪さん

なぜか明け方に目が覚めて寝ぼけたまま冷蔵庫水をコップ一杯ふうと息をし振り返ったら真っ白の光 ああこれのせいかと眩しくて起きた気がした自分わあ綺麗だなと思わず写真を取った気がした自分 それにしてもおお寒いなと再び布団にそそ […]

Freshness

焼き立てのパン頬張るみたいに書き立ての言葉 産まれたての赤子愛でるようにつくりたての夢と希望 できたての友情愛情慣れないみたいに芽吹き始めた新しい私 開いたままのページ窓際に置いたまま日焼けしたみたいに埃被った憧れの後ろ […]

今日を

寝て起きて寝て起きて そこだけ切り取れば繰り返しています毎日と呼ばれます そこだけ見れば繰り返しています日々と呼ばれます 風に吹かれて雨に濡れて時折大きなくしゃみでもして新しい人に会います そこだけ見れば繰り返せない偶然 […]

Re Breath

儚く消えたあの朝も半端なままで終わった愛もすべてを持ってなど行けないから奏でて生きてまた明日 夕焼け色に染まったテラスで風に尋ねた命のわけを揺れて暮れてく緑の街で僕は見つけたんだ確かに受け取ったんだ 儚く消えたあの朝も半 […]

雪空

雪が降った雷も鳴った 楽しんでいるようになぜだか感じた 光を掴めず光る道照らすから少し分からなくなる悲しんでる顔さえも 触れると消えるここにも魔法 眠ればすぐさま消える白 人生みたいだ呟く静寂 寒さから教わる冷たさから伝 […]

覚え書き

人が淹れてくれた珈琲を無性に飲みたくなる。寒空で日差しを浴びた日。自分勝手だと誰かが言った気もする話。思い出して風に流す午後。 誰かにとっての止まり木。誰しもが。そう思えたならもう少しだけ軽くはならないだろうか身も心。夕 […]

詩を書く。 毎日書く。 詩を見せる。 毎日見せる。 詩集を売る。 毎日売る。 新しいことを思いつく。 毎日思いつく。 新しいものをつくる。 毎日つくる。 伝える。 毎日伝える。 日が昇る。 日が沈む。 また昇る。 また沈 […]

木漏れ日

あの人は、森の中へと帰ってゆく。その理由を聞くこともなく、ただ私は知っている。 あの人は、独り広い所で夜を明かす。その理由を知ることもなく、ただ私はわかっている。 あの人は、人知れず美味いものを食べる。その理由を誰に言う […]

風便

昔教えてもらって買った生姜。作ったジンジャー。美味しい記憶。 いつか欲しくて買ったレコード。かけるソングス。嬉しい時間。 少し緩いお気に入りの靴。履いて出かけるディナーウィズユー。楽しみな予定。 着崩した上着。擦れた色味 […]

一々

君らが一曲作り世に流行らせる一時僕らは一つ居場所をつくる 君らが一夜を使い暗闇で笑う一時僕らは一つ物語を育む 君らが一日を拵え日常から逃げる一時僕らは一つ結束を生む 君らが一月旅をして余暇に浸る一時僕らは一つ新たな世界を […]

LOVE IN IT

愛を確かめるいつもの会話の中にある普段の笑い声にある一口で頬張ったそれにある 愛を確かめる下らない話の中にあるいつもの着心地のよさにある一口飲んだそれにある 愛を確かめる包まった布団の中にある育った自分自身にある一口だけ […]

偶然隣

本を読む人詩を書く人本を読む人眠る人 いつぞやの電車の中並んで座る偶然の最中 もう二度とと思いかけてまだ一度も出会うに至ってなどいないじゃないか思い直して書き直す 読む人書く人読む人眠る人 いつぞやの電車の中並んで座る奇 […]

Aqua

ラブソングなんて聴く暇もないくらいの調子。その方がよっぽどラブリーだよねとか。 励ましの歌を聴くくらいならいっそ、ほらとっとといくよと急かすくらいに走り出す。その方がよっぽど励まされるよねとか。 落ち込んでいる暇も、不安 […]

新曲

疲れ果てたとて聴く音楽寒空の中を歩いていく曲 美しい歌が溢れた世界味わいながらも新しい歌作る人々聴く人々 飽きられちゃうからねと寂しそうに言った音楽の人 人の個性が夢を見るから新しいものは無くならないのさ 人の惰性が望む […]

紅葉

季節が頬を赤らめていく照れ隠しする僕らみたいだ 巡りゆく四季と喜怒哀楽四つずつ持ち寄って一年を共にしようよ木々とそんな会話ができたなら人類もう少し仲良くなれやしないだろうか 山の傾斜にならって歩き朝日が山影を街へ無造作に […]

GO AHEAD

懐かしい話をして笑い合って顔にしわを増やしてゆけ 真新しい話をして驚き合って互いの寿命を縮めてゆけ 私はそうして生きてきたよと素晴らしい笑顔で語る人を敬愛せよ 若さに負けずとも劣らない老いを肥やして生きてゆけ 丁寧に淹れ […]

引く手

私のくるぶしを刺した蚊の後ろ姿季節を惜しむみたいだ さようなら輝いた水面で跳ねたのはきっとそう またいつか書き連ねた日記が行く先で会いましょう 眺めていたのは水平線そのふりをして立ち尽くした私自身海辺の街はそんなことわか […]

余分

珈琲を飲む散歩する緑が黄色に染まっていくのを眺めいる 珈琲を飲む散歩する長袖を着たり捲ったりしながら過ごしている 珈琲を飲む散歩するただそれだけでいいのになあと思ってみる肩の力が抜けていく心地 珈琲を飲む散歩する友と話す […]

筆跡

書いていたのか遠く昔 聴いていたのかあの頃の私 どうして尋ねてくれたのかすぐ隣で君 何を思って居たんだい海の向こうに 答え合わせもできないまま歩いてきた 辻褄合わせもしないままそれでいいさとやがて笑った 擦り切れた靴底が […]

悲しかったらギターを弾く苦しかったら詩を書く辛かったなら親友と歌う そうして私は明日も健やかに生きていくのさ 誰かが私を揺るがすのならかき消すようなギターソロを作るよ 誰かが私を苦しめるならお陰様でと名作を生むよ 誰かが […]

眼光

口ずさむ音色光がさえぎる景色人に紛れて歩いていき人知れず微笑むのもよい 私を傷付けるのならもちろんのことその手を汚す覚悟を持てそう言わんばかりの眼差しに学ぶ いつか獣たちが草原の向こうから私へと教えてくれたこと 音符を自 […]

何十年

沢山の人に会いまして思うのです 何十年後も私は変わらず新しい人に会うのでしょうか 何十年後も街は変わらず新しい場所を育むのでしょうか そして何十年後は一体私は何をしているのでしょうか この人は僕よりずっともうこうして生き […]

夏音

夏だと叫ぶ その代わりに大きな声で歌う 大勢に紛れて跳ねる 朝から晩まではしゃぐ 日焼けする 笑い合う 何万回と聴いてきた音楽を また何万回と聴きながら生きていくだろう その狭間にたった数回 あるかないかの光景たち 身体 […]

新夏

朝起き上がり シャワーを浴びて火照った身体 涼む間に本を手に取り 知らぬ誰かの旅行記を読む 涼し気な服を着て出かける 道すがらでカフェラテを買う 電車を待つ間に身体を伝う水の感覚 冷房の効いた車両に乗り込み座り 半ズボン […]

翌朝

目覚めては浸っています 朧気になっていく光景 一つひとつ どうすることも出来ないまま 過ぎ去っていきました 世界はどうやら 私無しではわかりません 眺めていぬ間に 何処かへといく気がなんとなくしています けれどそれも 確 […]

YO

軽いよ どんなに重く感じところで 大したことない 誤差にも満たない 星の上の私 変わらないよ あの手この手を尽くしたところで 約束なんてされてない 特別なんてこともない 昨日と変わらず私は私 好きにしなよ できるできない […]

Flowing In

移ろい変わっていくだけさ。そんな世界の流れの中へ、自分てやつを混ぜ込みたくて仕方ないのさ。試されてんのさ、運試しの要素を多分に含んだ日々の中、何に賭けるか。誰に背中を任せるのか。何処で何を見つけて笑うのか。よおく見つめて […]

Discovery

言葉を失え雑踏の中 言葉を失え光る海辺 そこでようやく裸になるのだ私の心 そこでようやく自然に帰すのだ私の心 朗らかに笑い呼吸一つひとつが健やかに胸に響き世界に響きやがて何処からともなく生まれくる言葉を感じよ 力んで生む […]

青よ!

青よ何処へゆくの彼方へゆくの私もゆくよ 何も知らない入道雲とすべてを知った夕立ちをまといゆくよ 青よ何を叫ぶの何処へ叫ぶの私も叫ぶよ あるがままにと誘う波とこちらを見つめる潮の香りへと叫ぶよ 愛だ恋だ自由だ夢だ今日も僕ら […]

待つ人

思い出すセンテンス軽い言葉に他人の言葉に逃げるのを見つめる青空と風 行き交う人々慣れた素振りですれ違いただ過ぎ去っていく夜 もう何度目だろう夢中になって喋ってしまったあれやこれや自分の話 あっという間に増えていく皺読みき […]

PRESENT

多分今言わなければもう二度と言うことはないだろうこと思い切り言う 多分今書かなければもう二度と書くことはないだろうこと必死に書く 俺は今生きているのだ 私は今息しているのだ あなたは今眼の前にいるのだ あの人は今去ってい […]

談笑

珈琲を飲み相槌を打ち談笑する アイスクリームを食べ頬杖をつき談笑する 髪を伸ばすのがどうだとか歳がもう随分と経ったとか互いを眺めて談笑する 誰が感動するわけでも誰かの役に特段立つわけでも社会が良くなるわけでもないけれど談 […]

空想の時

小さい心身に染み込ませ生きていく 違わぬように見誤らないように正しく遠く有象無象と等しく思い生きていく 例えばそうだねあまり知らない大きな空の近くにて何時間もの豊かな会話をしたとしてそのことを誰に言うでもなくただそのまま […]

202307051900

気付けば最前線、声も枯れて、腕も疲れて、それでも歌う声たちと飛ぶ。 僕等の身体の殆どは水分だというけれど、心もきっとそうじゃないかと思える程に飛んでいく汗。滴る全て。 一瞬が身体を心を通り抜けていく、それは常に僕らの話で […]

Richness

繊細な感性きめ細やかな肌のように触れられたなら滑らかな心地 豊かな感性七色を含んで火照る頬のように飛び込めたなら清らかな心地 撫でるように泳ぐように愛せたならばきっとその時そよぐ風 世界の美しさ忘れた頃にすれ違う夢通り過 […]

朝顔

朝六時白い空が混じったまま寝ぼけ眼で真面目な話 朝八時起きた鳥たちが鳴くベランダ覗いた途端に空想が如く消え 眠る間もなく咳き込む若人一言も口にせずとも生きてゆく 誰と語らずとも前へまた性懲りもせず未来へ独り起きた今日も確 […]

ゆく

段々と整っていく部屋を見て私はここに暫く居たのだと分かってゆく 暮れていく空を見て海辺の街に居たのだと思い出してゆく 過ぎ去っていく年月と誰に背中を押されたでもない人生とそれでも何故か夢見ることを未だ忘れぬ心と共に歳老い […]

詩の人

詩集を鞄に忍ばせ歩くパラパラとめくる時々誰も気になど留めないままにただ言葉と共にそこに居る 発見も驚きもページの隙間に詰まってなど無く全てはずっと自分自身の胸の内にて発火する 言葉はそうだなつまるところいつも背中を押すだ […]

自然体

ただ美しい時間を過ごし ただ誰に伝えるでもなく喜び浸り微笑む 混じり気のないただその時間と過ごした自分の心地だけが残っている様子 ただ静かな水面に揺られ空を眺めているかのような 自然の一部として光も透過し風に揺れる木々と […]

遠くへ

ああ世界どうしてだいって尋ねたところで答えてなどくれないから心の中に留めておくよ空の中にため息と共に放つよ 耳を塞ぐように聴く音楽異国の歌声が癒す言葉を持たない心の水面 淀んだ雲に沿って歩いて社会など全て忘れてただ青い方 […]

独奏

イ長調のピアノを弾きながら口ずさむ歌 誰に聴いてほしいわけでもなくただ私のために私が奏でる 原動力など特に無いよモチベーションも皆無です ただ私のために届いてほしくて響いてほしくて弾いています作っています 私のような誰か […]

Roscoe

僕らは声を大にして歌う僕らは声を大にして歌う 僕らがここにいるわけを僕らがここにいたわけを 夜の街昼の公園どこかで歌い続ける人に合わせて僕らも歌う それだけが唯一のことなのだと知り得て歌う それだけが長い間しずかに心の奥 […]

コスモ

波打ち際 寄せては返すなどと言うのは傲慢だろう僕らがただ其処に佇んでいるだけなのだから 日が昇り日差しが降り注ぐなどと言うのは傲慢だろう向こうからしたら僕らがただ此処に居るだけなのだから いずれの側も中心にはなく一つの系 […]

波風

のんびりと、海岸沿いの街を歩いていきました。着いて少しぶらぶらしていたら、あぁもう夕方だということに気付きまして、夕焼けを見に海辺へと向かいます。 人もまばらで、波も静かで、右を見れば夕陽がゆっくりと沈んでゆくのが見え、 […]

寝起き

雨音を久しぶりに聴きながら眠る。窓を少し開けたまま。心地よく眠る。暫しの間すべてを忘れて逃げ込むように眠る。目覚めたら少しは世界が生きやすくなっていることを望みながら眠る。 陽の光を浴びながら起きる。開いたままの窓が街の […]

余韻

何処にも行かない他の誰にもその全ては伝わらない 朝の会話昼間の立ち話夕焼けを見届けたこんばんは夜に紛れてする話 線路を挟んで交わす視線西と東で打ち合う言葉 テキストだけでは抱き合う心地には到底敵わない触れ合う心地には遠く […]

誰が為

みんな違うわけだから私に言えることなど何もないあなたにだってそうでしょう 人を思えば思うほど言葉を失うように思えます なるべく本当のことを見つめていたいと思います それはとても難しいことだと続ければ続けた程に絶望します […]

困難

人に会う何かを話す笑う考える問う答える繰り返し 私はいつの間にやら多くの私と重なって得体の知れない公を見つめて度々似たような今日を送ります 同じ顔してどうやら違う今日を通り過ぎて行きます 道すがら美しいだけでは駄目だと誰 […]

Beauties

見落とすことも気付かぬことも多いです 教えてくれたら伝えてくれたら嬉しいです 人の気持ちは今もまだ分からぬまま分からないまま優しくあろうとしています美しくいようと思っています 空が綺麗だと木々が瑞々しいなと立ち止まる心地 […]

近付く

歩いて電車に乗って歩いて電車に乗って 忙しなく生きて何か見つけて気付けばお腹も空いてきて 水を飲んでまた歩いて考えて話して出会って笑って 少し汗をかいてまた考えてご飯を食べて電車に乗って帰っていく こうして書いて確かに生 […]

夜の絵

戸惑う独り風が吹くとき忘れる孤独 緩やかな嘘隠すでもなくただ鞄に詰めて旅する人々 意味を探せば自ずと見つかる名もなき人生 せめて黒い服を着て人知れずゆく何処かで会えたら 笑い合えたら朝まで共にと願って眠る古民家の床 人目 […]

雨雲

雨宿り誰かにとっての私にとっての雨宿り 先を急ぐあなたも居ればもう少しここで一緒に居たいと思うそんな私も居たりします いつかその内雨が上がって水溜り気にせず駆け出す頃には私も行けるだろうかと空に問います 深呼吸して空の一 […]

春間

起きて何を考えるでもなく気の抜けた格好と気の抜けた表情を用意して家を出る 目的地をなんとなく決めてだけどもそこへはゆっくりゆっくりと辿り着くなんなら辿り着かなかったとしてもよしとする そういう日の方がよっぽど豊かで色んな […]

としても

散歩するみたいに生きていって大満足でしたと言えたならいいな きっとどんなに色んなことをこれでもかってくらいに詰め込んでも最後にはまたあぁあんな新しいこと思いついちゃったんだけどなぁとかあの海辺にも行きたかったなぁとかあの […]

微風

海を眺めるその時間を思い出したくて目を閉じて音楽を聴く 海岸線に反射する私を眺めて暮れた夕暮れ 砂浜を歩く足跡が告げる一分一秒そこにいた存在 海にておおよそのことが証明される他愛無い私という粒 流されぬように波打ち際をゆ […]

雨と奏

雨音と部屋に流した音楽が混ざる夜私のためだけの曲になる 暗闇の中綴りたい言葉があり抱き締めたい思い出がある 静かに遠く旅した記憶が守る夜 少しだけ窓を開けて空と繫がるどうやら私は生きていて気配を用いて雨粒と呼応する 緩や […]

今日と

ゆるやかに今日 やわらかに今日 ねがわくば今日 とぼとぼとすくすくと過ぎていってやくれませんかね今日 叶うならちいさな声でやさしい響きでただ意味もない言葉に乗せて安らぎを届け合えたらいかがでしょう そういうわけにはいきま […]

一日中

一日中パソコンとにらめっこそれでも割りと変わっていきます世界 そんな許しに耳を貸して気が付いたらもう今日も星々 文明の利器と割と仲良く過ごしているつもりだけれどそんなことを思っている間にまんまと支配されてしまっている気も […]

素振り

忙しないよ探し回って変わりゆくふりして街並み変えていくのは僕等みたいな人の顔 本当は寂しいふりして確かめたいだけ自分の声色誰かの顔色あなたの症状 ゆっくりでも咄嗟にだって構わないから辿り着きたい場所を見つめてお湯を沸かし […]

再びへ

また行きたいなと思っていいなら思います また会いたいなと思っていいなら思います どんな絶景も素晴しい思い出ももうこれ以上はいらないよと思える程に満ちた夜ももう一回もう一度思っていいなら思います 見納めだなんてもう二度とだ […]

嫌だ

特にあまり無理はしなくていいものです 無理だと思いながらもやるべきこともあります 無理だと知りながらもやっちゃうこともあります その上でそれを承知で無理だと思って無理にやりたくないと思うことは本当に無理にやらずにいればい […]

光の粒

重さが滲む昼の香り 緩やかに流れる水面になる風 どうせなら連れられ行ってしまえばいいのでしょう花が吹きゆく方角へ 大きな窓の隙間たちから迷い込んだ光の粒たち それを眺めて立ち止まる私の粒たち ゆらめいてゆきましょう私の赴 […]

旅先

旅する僕らの音色はいずこ誰も知らずに歩く通り 初めてづくしのはずなのに知ったような顔して歩くその幼さに自ら笑う いつもより足早に歩幅を大きく響かせる足音 アスファルトに自らの新しさを打ち込んでいく誰も知る由もない街 自由 […]

花粉

花粉症です 鼻がムズムズ困っています 瞼がクスクス痒くなってちょっかいを出してきます 寝る前に薬を一錠飲んでいます ポケットティッシュをちゃんといつも持ち歩いて生きています くしゃみも時折出てしまいます なるべく屋内で過 […]

向かう

走り去っていく今気付いたら昨日 立ち止まっていた今あっという間に数ヶ月前 向かう先より訪れた過去にこそ確からしさを見出す私 未来にこそ宿るあなたの居場所を探す 導かれた先で語る言葉選んだ靴で纏った服で笑う声 今から先に一 […]

人の詩

難しい話ではあるが人である あなたも私も人である 故に異なり故に異なるということを忘れがちな人である 私が悲しむ間にあなたは喜んでいる 私が知らぬ間にあなたも思っている人である 伝わるはずもない伝わってほしいことを抱えな […]

至る所がどこであれ照らされ混じる午後の光隠れて溶け込む夜空の深み愛される私でいたいという本性 路上を走り去っていった子猫が遠くで振り返り見つめる私を含んだ黒い夜更け すれ違った人々が少し経って立ち止まり思い出すどこかで見 […]

青い詩

声よ確かにあなたへ届け 声よ確かに僕から伝え 確かなことだけ言ってるようなら僕は要らないあなたに合わせる顔もない 誰しもが辿れる論理なら別に僕の出番はないあなたを連れてく喜びなんてない どうせ歩んでいくのなら叫ぶように願 […]

一夜で

余裕をつくるというよりは余裕があって初めて生まれる喜ばしいことが多いのです そう緩く優しく歌うみたいに揺れる水面の湯船です 明日のことをぼんやりと思い浮かべて浸っています 一度で変わる物事よりも何度も何度も繰り返し積み重 […]

冷夜

沈んだ心と裏腹に明るい言葉が走る口先指先 本当は何も喋りたくないから流し込むロックンロール 雨音のおかげで他に何も要らないいつもの道 冷たい空気で考え事を減らしてしまえばただ少しずつ眠くなっていく布団の上 夜の深さが確か […]

凹凸

ずっと曇り空にしか思えない日 ずっと心の凹みの底が見えない日 ずっとなんてことも無いのだろうけれどこの暗がりの中ずっと居たいわけでも無いから向かう 心の調子身体の具合全部受け止め抱える自分 大切にしていきたいこと大切にし […]

詩を書くそれで詩人かと言えばそうではないのではないかと思う 珈琲を淹れるそれでバリスタかと言えばそうではないのではないかと思う 料理をするそれで料理人かと言えばそうではないのではないかと思う 絵を描くそれで画家かと言えば […]

移ろい

一日中家に居れば止まったみたいな時間から眺める空の移ろいが綺麗 思わず窓を開けて冷たい空気が溶かす永遠 夕焼け小焼けを追いかけて辿り着いた黒い空なら切なさなら悲しさならば受け入れてしまえよ朝日が照らすまでの束の間 音もな […]

逃避

逃げてしまえ逃げてしまえそう呟く人垣間見るうつつ 悪くないなと思って夕暮れ暗くなるのを待ち侘びてあなたに寄り道他に誰も知る由もなくいなくなろう奥の方へ 深い方へ 重くなった心ならどこまでも沈んでいけるまだ見ぬ豊かな未知と […]

光の話

光のようだと人は言う奇跡のようだと私は思う 永遠に大して知らない世界です もうずっと知ってる気にもなれないままですあなたの話 今日も嬉しくなれるように美しい音楽と美味しいご飯甘いお菓子と苦めの珈琲求めて生きてるだけです私 […]

Hopefully

曇り空雨雲が過ぎていった待ち合わせあなたは独り掌で握り締める自分 歩いてきたその自信で狂うこともありその事実を忘れてしまうこともあり通り過ぎていった雨雲も突然現れるはずもなく過去があり未来があるからこその今しがた世界に降 […]

新しい詩

コンビニでマウントレーニア空を遮るスカイライナー通り過ぎて映る青空なんて綺麗なんだろうと書き残しながら飲み干すカフェラテ 駅でキョロキョロ大きなスーツケースがコロコロ温かい日差しが差し込むそうだ今年はあそこへ海の向こうへ […]

納品日

銀座シックスのここは何階か、エスカレーターを乗り継いできた、いつもより少し高めのスタバでカフェラテと抹茶のケーキを食べながらこれを書いている。午後七時。 ついさっき、蔦屋書店という名の本屋に、自分たちで作った本を納品して […]

バトン

今日はどこまでいけるかな明日はどこまでいけるだろう その繰り返しで辿り着いた今日いまあなた その連なりでバトンを落とさず繋いで拾って時折ホコリをはたいて受け取って向かう先で待つものも知らずにいく 難しい話でもなんでもなく […]

優しさ探しの詩

優しさを探している お湯を沸かし豆を挽き香りが飛び立つ様を眺めるたびに舞い降りるそれをいつの間にかどこかへと消えていくそれを探している 出会いと別れを繰り返してはそのくせ同じことなどないままにやり直しもできないままにその […]

My Prelude

見失った自分何処へ行ったんだろうと探したところでずっときっとここに居て 目を瞑ったままうずくまって嫌いになった自分だけ遠ざけて孤独なフリして何処へも行かずにここに居る 面倒なことはさておいて重さなんてあるはずもない心で軽 […]

声色

声が言葉を運ぶのではなく言葉が声を運んでくれてあなたの声が届いて和みときにざわめき揺らいで癒やされ満ちてはっきり分かる心の居場所 風が街路樹の葉を揺らし鳴る優しい音に守られてゆっくり一緒に歩くみたいに 海岸線に腰を下ろし […]

今ここで

今日という日が積み重なって一体私はどこへゆくのかあなたと次はいつ会えるのか わからずじまいのまま今日もばいばいじゃあねを繰り返してはみんな一人になって帰っていく眠っていく 目覚めてようやくそうかそうかと思い出し私は私の似 […]

夏だね

風が強くて、せっかく整えて出た髪もすぐにあまり意味がなくなる。 気温が高くて汗ばんで、せっかく塗った色んなものもきっとすぐ流れ落ちてしまうのだろうと少し切なくなって歩く。 みんなきっとそうなんだよなと思って街を見渡すと、 […]

週末と詩

週末です。何個もかけたアラームのすべてを聞き終え、暫くしてようやく意識が芽生えて焦り起き、気付けば僕はせっせと電車に乗って街へと出ていく。 詩を書くことは、主観的で尚且客観的だと思う。多くの人がどう思うかと、自分はどう思 […]

夜と僕

僕の心に声があるならきっと普段の声とは違うことを語り出すんじゃないか それが人というものなのだと素直に思えた夜はきっと僕も大人になっていたんだろう 飲み干した苦い缶コーヒーが溶けて更けゆく夜と僕 誰かに名前を呼ばれる嬉し […]

ラムネ

永遠に続いたらいいなって思うことがいくつかあって それでも歳は重なり僕らは育ちやがて何処かへゆくのだろうなとベビーカーに乗った混じり気のない声が世界に伝う 季節は巡り何万回目の青空を見上げ汗ばみ恋をして色とりどりの心地を […]

声よ今

僕らの声よ遥か遠くいつかの君まで届いてやくれないかいつかの僕よ振り向いてはくれないか 後悔には声は届かずただ未来へ希望へ声は霞んで飛んでゆく 今の僕らが言えることは未来の僕らが聞くためのこと いつかの僕が言ったことは今の […]

可不可

溶けた時何が私の元に残ったのか今はまだ知る由もない私 ああそうかそうだったのかと知る時へ向けてただ生きていくしかない私 希望という名の殻を被った真実なのだとそれをいうなら きっとこの世は可も不可もなくただ此処に在りあちら […]

疲れた顔してアイスクリームを買って食べる幸せみたいな

各駅停車の電車に乗って、通り過ぎてく街並みを眺めて進む夜の中。 街灯が照らす公園、座る人を待つベンチ、知らない誰かが窓に灯した暖かい光。 夜を彩るすべてが、緩やかに遠ざかってゆく。 座り寝込んでいる人々と、何やら画面を夢 […]

春の詩

春風だと名付けたのは一刻前の私であり 春一番だと世界に言ったは確かいつかのニュースキャスター 青春の中で光よりも輝いていたいつかの君は今日は何処かで青い服着て新たな誰かを照らしてたりして 緑に変わりゆく土手の芝生少し早め […]

光差す私

朝の光が差し込む小部屋ただひとり佇み眺める僕私 静かな世界流れを止めたかのように思える時間 このひと時が僕の目の前に在るようにあなたの元にも在るのなら在ってくれたらいいなと願う朝の光 季節の中で霞む瞳今日を旅する僕ら皆遠 […]

Dawn Lights

光の先にそれがあるなら眩しさに目を瞑ったとて伸ばし続けることができるだろうかこの掌 朝焼けの中歌う星々光の僅かな寝起きをついて船を出した人の強さよ逞しさよ 薄い声はこの世界に響くことなく消えてゆき青い景色がただ僕の心を染 […]

風の言葉

風に生まれを尋ねたとして鳥に行方を尋ねたところで僕等は答えを知る由もなくただ放たれた言葉はやがて空へと帰ってゆく 道端の椅子に腰掛け飲み干した珈琲 通り過ぎていった誰かの後をついてゆく仔猫 同じ格好が揃って歩く平日の昼下 […]

新年の詩

流れゆく冷たい風あぁ僕等は一体何処から来て何処へ征く途中なのだろうね 風に聞けども答えは知れずただ何処からともなく吹き荒れて何処かへと去っていった遥か昔の胸の高鳴りが如く征く 青い空白い雪眺めては聴こえ来る自分の呼吸突拍 […]

志の話

あなたの志は何かと問われて答えられるだけのものをあなたが運良く持っていたとして果たしてそれを運良く快く言葉でその掌で伝えられる確率は伝わっていくその幸運は一体どのくらいなもんだろうか 志無く悩む人で溢れた世界で限られた発 […]

無題

青空の下珈琲を飲んでいる 過ぎゆく人も吹き抜ける風も今の僕にとっては同じようなもので きっとずっと変わらずそこにあったであろうベンチも木々も同じことを思っているんじゃないか思ってきたんじゃないかなんて思い少し微笑む きっ […]

時の所在

雨の降る音を聴きながら目覚める歯を磨き顔を洗い重たすぎる身体を椅子に委ねる 買ったまま読まずにいる本達の山から一冊を救い出し捲る 書き手の視点の偏りを読み流しながら語られているノンフィクションの出来事たちに僕は次第に落ち […]