夕日疲れた身体を癒す生まれ変わった心を諭す呼吸する木々鳴き合うスズメ旅先で教わった曲が響き日常を愛でる 失ったものを数えることなく一つひとつに感謝を思うその尊さをずっと抱いていたくてただ共に深く染まる 窓辺で私は風と呼吸 […]
言葉
詩について、あるいは
書こうという意識もなく書きはじめる。無自覚なまま思い浮かぶ言葉を無くしたくなくて書き留める。自然な始まりであって欲しいと願いながらただその時を待つ。 あ、陽が出てきたねと呟くみたいに。無気力に雲を意識し始めるように。一切 […]
エンドロールを思えば
刹那を生きている気がしてならない。それでいて、永遠をめがけて繋いで、積み上げようと試み続けている気がしてならない。 優しくありたいと思うけれど、ただ自分がそう願い生きてるだけでは、出会う一人ひとりにそうあるだけでいいのか […]
わからないを増やしたくて
私にも詩の好き嫌いがあるように、あなたにも、そうだろうと思う。 詩に限らず、好む文体、好む口語があり、使って欲しくない言葉や、聞きたくない言葉というものが、恐らく誰しもにあるだろう。 それらを配慮し、誰にも咎められること […]
生活の言葉たちにまつわる駄文
趣味を一つ挙げるとしたら何かと問われれば、音楽だろうか。漫画もアニメも映画も、コーヒーも旅行も好きですね、とか付け加えながら釈然としないままに、言う気もする。 ただ、趣味という言葉が、仕事と切り分けられているものだとする […]
I LOVE YOU MUSIC
思えば、音楽に刺激を受けて書いた詩がいくつもある。 独り、ヘッドフォンで聴きながら新幹線の中で綴ったもの。来日したお気に入りのミュージシャンのライブの帰りに、余韻と共に書いたもの。 真っ暗なライブハウスの中、音楽の最中、 […]
言葉の意味も多様になっていくのだ
夏休み、というからにはそれまで休んでいない期間というものがある。土日休み、というからには月火水木金は休みではない、ということになる。 何を当たり前のことをと思われるかもしれないが、「休み」という言葉がもう何年もの間、なん […]
そろそろ名前を変えようかと思っています。
「今朝の落書き」と題したこのコーナー?連載?ですが、そろそろ名前を変えようかと考えています。 そもそもは「落書き」と題することで僕自身、気負うことなく気軽に書くものだと思えたし、自由丁という街の何処かの壁やらにこっそり毎 […]
夏詩20230810
こんなに暑い日だったかねと思い出す 月日がもうこんなにも経つのだと向かいに座った人が言う 何か変わったものはありますかそう尋ねてくれた新しい人 何か変わらなかったものはありますかそう尋ねてくれた古くからの人 そうだなあと […]
Drinking Lemonade
Drinking lemonadebesides tasting blue sky at noon 昼の青空を味見しながら飲むレモネード Dipping summer airinto my wasted midnight […]
Summer Sparkles
さぁ夏へ 夢は持ったか 希望は詰めたか 無いなら無いで誰よりも身軽さ 何処までもゆけ 海岸線の先の先 海中の奥深く 空の向こうの地平線上 かげろうの中 朧気にしてしまえばいいのさ 日焼けした肌にキス あの子とのハグ サン […]
夢の中に置いてきたのさ
やれるだけのことをやりそれでも難しいこともあり意気消沈して歩く日もあります 全てがよい方向へ向かう日もありそうでない日も確かにありいずれにしても行きたい方へすべてを尽くして向かっていきます 諦めるそんな言葉がちらつく日暮 […]
「楽しい」と「嬉しい」
未来のことを考えるのは楽しいものだというのは、自分が既にできる範囲の中の、さらに内側、安心安全な状態のままできる範囲のことを実現することに言えるのではなかろうか。 そんなことを、未来のことを真剣に考え、悩み疲れ果てた夜、 […]
言葉遣いにまつわる話
“否定的なこと言わないのもいいところだよね”。ふいに帯に書かれた言葉に目が留まる。 中高の頃からの親友が、僕の詩集の一つのために書いてくれた言葉の一部。 そういう人と、これからも仲良くなりたいもん […]
仕事は何をされてるんですか?
仕事、というものが僕にはどうやら無いのではないかとか、最近考えている。 仕える事と書くのだから、仕える人やものがなければそもそも言葉の意味がないだろうと思ったのが始まりだが、調べてみると元々仕事は為事と書いていたのが当て […]
言葉と日々を歩く展示、はじまり。
今日から新しい展示が、大塚という街で始まります。 「歩く」がテーマの展示です。普段から僕は比較的歩く方です。長い道を歩く、というよりは短い距離をウロウロしてる方だと思います。俗に言う散歩ですね。 旅先でも、ウロウロしてい […]
Between Blue
おはようって言ったらおはようって返ってくるその幸せを見つめながら青い青い空の方へ旅している 寒いねって言ったら寒いねって返ってくるその喜びを抱えながら近くを遠くを旅している もしも今日出会えないならきっと明日出会いましょ […]
幸せをいったりきたり
幸せへと向かっていきたいと言うけれど幸せに辿り着いたら次は幸せから遠ざかっていってしまうのが僕らです 綺麗な夕暮れ時もずっと眺めてはいれなくて夜になり朝になってしまいます 暖かい部屋で幸せに寝落ちしても目覚めたときには朝 […]
優しい歌を聴いたから
みんなして動き続けている その沢山の中で今日もおはよう 世界の虚しさについてさっきまで書くつもりだったのに素敵な歌を聴いたもんだからやめにしたよ 代わりに昨日君が拾ってあげた知らない誰かの帽子の話か さっき僕が食べた一口 […]
迷い込んだ光る夜道で
キラキラ光る街中歩く僕には何も聞こえない スタスタ歩く道すがら知る君にはどうして伝わらないこと 冷たいほうが透き通るのは何も空の話だけではないよとイルミネーションが呟いたみたいに突き刺さる誰かの言葉 ケラケラ笑う人たちが […]
寝起きた僕にノスタルジア
日が昇る頃起き上がるより先にかける音楽聴きながら始める本日 少し魔が差して昔読んだはずの漫画を読み直した前夜 思い出すより速く感動できる心の軽さに落ち込む真面目だねって笑ってやくれないかな 風邪でもないのに身体が重くて火 […]
いつか旅先のあなたへ
もう何年ぶりだろうかそう思う土地へと向かう飛行機の中 昔を思い出して色んなことを当時は思いもしなかっただろう色んなことを思える自分と向かう今日 きっともっと違う人生もあったのだろうと優しく軽く思えるのは今ここへと僕を導い […]
マイ・ホーム・タウン
語らい過ぎて、気がついたらこんな時間だとか思い乗り込む深夜のタクシー。都内某所。 あっという間に一人になって、家路につくべく告げる行き先。運転手が語り始めた生まれの話。 偶然出会ったその人が、全く同じ町の生まれだという奇 […]
ノンドットノスタルジア
寒くなってきたので、お気に入りのロンTを着た。嬉しいなって思って歩く曇り空。 真っ黒な服装の澄ました美人とすれ違う。格好いいけれどもしかし、格好いいのは服装なのかもしれぬと思う。 それにしたってなんだって、何処かで借りて […]
景色に言葉が溶け出して
景色の中へ、透明な板に言葉を印字して額装して持っていって、撮った写真。 色んな風景の中で眺める言葉は、一体どんな感じなんだろうかと思いつつも、撮った写真たちを眺めているともう一つ、違うことというか、違う感覚に襲われるよう […]
ただの言葉なのだとしたら
好き嫌いではなく愛しているのと伝えたい 良し悪しではなく愛でているのと言っていたい 愛って言葉に色んなものを詰め込んで重たくしている全ての人よ 詰め込みすぎると誰も持てなくなってしまうよそのうち破けて使い物にならなくなっ […]
THINK WORDS
言葉は、読み手の状況、ひいては心境に寄って意味を変える。 定義、辞書的な意味から来る意味合いとは別に、個々人の持つ物語、人生の一節によって、その情緒的な意味は変化する。 そのことを、僕自身が書いた言葉を読む人、その一人ひ […]
未知の自分とゆくのなら
歩いてったら辿り着いたら笑えんのかな至った自分 夜道を朝焼けの中を音楽聴いて無理やり上げた顔と心どこまで使い切ったら空っぽになるんだろうか若気のガソリン 定時で行き交う都営地下鉄眺め続けていたって届きやしない他人の胸中 […]
My Prelude
見失った自分何処へ行ったんだろうと探したところでずっときっとここに居て 目を瞑ったままうずくまって嫌いになった自分だけ遠ざけて孤独なフリして何処へも行かずにここに居る 面倒なことはさておいて重さなんてあるはずもない心で軽 […]
言葉と私の連なりの話
私の有無に関わらず歩いていける言葉たち 言葉の有無に関わらず笑い合える私たち 覚束無いまま言葉も私も揺蕩っているどちらが正しいわけでもどちらが先なわけでもなくただ互いに繋がり関わり合って生きている 時として言い難いこと伝 […]
くだらないが寄り道した日
くだらないことを書きたいくだらないことを言いたいくだらないことを考えたいそれを大真面目に考えている時点で少しおかしな気もしてくる くだらないと思えることを大真面目にやるならそれは果たしてどうしてくだらないと言えるだろうか […]
景色を比べることなんて
朝が弱い、というのはありつつも、朝は好きだ。ただ夜もちゃんと好きだなぁと思う。 それは、朝にしか語られないことがあるように、夜にしか語られないことがあり、朝にしか見れない景色があるように、夜にしか見ることのできない光景が […]
NO MUSIC NO WAY TO YOU
無言のまま乗った地下鉄イヤフォンつけたら流れ始めたグッドミュージックふいにニヤリ 今どこかってことすらも簡単に忘れちゃえるくらいの旋律たった一人でだってノれる真実実はみんなマスクで隠してたりするんだ車内 うたた寝しながら […]
光の先のエンディング
踊れよ僕ら光の中で歌えよきっといつもの声でみんな澄ました顔して歩きながら飛び跳ねたいのを我慢して生きてる気がしてならない都心と時代 正しさとか間違いだとかみんな結局言うだけ言ってる言葉の価値などあってないようなもんだよ確 […]
箱に手書きでノスタルジー
忘れていこうぜ嫌なこと全部 忘れてしまおう辛いこと全部 忘れたつもりでいたってきっと必ず何処かに宿ってしまうものだろうから 忘れたフリして忘れた気のまま無意識って自分で書いた箱の中に放り込んで持っていこうぜ 多分ねきっと […]
僕とあなたで出会うから
優しくなんてなくていい 何かにすがって生きていくのは辛すぎる 青空の中溶け込んだ緑のように私はあなたは生きているか 青空のような人と共に流れる川のせせらぎみたいな人と共に生きているのか 見てみぬふりした雨雲はいつか心に痛 […]
僕もあなたも音楽であり
昔聴いたポップソングなんだっけなぁ曲名 考えてたら流れ始めたニューソングいい曲だなってまた僕の記憶を更新してく 夏が来るからようやく聴きたくなる曲がありまた来年まで待ってておくれよと聴かなくなっていく曲がある 出会いと別 […]
彩りの今日をそれでも
帽子を被り競馬新聞を読む中年の人。よく見る当たり障りのない柄のスカートを履く社会人。チェック柄の半袖シャツを着て立つビジネスマン。 電車の中を眺めるだけで、多様だなと思う。別に誰のことを知っているわけでもなく、きっとみん […]
今日も美しい日なのだと思い出す
考えるだけでも大変なことで、行動するのも大変なことで、そこから更に極めること、こだわり抜くことも本当に大変なことだとつくづく思う。 更にはそこに自分らしさや、社会的意義、事業的な価値まで見出さなければ到底やっていけないの […]
夏が生まれる場所の話
道を歩いていたら思わず、「あっつっ!」と声に出てしまい、隣をちょうど通り過ぎていく人もいて、「やべっ」と今度は内心思わず呟く午後の中。 ようやく深く長く眠っては、汗ばむ身体と共にバサッと起きた今朝だったから、元気な自分が […]
初夏と誰かが口にして
初夏と誰かが口にして、あぁそうか、もう始まりそうなのだと思う。 きっとまた、初めての夏がやってくる。 これまでの夏なんて忘れてしまって、そうそうこれを待ってたんよねなんて思わず言ってしまうような数ヶ月が、やってくる。 そ […]
ウェルビーイングと仲良くなりたい
ウェルビーイングという言葉を自分で自分たちのことを言ったことは殆ど、というかおそらく覚えている限りにおいて一度も無い。 無いのだけれど、「ウェルビーイングですね」と言ってくださったり、ウェルビーイングがテーマのイベントや […]
散らかった部屋みたいな
抱えたもの、受け止めた言葉、聞き流せずに残ったしがらみ。全部深く吸い込み吐き出す空気と一緒に出ていってくれたらいいけれど。 そうもいかないからこそ、優しい歌に、海風に、美味しいご飯に救いを求めて生きてたりして。 何だ、こ […]
言葉が与えてくれるもの
優しい言葉のその先に、求めているのはどうやらおそらく優しい自分。 冷たい言葉のその中に、隠れているのはきっと多分ね悲しい自分。 言葉は伝えるための道具のふりしていつだって、自分自身の心を写す水面みたいだ。 瑞瑞しい言葉の […]
他がゆえに今日も書かれる言葉たち
小さな自転車に乗って、横目でいつもの街を眺めながら、少し遠くのお店まで行き、珈琲を飲む。 カウンターしかないそのお店で、目の前を忙しなく行き交うマスターの音を楽しみながら、静かにこれを書き始める。 書くことが無くなる気が […]
臆することのない僕ら
書を捨てよ町へ出よう。そういう題名の本を子供の頃に受け取って、パラパラとめくって読んで遊びに出かけたいつかの晴れの日。 誰にも会いたくない時ほど街に出よう。そういう歌詞を優しく歌ってくれる曲を見つけて、ただ一人で聴いて歩 […]
道すがらHarmony
朝、電車に乗り込み通勤する人々に紛れて、遠くへ向かう。 みんなして品川という駅で降りていくのを後ろから見送り、急にガランとなった車内で席につく。 電車はスピードを上げていき、さっきまで一つ一つ、ちゃんと止まっていた駅たち […]
偶然や奇跡の呼ぶ声がする場所で
待ってるだけでは手に入らないものがあり 続けていたって届かないことだってあり それでも何度でも届くまで手を伸ばすから万が一届くことがあるのだということも知っている 何もしないで手に入ったとしてそういうものはすぐに飽きて壊 […]
言葉で世界を優しくする
先日、僕の個展第三弾が幕を閉じました。僕の中では既に一人反省会が何度か開催されており、その度にあーだこーだと思うわけですが、一つだけここで言えることがあるとすれば、それは「詩人」というものについてかもしれません。 ここ最 […]
Deadline Fantasy
珈琲を淹れる 沸かしたお湯が冷めていくように誰が決めたわけでもないことが一体日々にいくつあるのだろう 殆どのデッドラインはこれ以上はここから先は行けないよって誰かに引かれた線はあなたが引いた線はほんとは今も消してしまえて […]
結論という名の原風景
何もする必要のない日々のことをふと思い出してみたものの、脳裏にすぐさま「そもそも、何かをする必要が本当にあった日々などあったんだろうか?」という問いが浮かんだ。 今までやってきたことも、やらねばならぬと思って必死になって […]
旅支度をして向かう明日
体調を崩す度に、最近なんとなく「あぁあの時かな」と、少し疲れているなと感じていたのに早く帰ってゆっくり眠らなかった日のことを思い出す。 きっとあの日に身体が悲鳴を上げたのだろうと、いつもよりボヤケた頭の中で僕と僕とが語り […]
次へ次への病を抜けて
次。次は何処へゆこう。次は何をしよう。次は一体何をするんですか。 次?考えてはみるものの、まだ未完の今が広がってんのにそんなに気にしてられないよ次。 手短に端的に、優雅に軽やかに飛び越えていける今ばかりを選んでしまうのは […]
上を向いて寝転がろうよ
今日も、新しい人に出会った。昨日も、新しい人と出会った。明日も、出会えるかな新しい人。 出会うって、目を見て互いに言葉を交わすってことだ。 数多の人とすれ違う方がよっぽど多い一日の中、人に出会える喜びの数を数えてみたら、 […]
書き方があるのだろうか
詩やエッセイに、書き方みたいなものがあるのだろうかと考えている。 自由だからこその詩でありエッセイであるのだから、そこに書き方なんて方法論は不要なんじゃないか、と。 けれど自由をむしろ不自由だと感じて、書けない人が居るの […]
疲れた顔してアイスクリームを買って食べる幸せみたいな
各駅停車の電車に乗って、通り過ぎてく街並みを眺めて進む夜の中。 街灯が照らす公園、座る人を待つベンチ、知らない誰かが窓に灯した暖かい光。 夜を彩るすべてが、緩やかに遠ざかってゆく。 座り寝込んでいる人々と、何やら画面を夢 […]
雨という名のコンサート
雨の日は、なるべく好きな服を着て、なるべく好きな靴を履いて、なるべく好きな音楽を聴きながら外に出る。 行きつけのカフェで、美味しいラテを注文して、なるべくゆっくりそれを飲む。 都会に住む人々にとって、雨音というのは一番身 […]
生きゆく僕らは空を眺めて星でも探して生きてゆくのさ
光を当てた白い文字たちが、それは綺麗に輝いた。 「あぁ、僕はやはり白が好きなのだな」と心の内の誰かが言った。 今日からのために費やした時間たちが、明日のために準備された心が、昨日までに別れ告げて今この時の僕の頭を埋め尽く […]
景色の白さに救われて
素晴らしい話を聴きたい妬みも僻みも生まれすらしないただ素晴らしく心が洗われるようなそんな話 美しい音楽を聴きたい考えることなど何も必要ない程にただ軽やかに心が落ち着いていくようなそんな音楽 街を眺めて少し考え事をしながら […]
世界と今日の遠さについて
書き始めたはいいものの、なんだか上手く書けなかったり、そもそもちゃんと書き切ろうという気がなくなってしまったりした書き途中の言葉たちというのが、それはもう、かなりある。 それらはきっと今後も日の目を浴びることは殆ど無いの […]
書き留め抱える夢の詩
帰宅して倒れるように寝落ちしたのちふと目覚めた深い夜 走馬灯みたいに駆けていく昨日今日に出会った人たち会話たち 段々と消えていく言葉と景色黒く白くなっていったその先で見た夢 其処に居た人流れていた音漂っていた気配と景色 […]
分かつこと無き空の唄
昨日見た映画空を飛ぶ鳥広がり続ける空 足音がやけに響く都会の地下道主旋律と共には一向に吹き抜けてくれやしない風 すれ違い視線を交わした知らぬ誰かはきっと明日も他人のまま互いに言葉を交わすこと無く謳う手を取り作ろう豊かな社 […]
Dawn Lights
光の先にそれがあるなら眩しさに目を瞑ったとて伸ばし続けることができるだろうかこの掌 朝焼けの中歌う星々光の僅かな寝起きをついて船を出した人の強さよ逞しさよ 薄い声はこの世界に響くことなく消えてゆき青い景色がただ僕の心を染 […]
言葉のためのプロモーションムービーを
青い空と海岸線防波堤に立ち髪をなびかせ笑う姿 美しい言葉たちを跳ねるような瑞瑞しい声が読む 一つの曲に映像をつけて作品とすることがあるのだから、詩にも言葉にもいつか映像をつけて作品としてみたい。そう思ったら思い浮かんだ景 […]
音楽のような言葉たち
「歌のようだ」と、僕の書く言葉たちは時折言われる。 毎日一曲はなかなか作れないけれど、毎日一篇なら人は作れたりするものなのだと思うと、それは人にとって、僕にとっても、小さな喜びである。 こんな気分だからあんな曲を、そうい […]
希望を乗せて綴れたら
今年一発目の、言葉と出会う展が六本木ヒルズの中、ケニア産の強く美しい薔薇たちが並ぶお花屋さんで始まりました。 展示会場を作っているときも、この展示のためのエッセイ達を詩達を書いているときも、なんだか誰かを励ますような、優 […]
忘れてしまった世界の話
ありもしない話だけれど、例えば信号待ち。 聞き慣れない鳴き声と共に、ふと見上げた空をビルの影へと消えてゆく何かを見た。 あれは実は現代の鳥では無くて、見たことも無いけれど確かに大昔に飛んでいた、恐竜と鳥の間のような、鳥と […]
少年少女に憧れている
詩やエッセイの個人的に良いな、と思う部分の一つは「言いたいことを言えること」だと思う。 あぁ以前、ミュージシャン、シンガーソングライターが無性に羨ましく思ったことを思い出す。 愛してるも大好きもごめんねも夢も希望もチェン […]
書くことは描くことでもあり
終電の電車を待つ僕。始発の列車を待つ私。同じホームの同じ場所。違う空気が景色をつくる。 例えばこんな風に、毎日この世界の何処かで在るだろう出来事達を描くように書く。 言葉という絵具で、毎日の中に佇む美しさを描画する。執筆 […]
限りある自信不安優しさ命
何かをより良くしていくという事は、常に自分の中に自身と不安が同居していくことだと思う。 自信があるだけでは進歩など無く、不安なだけでも進歩など無く。 自信が無ければ誰かにお披露目することも挑戦することも難しく、不安が無け […]
冬の僕等のアンサンブル
まだ秋の色した街角を冬の顔した風と僕等が吹き抜けていく 去年の今頃は一体何をしてたんだっけか誰と何処に居たんだっけか そんな思考も少しの身震いと共に冷たくなった空気の中へとあっという間に落ちていく 風の音色に白い吐息溶け […]
あなたが故の奇跡たち
諦めるな。何とかなるさ。きっと大丈夫。 そうやってあなたを誰かは励ます。だけど結局、当然、諦めないのはあなたで、何とかするのもあなたで、大丈夫だったとやがて振り返り笑うのも、その誰かでは無くあなただ。 そんなこと百も承知 […]
無邪気という名の無敵の心
今月はよく書いたなぁと思う沢山書いたということではなくてよいものを書けたなぁという話 思わず人に誰かに読んでもらいたくなるようなそんな文章をいくつか書けた今月の僕のなんと幸せなことだろう 思わず誰かに伝えたくなるようなね […]
その続きを届けたくて
「あなたにとって言葉とは?」という質問をされて、その場ではよき答えが思いつけなくて、困った。それにしても、いい質問だなぁと思う。 先週も、実は「あぁいい質問だなぁ」というひと時があったことを思い出す。 美しい問いを持ちか […]
いつか開かれる展示の話
いつか、もっともっと色んな仕事をして、色んな事ができるようになって、大きな大きな何処かで、自由に、本当に自由に展示会をするぞとなったならその時は、僕の作品はもちろんだけれど、今もなお僕の顔を上げてくれたり、背中を押してく […]
得体の知れない望み達
僕達は全てに絶望するには程遠く楽観するにはまだ早い そう思うに足る明け方に吹いた風の物悲しさ木漏れ日たちのそぞろ歩き 何かを諦めた人が居たとしてそこに絶望が必ず居るとは限らない 何かを始めた人が居てその背中を希望が押した […]
思いと言葉の優しい差分
思ったことと言ったことその差分にどうやら優しさが時には愛しさが憂いが未熟さが恋しさが詰まっている そんなことを教えてくれた白く冷たい風のような手 どうやら言葉だけではわからない心の内があなたにはあり僕はきっとずっと言葉と […]
僕とあなたでようやく世界が生まれた日々
本日11/6(土)、個展最終日。 「あぁ、この言葉はずっとこの人のことを待っていたのかもしれないなぁ」と一人ひとりに教えてもらえる日々も、今日で一旦一段落。 僕が綴った言葉たちを、それはもう本当に丁寧に、真剣に、一つひと […]
言葉の入れ物について
「小説とか書かないんですか?」とか「本出さないんですか?」とか、よく聞かれる。 まぁそりゃ、そうか、と思う。何を紹介するわけでもなく、ただ自分の中から出てくる物事をこんだけ書いては書いてを繰り返している人というのはこの世 […]
希望はいつも言葉の中に
さぁ書こう こんなに毎日書いていたって僕はあなたのすべてをきっと書き切れなんてしないから だからさぁ書こう どんなに言葉の海で自由自在に踊れても僕は自分をあなた以上に分かり切れやしないだろうから そんな悲観と絶望も筆に乗 […]
僕とあなたでようやく世界
どんなに大きく遠く叫んだところであなたがいなけりゃこの声も行き場なく吹く風と同じ どんなに綴り続けたところであなたがいなけりゃこの言葉達も名もなき山に降り積もる雪と同じ 書かずにはいられないから書き続けだからこそ生まれる […]
僕と夜更けのブルース
何もしたくないと思い歩いていった道の先で、気付けば何かを考え、書き始めていて、「あぁ、呆れるほどに僕はいつも僕なのだな」と思い知る。 僕が僕から逃げ切るには、新しい自分になるくらいしか方法が思い付かない。 時間を僕を忘れ […]
伝えたいのは言葉ではなく
かなり悪い夢を見て、逃げるように目覚めた。早く忘れてしまいたい一心で、画面の中で誰かが話す面白い話や犬や猫たちの優しい光景を布団の中からしばらく眺める。 窓の外では雨が強く強くなっていく。起き上がり、キッチンへ向かい、お […]