夕日疲れた身体を癒す生まれ変わった心を諭す呼吸する木々鳴き合うスズメ旅先で教わった曲が響き日常を愛でる 失ったものを数えることなく一つひとつに感謝を思うその尊さをずっと抱いていたくてただ共に深く染まる 窓辺で私は風と呼吸 […]
日常
詩について、あるいは
書こうという意識もなく書きはじめる。無自覚なまま思い浮かぶ言葉を無くしたくなくて書き留める。自然な始まりであって欲しいと願いながらただその時を待つ。 あ、陽が出てきたねと呟くみたいに。無気力に雲を意識し始めるように。一切 […]
五月十二日 May 12th
次の車はオープンカーです Let’s go to shopping together こんな綺麗なガラス玉を作ったよ売りに行くよ手伝いなさい Oh my gosh そんな会社やめちまえやめちまえ! Come […]
無限 – we’re infinite
限り無い青を見た 限りの無いことなど確かめられるはずもないのだから真実とは異なるだろうに けれども確かな面持ちで私はその青を見た それは永遠ではなくとても儚く日を重ねれば遠く小さく 傷もついていくだろう古びていくだろうひ […]
Behind The Show
美味しいものを食べましょう 温かい珈琲か紅茶でも飲みましょう 綺麗な花を見かけたなら立ち止まって眺めましょう ゆっくりのんびり歩きましょう 時折ひとり音楽を聴きましょう 映画を観ましょう そぞろ歩きで旅しましょう 心に身 […]
Birthday Song
音が芽吹く 幾度となく重なる奇跡のような奏全力の少年少女が夜を越えて 新しい歌喜ぶように歌い浸る 祭りのあと憂うように歌い笑う やがて美しい音が生まれるとき愛にできることを知りランデヴーとハーモニー瞳に浮かべて僕と夜明け […]
LOVIN’ THEATER
映画館は昔から好きで、気になる映画が始まると、少し世間と時間をおいてから、人知れず平日の夜に一番うしろの席を取って観に行く。 そういう人種が、世の中には少なからずいるものだよなと、スクリーンを前にしてポップコーンを頬張り […]
Beautiful World
温かくした部屋で微睡むいつもより早く起きて少し長い朝を泳ぐ 東の窓を開け今日の空気を肌に塗る眩しい 声はなく言葉もない少し色素の薄い瞳 シャワーを浴びる化粧水の水面ドライヤーで髪を乾かす気持ちがいいな少しだけ風をまとった […]
「またね」02222024edit.
今日、去っていく人がいるように、今日、新しく出会う人もいる。「出会い」と「別れ」、なんて言葉にすれば、両方ともひらがなでたったの三文字。けれどもそんな三文字で言い表せない人間模様が、そこにはしっかりはっきりあることを、多 […]
ただいまって言いながらする話みたいなもの
昼、インドへ旅した人からお土産を貰う。 いつもの人と会話する。 晴れた日の中を小走りする。 身体が軽い。 花粉のせいかな。くしゃみをする。 年を取ったなというよりは、年月を生きてきたなと思う。 ちっぽけな私。 夜、大勢の […]
Seasons Told Us
Heading to the brand new seasonPromising every timeDiscovering new ourselvesNever looking backthe way we came […]
Hush At Live
ロックスター言葉のわからぬ私を見つめる音楽をする ロックスター言葉のわからぬあなたを見つめる音楽をする ロックスター言葉など無く飛び跳ね弾く音楽をする ロックスター言葉など無く仁王立ち音楽をする ロックスター細い弦をつま […]
何と共に渡しているのか
紙を売っている、といえばそうだとも言える。ただ紙を作って、ただ渡しているわけではない。 珈琲を売っている、といえばそうだとも言える。ただ珈琲を作って、ただ渡しているわけではない。 詩を売っている、といえばそうだとも言える […]
生活、ピアノ、雑感、背中
つくったり、書いたり、考えたり、働いたりしていると、あっという間に今日が終わる。その繰り返しで毎日が終わる。 端的にまとめてしまえば私の人生はきっと恐らくそういうことだが、そんな繰り返しの狭間でたった一回限りの夜があり、 […]
You’re The Piano Man
他のすべてを忘れ過ごした数刻 言葉すら失ったただ仰ぎ見たしばらくしてようやく使い慣れた身体に戻った私 恐らく夢と現を曖昧にされたのです やがて静かに幕を下ろすのです 知っていながら知っているから無我夢中その余韻にのぼせて […]
Ducky Beauty
ピアノを弾いて詩を書いて。散歩して空を見上げて鳥が飛んで。旅して海辺でずっと見つめて。グラスに時間を注いで乾杯でもして。笑ってまたねと行って別れて。小さくなっていく背中を眺めて。やがて振り向き歩きだして。私にとっての幸せ […]
From My Playlist
フィービーが鳴らすギターに酔いかけたとき、無性にコーヒーが飲みたくなってドアへ向かう。 風下に居たことを思い出し、慌ててフードを被り冷たさを凌ぐ。七月のクリスマスを歌う声が小さな布の中を満たす。鐘の音とピアノの音が混じり […]
生活の言葉たちにまつわる駄文
趣味を一つ挙げるとしたら何かと問われれば、音楽だろうか。漫画もアニメも映画も、コーヒーも旅行も好きですね、とか付け加えながら釈然としないままに、言う気もする。 ただ、趣味という言葉が、仕事と切り分けられているものだとする […]
I LOVE YOU MUSIC
思えば、音楽に刺激を受けて書いた詩がいくつもある。 独り、ヘッドフォンで聴きながら新幹線の中で綴ったもの。来日したお気に入りのミュージシャンのライブの帰りに、余韻と共に書いたもの。 真っ暗なライブハウスの中、音楽の最中、 […]
Ordinary Poem
A singer told me loveIt’s just like lalala you sing I sing You told me foreverIt’s just like the m […]
Silver Ring Poetry
探しになど出掛けないで たぶんすべてここにある 目を背けたいがために 行くのでしょうか何処までも 自らを示すように 浅瀬を渡る 誰かの描いた海岸線 新しい素振りでゆるり 行くのでしょうか線上の先 瞳の奥に星 上着を脱いだ […]
Merry Christmas Ms.
私が誰かなど書き忘れたまま愛を伝える手紙の豊かさ 答えなど尋ねる間もなく分けられた気持ちの味わい 世界は今宵も大いに煌めき冷たい空に光を乗せます照らされる夢と合わせて不安たち両手を繋いで街行く人々 掠れた声で歌います疲れ […]
inside you journal -2
温もりさえあればと知るのはなぜか大人の少し先。子供の頃に夢中で求めたはずのものたちの行方。途方に暮れて見渡す天上の世界。答えなどない場所の自由。不安が優しく頬杖をつく。見つめ合う居間のこと。 触れたのは肌ではなくてあなた […]
inside you journal -1
空のグラデーションがどこから来るのか。科学の話なんかじゃなくてただ聴きたいのはあなたの冗談。 注いだ炭酸。シュワシュワと消えていった気泡。なぜ綺麗だと思うのか。心の機微がいつだって気紛れなのはなぜだろう。ただぼんやりと思 […]
フレッシュチューンモーニング
カフェで流れる音楽また新しい美しい声と感性の人に出会う すべからく他では聴いたことはなく友人が勧めてきた記憶もない それもいいそれがいい 新鮮な純度百パーセントのはじめましてとアイラブユー ただ聴いていく知らなかった曲の […]
つくっています。その二
新しいお店の名前は「封灯」と言います。オープン日は十二月十六日。調べてみたらこの日、「紙の日」いう日なんだそうです。 封灯には、未来へのお手紙が詰まった封筒たちが収納される、一年間分三百六十六個の棚が作られています(初め […]
つくっています。その一
新しいお店を作っています。あれもしなきゃこれもしなきゃと過ごしていると、あっという間に一日が過ぎていきます。 そりゃそうか、と思いながら帰路につきます。眠ります。 よっこらせ、と長い眠りから覚めるみたいな。古い荷物たちを […]
LOVE IN IT
愛を確かめるいつもの会話の中にある普段の笑い声にある一口で頬張ったそれにある 愛を確かめる下らない話の中にあるいつもの着心地のよさにある一口飲んだそれにある 愛を確かめる包まった布団の中にある育った自分自身にある一口だけ […]
New Antique
一日はすぐ終わる日が昇る日が沈むその間に生きる人吹き去る夢 風はすぐさま消える日が差す日が陰るその合間に浸る味佇む情 儚さへの好意愛しているよと言って瞬き欠伸する間に飛び立つ恋 コンクリートを足で打つ何度でも作り直せばい […]
Heading to Noel
夜、移ろい赴く湾岸の向こう。小さな海にかかった橋を渡り、夜景を眺める。冷たい風が多くを退け、透き通った空気が純度の高い光を私の下へと運ぶ。何を呟くこともなくただ、それを受け取る。 ならば今、自由。ならば今、幸福。誰かが言 […]
We All Have December
Say hello to December We are all herefor a favorite coat and muffler We are all herefor a glass of hot wine or […]
WINTER YOU
急に寒くなり、お気に入りの長袖に腕を通す。久しぶりって挨拶をするみたいに少し伸ばして心地を確かめる。鏡で姿を眺め、ああこれこれと安心する。 あの子がオレンジ色の大きなマフラーを巻いていたことを、なぜだろう今、思い出す。十 […]
BUT FIRST COFFEE
But first, coffee.寝ぼけたままで思うこと。既に希望の時刻から程遠く、絶望の淵で目覚めた私が思うこと。本当に残念に、遠慮がちに、けれど確かに、すべてを引き受け、一旦無になり、まず思うこと。 But fir […]
I DON’T LIKE MONDAY
I don’t like MondayIf it’s not coming with a calm morningand not coming with a good coffee I don&# […]
difficulties I see
Breathing into the nightwith the phrases that I hate but I received It has been required to decide whether or […]
新しさに溺れぬように
きっと私たちは街を歩いているだけで今日も何十人もの新しい顔新しい髪や新しい服装を目にしている 今日も何十個もの新しいもの新しい音や新しい話を耳にしている 望むと望まざるとに関わらず 時折私はヘッドフォンをする時折私は帽子 […]
Live Like Singing For 35 Years With Friends
例えば三十五年も共に居るのだという話 とても難しく奇跡がいくつ積み上がったのだろうと思う時代になったのだと知る もうずっと何十年と何十回と共に仕事をしてきたのだと話す人この人もあの人もそうなのだという人柄とはこのことを言 […]
Recording Today As Well
電車が響かせる音車輪とレールが交わる吐息 車が鳴らす音色ゴムタイヤと車道が揺らした空気 隣を歩くあなたがハミング誰かが回した音源からのアレンジソング 私が枕元でかけた音楽部屋を満たした冷気を伝い涼しく撫でる首筋の肌 どう […]
行動が全てではなくて
行動するとわかることがとても多い、というのは真実だと思うのです。ただ、だからといって行動こそが大事なのだとか、行動こそが全てなのだとか、そういう風には言いたくはないなとも思うのです。 良いことも悪いことも、起こりますから […]
Summer Say Goodbye
土砂降りの雨の中、音楽を聴いて、笑って、拍手して、また笑って、いえーいなんて叫んだりしました。隣を見ると、同じように笑っている人がいて、周りを見ると、雨合羽を着て、同じように手拍子をしてる人が大勢いました。 「夏がサヨナ […]
Dear Flower,
花よ咲く その時にはどうか輝いてください世界のすべて瞳に映る色とりどり その時にはどうか一切の曇り無く晴れてください心のすべてこれまでのすべて 花よ咲く その時までどうか流れゆく時間を注いで育ててください愛のすべて その […]
毎日身体はコツコツと
爪が伸びたり、髪が伸びるのは、私の身体がコツコツと毎日毎日栄養と指示を送るが故だと思えば、凄いことじゃなかろうか。私には自分の意思で毎日コツコツやれることなど殆どない。それに比べたら私の身体というやつは大したもんだと伸び […]
ゴロゴロし本を読み音楽を聴き
イギリス訛りの英語がどうも聴き取りづらいと思いながらもそのミュージシャンのインタビューを聴いていると、程よく意味がわからない、心地よい子守唄のように聴こえてきてウトウトしてきた。これはこれでいいもんかもなとか上の空で思い […]
Liam Gallagher/リアムギャラガー
最高だった。豊洲のライブハウスで、UKから来た生ける伝説を観た。昨日夜中まで貪るように観た画面の中で歌っていた人が、眼の前にいる。歌っている。なんてこった。 何がいいってもうね、ただ立って歌ってんのが、いいんよ。何を歌っ […]
After nights
夢から覚めて今日 起き上がる奇跡を忘れきった私 青く見える街並みの中 誰からも見つからず歩いていく 忘れられているのと同じほどに 忘れている 部屋に積み上げられた本のように 気にしているだけで触れることのない物事たち あ […]
言葉の意味も多様になっていくのだ
夏休み、というからにはそれまで休んでいない期間というものがある。土日休み、というからには月火水木金は休みではない、ということになる。 何を当たり前のことをと思われるかもしれないが、「休み」という言葉がもう何年もの間、なん […]
そろそろ名前を変えようかと思っています。
「今朝の落書き」と題したこのコーナー?連載?ですが、そろそろ名前を変えようかと考えています。 そもそもは「落書き」と題することで僕自身、気負うことなく気軽に書くものだと思えたし、自由丁という街の何処かの壁やらにこっそり毎 […]
僕たちの今日2023
今日、今、ここに至るために費やした日々なのだと、どんな時も、どんな時があったとしても思っていたい。そう思えるような出会いを求めて、これからも進んでいきたい。そう思えるような自分でありたい。 例えばいつか持ってた夢や希望が […]
夏詩20230810
こんなに暑い日だったかねと思い出す 月日がもうこんなにも経つのだと向かいに座った人が言う 何か変わったものはありますかそう尋ねてくれた新しい人 何か変わらなかったものはありますかそう尋ねてくれた古くからの人 そうだなあと […]
Drinking Lemonade
Drinking lemonadebesides tasting blue sky at noon 昼の青空を味見しながら飲むレモネード Dipping summer airinto my wasted midnight […]
お揃いのアロハシャツで
アロハシャツを着て、映画を観に行く。暑いねなんていいながら、涼しい顔してサングラス。 日陰でバスを待つ。食べ過ぎた昼ご飯で少し重くなった身体が、それでも汗になって溶けていこうとする。 いつぶりだろう近所の大きなショッピン […]
夢の中に置いてきたのさ
やれるだけのことをやりそれでも難しいこともあり意気消沈して歩く日もあります 全てがよい方向へ向かう日もありそうでない日も確かにありいずれにしても行きたい方へすべてを尽くして向かっていきます 諦めるそんな言葉がちらつく日暮 […]
202307051900
気付けば最前線、声も枯れて、腕も疲れて、それでも歌う声たちと飛ぶ。 僕等の身体の殆どは水分だというけれど、心もきっとそうじゃないかと思える程に飛んでいく汗。滴る全て。 一瞬が身体を心を通り抜けていく、それは常に僕らの話で […]
多様性ってなんだっけ
もう少し早く気付いていたら、と思いきや、もう何度も思い出しては忘れてしまっての繰り返しをしていることなのだろうなと思うのです。 別にそれが全てな訳がないはずなのに、誰か何か何処か一つを大切に思いすぎていたり、しすぎていた […]
Before the LAST
圧巻のステージでした。七月一日、中野サンプラザ。 気付けば三時間、拍手していた手も段々と上がり、誰に伝えるわけでも無く、独り漏れゆくため息達と独り言。 名曲たちの持つ力と、それを作り歌う人々の力強さと、温かい観客達の声と […]
「楽しい」と「嬉しい」
未来のことを考えるのは楽しいものだというのは、自分が既にできる範囲の中の、さらに内側、安心安全な状態のままできる範囲のことを実現することに言えるのではなかろうか。 そんなことを、未来のことを真剣に考え、悩み疲れ果てた夜、 […]
Note from a morning
Practicing a beautiful songfrom a beautiful movieFor nothing but myself Learning the momentsThat can’t c […]
Be There そこに居て
Be thereWhen you feel difference from others.It makes your world calm a little bit. そこに居てあなたが人との違いを感じるのなら水面が少し […]
自分、部屋、本、ギター、ピアノ。
どうやらやはり朝六時には目覚め、シャワーを浴びて珈琲を淹れる。 荷解きは終わったものの、部屋の片付けに終わりが見えないまま引き続き取り掛かる。 まだ八時か、とかまだ九時か、などと思いながら、色んな、本当に色んな思い出たち […]
Flight to TOKYO
寝て起きて、飲み食べて、書いていました飛行機の中。考えていました雲の上。 気付けばあっという間に十時間と少しが経ち、なるほどやはり近いものだと思わずにはいられない太平洋の向こう側。 本当に多くの思い出たちと、本当に多くの […]
エメラルドシティにまたね
朝、ピアノを弾く。犬を愛でる。 緑を眺めて、深呼吸をする。 ただそれだけのこと。ただそれだけのことを、毎日できたらと願う。 自分を確かめることを、なるべく他者に委ねず、独りの朝に頼れたならと思う。 エメラルド色に輝く町を […]
朝焼け色の湖をつくる
朝五時半に起きて、東に向かう車に乗る。 湖から朝焼けを眺める。水面の向こうで立ち並ぶ木々がそれを見つめる。 すべてを肥やしにするわけではなく、すべてがやがて肥やしになって訪れる。 そんなひと時のことを、なぜだろうもう随分 […]
Bothell Woodinville and sofa with the dog
昼過ぎに家を出て、ワインが美味しい町へと向かう。 テイスティングが楽しいんだと、何種類かのワインを飲み比べながらお喋りをする。 僕にはシアトルに、格好良く、人間味に溢れた、何でも話せる、少し年の離れた姉が居る。 そう思わ […]
誕生日会とフォークライフ
昼前に家を出て、みんなでホストファミリーのお孫さん、四歳の誕生日会へ向かう。僕はどうやら生まれて間もない頃に、あったのだろう彼を思い出す。 その子の両親とも僕は、短くない年月を重ねて、こうして再会し、ハグできる幸せを感じ […]
ノルタルジックシティ
ダウンタウンを歩く海沿いの街 日差しを遮り木漏れ日にする並木道 天井が果てしなく高い窓は美しく広い集う人々が自ずと小さく見えるお気に入りのレストラン 出会ったことのないはずの誰か親しく思えて不思議に互いに笑い合う異国の客 […]
Wind Tempo
独り歩き路地裏で見つけた香り 独り腰掛け空を見上げて食べる味わう 誰も知らない僕だけの時間 お裾分けもできない思い出すにもきっともう何処にもない晴れ間 ただ過ぎていく時間無くなっていった味その贅沢を照らした日差し 旅が思 […]
仕事は何をされてるんですか?
仕事、というものが僕にはどうやら無いのではないかとか、最近考えている。 仕える事と書くのだから、仕える人やものがなければそもそも言葉の意味がないだろうと思ったのが始まりだが、調べてみると元々仕事は為事と書いていたのが当て […]
言葉と日々を歩く展示、はじまり。
今日から新しい展示が、大塚という街で始まります。 「歩く」がテーマの展示です。普段から僕は比較的歩く方です。長い道を歩く、というよりは短い距離をウロウロしてる方だと思います。俗に言う散歩ですね。 旅先でも、ウロウロしてい […]
夕焼けの詩 Short ver.
窓が小分けにした夕焼け一口サイズの可愛い光掌に乗ったオレンジ 迷いも戸惑いも現れてなど来ない我が手温かさだけが滲む夕暮れ 街灯が灯り出した道をゆく立ち止まり遠くに深い青と赤訪れる深呼吸と空白の音 忘れていった先日の件思い […]
日々考えてしまう人が考える時間を取ることの意味
考える時間を取れていない日々が続いています。何かとぼけーっとしたりしていることも多いので、それはそれでまぁ自分の知らないところで勝手に自分なりに考えてくれているようにも思えます。 例えば一週間を生きただけでも色々なことを […]
Between Blue
おはようって言ったらおはようって返ってくるその幸せを見つめながら青い青い空の方へ旅している 寒いねって言ったら寒いねって返ってくるその喜びを抱えながら近くを遠くを旅している もしも今日出会えないならきっと明日出会いましょ […]
幸せをいったりきたり
幸せへと向かっていきたいと言うけれど幸せに辿り着いたら次は幸せから遠ざかっていってしまうのが僕らです 綺麗な夕暮れ時もずっと眺めてはいれなくて夜になり朝になってしまいます 暖かい部屋で幸せに寝落ちしても目覚めたときには朝 […]
優しい歌を聴いたから
みんなして動き続けている その沢山の中で今日もおはよう 世界の虚しさについてさっきまで書くつもりだったのに素敵な歌を聴いたもんだからやめにしたよ 代わりに昨日君が拾ってあげた知らない誰かの帽子の話か さっき僕が食べた一口 […]
寝起きた僕にノスタルジア
日が昇る頃起き上がるより先にかける音楽聴きながら始める本日 少し魔が差して昔読んだはずの漫画を読み直した前夜 思い出すより速く感動できる心の軽さに落ち込む真面目だねって笑ってやくれないかな 風邪でもないのに身体が重くて火 […]
新しいものを好むにしても
無知とまでは言わないが、知らないことばかりだとつくづく思う。故に人に教わることがとても多く、知れば知るほど、知らないことばかりだとさらに思えて大したことを僕は語れる気がなくなっていったりもたまにする。 けれどもそれと比べ […]
嫌んなっちゃうほど弱く
熱が出て、流行風邪でもないままに、ただずっと布団に横になっておりました。 砂漠顔負けの急な寒暖差を繰り返す僕の身体、その狭間で眠りこけては起き上がりの繰り返し。 いやぁなかなかにしんどいもんですね。孤独というか、生命とい […]
広げてからの一つって話
視野をぐっと広げてからの、ぐっといつもの風景をじーっと眺めるとか、ぐーっと身体を伸ばしてからの、だだだと全力でスポーツするとか、伸ばしてからの、広げてからの、全力でいつものことに、一つのことに集中するって、とてもいいなと […]
マイ・ホーム・タウン
語らい過ぎて、気がついたらこんな時間だとか思い乗り込む深夜のタクシー。都内某所。 あっという間に一人になって、家路につくべく告げる行き先。運転手が語り始めた生まれの話。 偶然出会ったその人が、全く同じ町の生まれだという奇 […]
ノンドットノスタルジア
寒くなってきたので、お気に入りのロンTを着た。嬉しいなって思って歩く曇り空。 真っ黒な服装の澄ました美人とすれ違う。格好いいけれどもしかし、格好いいのは服装なのかもしれぬと思う。 それにしたってなんだって、何処かで借りて […]
Small Love Song
横断歩道と信号機の会話を遮って通り過ぎた交差点 朝から待ってる昼間の予定夜に出会うだろうあなた 起きて着替えて今日を旅して一体いくつの世界を渡り歩いて辿り着く今この時にどれだけ愛を注げるだろう 自信なんてないからずっと美 […]
同違が自然を生んでいき
人に合わせるのも、社会に合わせるのも、ちょっと正直しんどいなーと思うことはどうしたってあり だから自然と同じなこととか、偶然同じだったりすることとかがあると、自然と嬉しくなるのかもしれないなぁと思ったり 同じとこばっかで […]
くだらないが寄り道した日
くだらないことを書きたいくだらないことを言いたいくだらないことを考えたいそれを大真面目に考えている時点で少しおかしな気もしてくる くだらないと思えることを大真面目にやるならそれは果たしてどうしてくだらないと言えるだろうか […]
景色を比べることなんて
朝が弱い、というのはありつつも、朝は好きだ。ただ夜もちゃんと好きだなぁと思う。 それは、朝にしか語られないことがあるように、夜にしか語られないことがあり、朝にしか見れない景色があるように、夜にしか見ることのできない光景が […]
NO MUSIC NO WAY TO YOU
無言のまま乗った地下鉄イヤフォンつけたら流れ始めたグッドミュージックふいにニヤリ 今どこかってことすらも簡単に忘れちゃえるくらいの旋律たった一人でだってノれる真実実はみんなマスクで隠してたりするんだ車内 うたた寝しながら […]
光の先のエンディング
踊れよ僕ら光の中で歌えよきっといつもの声でみんな澄ました顔して歩きながら飛び跳ねたいのを我慢して生きてる気がしてならない都心と時代 正しさとか間違いだとかみんな結局言うだけ言ってる言葉の価値などあってないようなもんだよ確 […]
僕たちの今日 – 自由丁三周年記念エッセイ
今日、今、ここに至るために費やした日々なのだと、どんな時も、どんな時があったとしても思っていたい。そう思えるような出会いを求めて、これからも進んでいきたい。そう思えるような自分でありたい。 例えばいつか持ってた夢や希望が […]
思い出せない前夜から
三年前の今日、今夜、僕はどんな気分で眠っていたのかを思い出せない。 覚悟みたいなものも特にしたわけでもなく、ドキドキとワクワクでなかなか寝付けなかったわけでもなく、ただ疲れ果てて眠り、朝を迎えて支度をして、未来への少しの […]
世界を変えたいだとか
霧雨の中傘を刺さずに歩いて濡れて心地いいもんだなとか思う私だから余裕があるわけでもなく車のライトに照らされ光る雨粒たちの思わぬ量に驚き悲しむ 傘を指した君は私を何度か眺めては青に変わる信号を待つ 一つの傘を二人でさして歩 […]
疲れていてもやれてしまうこと
当然、疲れていては言葉も上手く出てこない。上手く喋れない。笑うのにも力がいるのだと、重くなった足にかかる重力を感じるみたいに思い出す。 一人で音楽を聴きながら、アイスコーヒー片手に、ベンチに座る。 そういうときでも考える […]
僕もあなたも音楽であり
昔聴いたポップソングなんだっけなぁ曲名 考えてたら流れ始めたニューソングいい曲だなってまた僕の記憶を更新してく 夏が来るからようやく聴きたくなる曲がありまた来年まで待ってておくれよと聴かなくなっていく曲がある 出会いと別 […]
彩りの今日をそれでも
帽子を被り競馬新聞を読む中年の人。よく見る当たり障りのない柄のスカートを履く社会人。チェック柄の半袖シャツを着て立つビジネスマン。 電車の中を眺めるだけで、多様だなと思う。別に誰のことを知っているわけでもなく、きっとみん […]
他愛無い今宵のラーメン
近所に、それはもう美味しいラーメン屋がある。 家からそこへ向かおうものなら、醤油ラーメンにするか、味噌ラーメンにする、つけ麺にするか、しっかり悩んで決めねばならぬ。 ある意味苦行だ。 今日の自分にベストマッチな味を決める […]
今日も美しい日なのだと思い出す
考えるだけでも大変なことで、行動するのも大変なことで、そこから更に極めること、こだわり抜くことも本当に大変なことだとつくづく思う。 更にはそこに自分らしさや、社会的意義、事業的な価値まで見出さなければ到底やっていけないの […]
夏が生まれる場所の話
道を歩いていたら思わず、「あっつっ!」と声に出てしまい、隣をちょうど通り過ぎていく人もいて、「やべっ」と今度は内心思わず呟く午後の中。 ようやく深く長く眠っては、汗ばむ身体と共にバサッと起きた今朝だったから、元気な自分が […]
最悪な日も健やかに過ごすために
そりゃあ生きていれば気分の乗らない日もあるし、なんだよって何か誰かに思う日もあるし、厳しいなぁ辛いなぁと思いながら何もする気が起きない日もある。 そういうときに、無理に気分をあげようとするのではなくて、そういうときにしか […]
ゆっくり新しくなっていく僕等
色んなところへ行き、色んな人に出逢えば出逢うほど、戻り落ち着き寛げる場所の大切さを感じます。 場所、といってはみたものの別にそれは物でも人でも犬でも猫でも、きっと音楽でもよくて、つまりは自分がのんびりのほほん自分でいられ […]
初夏と誰かが口にして
初夏と誰かが口にして、あぁそうか、もう始まりそうなのだと思う。 きっとまた、初めての夏がやってくる。 これまでの夏なんて忘れてしまって、そうそうこれを待ってたんよねなんて思わず言ってしまうような数ヶ月が、やってくる。 そ […]
惰性 IS GOLDEN
少しの惰性で始まることもあるのだから、惰性も捨てたもんじゃないぞと思い眺める寝転がった部屋の天井。 空想が妄想が駈けていく惰性の空の美しさ。ぼーっとすることで世界を救った勇者の話よ、ハリウッド映画にでも、アニメ超大作にで […]
季節の中でいかがでしょう
夏に向かってるんだか春に後ろ髪を惹かれてるんだか、よくわからない季節の中、確かに梅雨らしさも感じつつ生きています今日この頃。 こんな季節の楽しみといえばなんだろうかと思いを馳せると、それはやはり曇り空から降ってくる雨音を […]
迷惑を優しく包み込むために
駅にゴミ箱が少なくなって困ることが多くなったのは僕だけだろうか。 結構な時間、「ゴミ箱どこかな〜」と思いながら歩いてみるものの、全く見つからず、結局家まで帰ってようやく捨てる、みたいなことが多くなった気がする。 それはそ […]
ウェルビーイングと仲良くなりたい
ウェルビーイングという言葉を自分で自分たちのことを言ったことは殆ど、というかおそらく覚えている限りにおいて一度も無い。 無いのだけれど、「ウェルビーイングですね」と言ってくださったり、ウェルビーイングがテーマのイベントや […]
忘れがちな世界の仕組み
調子の悪い日にこそ、楽しみな予定を入れてみる。 気分の悪い午前中には、気分の良くなる服を纏って午後へと向かう。 上手くいかないなぁなんて日も、明るい曲を聴いて歩く。 大丈夫、僕が悪いわけでも、あなたが悪いわけで無くとも、 […]
散らかった部屋みたいな
抱えたもの、受け止めた言葉、聞き流せずに残ったしがらみ。全部深く吸い込み吐き出す空気と一緒に出ていってくれたらいいけれど。 そうもいかないからこそ、優しい歌に、海風に、美味しいご飯に救いを求めて生きてたりして。 何だ、こ […]
言葉が与えてくれるもの
優しい言葉のその先に、求めているのはどうやらおそらく優しい自分。 冷たい言葉のその中に、隠れているのはきっと多分ね悲しい自分。 言葉は伝えるための道具のふりしていつだって、自分自身の心を写す水面みたいだ。 瑞瑞しい言葉の […]
他がゆえに今日も書かれる言葉たち
小さな自転車に乗って、横目でいつもの街を眺めながら、少し遠くのお店まで行き、珈琲を飲む。 カウンターしかないそのお店で、目の前を忙しなく行き交うマスターの音を楽しみながら、静かにこれを書き始める。 書くことが無くなる気が […]
臆することのない僕ら
書を捨てよ町へ出よう。そういう題名の本を子供の頃に受け取って、パラパラとめくって読んで遊びに出かけたいつかの晴れの日。 誰にも会いたくない時ほど街に出よう。そういう歌詞を優しく歌ってくれる曲を見つけて、ただ一人で聴いて歩 […]
美味しいものに救われて
偏頭痛と戦い、雨粒を凌ぎ、空腹を適度に満たす午後十二時。 上手くいかないことが多い時こそ、美味しいものを美しいことを、なるべく多く蓄えて、過ごしていけたらいいのだよなと、開き直って頬張るソフトクリーム。 美味しいとか面白 […]
ある縁起の良い日のこと
もう、二十年近い付き合いになる友人がいる。 住んでいるところも近く、生まれも育ちも近く、結果としてまぁ見事に馬が合う。 その彼が今日、婚姻届を彼女と共に区役所に出しに行った。 なんの偶然か、僕も今日、区役所に印鑑証明書な […]
道すがらHarmony
朝、電車に乗り込み通勤する人々に紛れて、遠くへ向かう。 みんなして品川という駅で降りていくのを後ろから見送り、急にガランとなった車内で席につく。 電車はスピードを上げていき、さっきまで一つ一つ、ちゃんと止まっていた駅たち […]
かけがえのない生活の話
昨夜、眠る前に読んだ本が面白かったなぁとか。週末、久しぶりに観た大河ドラマも面白かったなぁとか。そういえば今朝、卵かけご飯に乗せた海苔が、美味しかったなぁとか。 これもちゃんと、人生だよね。今だよね。世界だよねって、思う […]
言葉で世界を優しくする
先日、僕の個展第三弾が幕を閉じました。僕の中では既に一人反省会が何度か開催されており、その度にあーだこーだと思うわけですが、一つだけここで言えることがあるとすれば、それは「詩人」というものについてかもしれません。 ここ最 […]
Deadline Fantasy
珈琲を淹れる 沸かしたお湯が冷めていくように誰が決めたわけでもないことが一体日々にいくつあるのだろう 殆どのデッドラインはこれ以上はここから先は行けないよって誰かに引かれた線はあなたが引いた線はほんとは今も消してしまえて […]
結論という名の原風景
何もする必要のない日々のことをふと思い出してみたものの、脳裏にすぐさま「そもそも、何かをする必要が本当にあった日々などあったんだろうか?」という問いが浮かんだ。 今までやってきたことも、やらねばならぬと思って必死になって […]
旅支度をして向かう明日
体調を崩す度に、最近なんとなく「あぁあの時かな」と、少し疲れているなと感じていたのに早く帰ってゆっくり眠らなかった日のことを思い出す。 きっとあの日に身体が悲鳴を上げたのだろうと、いつもよりボヤケた頭の中で僕と僕とが語り […]
次へ次への病を抜けて
次。次は何処へゆこう。次は何をしよう。次は一体何をするんですか。 次?考えてはみるものの、まだ未完の今が広がってんのにそんなに気にしてられないよ次。 手短に端的に、優雅に軽やかに飛び越えていける今ばかりを選んでしまうのは […]
上を向いて寝転がろうよ
今日も、新しい人に出会った。昨日も、新しい人と出会った。明日も、出会えるかな新しい人。 出会うって、目を見て互いに言葉を交わすってことだ。 数多の人とすれ違う方がよっぽど多い一日の中、人に出会える喜びの数を数えてみたら、 […]
嘘から真へ向かう今日
色んな人が、色んな事をいつもより少しだけ丁寧に、伝えようとする日が今日という日なのかもしれないなぁ。 そんなことを考えていたらあっという間にその「今日」も暮れて昨日になっていくもんだから、慌てて今日が今日のうちにと書いて […]
自然の中で生きてきた
あっという間に夜が来て知らぬ間に朝が迎えに来るのです あっという間に日が昇り知らぬ間に闇が僕等を覆うのです この繰り返しにこの星が疲れることはまだ無いようできっと僕等が先に疲れ果て何処かへ行ったりやがてまた違う姿かたちで […]
書き方があるのだろうか
詩やエッセイに、書き方みたいなものがあるのだろうかと考えている。 自由だからこその詩でありエッセイであるのだから、そこに書き方なんて方法論は不要なんじゃないか、と。 けれど自由をむしろ不自由だと感じて、書けない人が居るの […]
伝わることが大切だから
僕にとっての言葉のような、あなたにとっての笑顔のような、何かを表すための何か。 言葉にばかり頼っていては、描けない景色、伝えられない気持ちがある。 だからやっぱり、言葉は言葉でしかなく、あなたの笑顔に敵う言葉の所在を、僕 […]
疲れた顔してアイスクリームを買って食べる幸せみたいな
各駅停車の電車に乗って、通り過ぎてく街並みを眺めて進む夜の中。 街灯が照らす公園、座る人を待つベンチ、知らない誰かが窓に灯した暖かい光。 夜を彩るすべてが、緩やかに遠ざかってゆく。 座り寝込んでいる人々と、何やら画面を夢 […]
雨という名のコンサート
雨の日は、なるべく好きな服を着て、なるべく好きな靴を履いて、なるべく好きな音楽を聴きながら外に出る。 行きつけのカフェで、美味しいラテを注文して、なるべくゆっくりそれを飲む。 都会に住む人々にとって、雨音というのは一番身 […]
生きゆく僕らは空を眺めて星でも探して生きてゆくのさ
光を当てた白い文字たちが、それは綺麗に輝いた。 「あぁ、僕はやはり白が好きなのだな」と心の内の誰かが言った。 今日からのために費やした時間たちが、明日のために準備された心が、昨日までに別れ告げて今この時の僕の頭を埋め尽く […]
Happy everlasting
諦めることなく走り続けたら、きっと何処かには辿り着く。 ただしその何処かが一体何処なのかというのが、一回限りの人生においてはとても重要なのだと僕等は考える。教わる。そんな気がする。 何処かって、そんなに大切なんだっけか? […]
景色の白さに救われて
素晴らしい話を聴きたい妬みも僻みも生まれすらしないただ素晴らしく心が洗われるようなそんな話 美しい音楽を聴きたい考えることなど何も必要ない程にただ軽やかに心が落ち着いていくようなそんな音楽 街を眺めて少し考え事をしながら […]
多様な私とあなたのこと
あまりここには書いたことがない気がしますが、僕は結構プログラミングをします。 大学生の頃はこう、論理的に考えるということの格好良さに憧れていた節もありましたが、結局の所綺麗に論理を展開した結果、なんともつまらぬ一般的な、 […]
日差しを浴びるに限る日のこと
「好きなこと言いたいだけなのに」 壇上でそう嘆いたコメディアンを思い出す。どうしてだろう、そうなったのは。 どうしてだろう、同じように思った僕は。 何かと誰かに、ああしたほうが、こうしたほうがと言わたり、何かと僕らは、あ […]
安心と冒険のバランス
歳を取るにつれて、真新しさを感じづらくなっていくのだという話を聞いた。 そりゃあそうかと、思った。なるべく痛くない方がいいし、なるべく辛くないのがいいしで、僕らはなるべく音沙汰なく、無事で安心安全な日々を望むようになって […]
自分で決めることよりも
他人は何かと「自分で決めろ」と言うけれど、果たしてどれだけのことを僕等は本当に自分で決めることができたのだろうか。できるというのだろうか。 毎日のように交わす会話、出会う人々、眺める景色、口にするもの、目にする情報。その […]
世界と今日の遠さについて
書き始めたはいいものの、なんだか上手く書けなかったり、そもそもちゃんと書き切ろうという気がなくなってしまったりした書き途中の言葉たちというのが、それはもう、かなりある。 それらはきっと今後も日の目を浴びることは殆ど無いの […]
書き留め抱える夢の詩
帰宅して倒れるように寝落ちしたのちふと目覚めた深い夜 走馬灯みたいに駆けていく昨日今日に出会った人たち会話たち 段々と消えていく言葉と景色黒く白くなっていったその先で見た夢 其処に居た人流れていた音漂っていた気配と景色 […]
偶然という土台の上で
人の心まではわからないから、僕等はどうやら微笑み合い、相槌を打ち、優しい問いと答えを繰り返す。 あのくらいの優しさが、試験と呼ばれる数多の設問たちにもあったなら、もう少し穏やかな表情でみんな解答用紙に向かったりするんじゃ […]
お茶の間世界に思い馳せ
誰かが誰かを何かに誘って、何処かの誰かに其処で出会って、その結果として別の誰かに彼処で出会うことは無くなるのだ。 この当たり前を、切ないと思うのか、当然だと思うのか、それを運命と呼ぶのだ奇跡と呼ぶのだと語るのか。その言葉 […]
色んな自分の真ん中に立ち
例えば書くことが億劫になったとて例えば僕にはそれしか無いのだと思い込んだ所で 女神が現れ救ってくれる訳でも無く夢中になって必死になって書いたものが果たして世界の果てまで届くのかと問われてもそりゃあそういうもんだろうと思い […]
分かつこと無き空の唄
昨日見た映画空を飛ぶ鳥広がり続ける空 足音がやけに響く都会の地下道主旋律と共には一向に吹き抜けてくれやしない風 すれ違い視線を交わした知らぬ誰かはきっと明日も他人のまま互いに言葉を交わすこと無く謳う手を取り作ろう豊かな社 […]
Dawn Lights
光の先にそれがあるなら眩しさに目を瞑ったとて伸ばし続けることができるだろうかこの掌 朝焼けの中歌う星々光の僅かな寝起きをついて船を出した人の強さよ逞しさよ 薄い声はこの世界に響くことなく消えてゆき青い景色がただ僕の心を染 […]
希望を乗せて綴れたら
今年一発目の、言葉と出会う展が六本木ヒルズの中、ケニア産の強く美しい薔薇たちが並ぶお花屋さんで始まりました。 展示会場を作っているときも、この展示のためのエッセイ達を詩達を書いているときも、なんだか誰かを励ますような、優 […]
忘れてしまった世界の話
ありもしない話だけれど、例えば信号待ち。 聞き慣れない鳴き声と共に、ふと見上げた空をビルの影へと消えてゆく何かを見た。 あれは実は現代の鳥では無くて、見たことも無いけれど確かに大昔に飛んでいた、恐竜と鳥の間のような、鳥と […]
限りある自信不安優しさ命
何かをより良くしていくという事は、常に自分の中に自身と不安が同居していくことだと思う。 自信があるだけでは進歩など無く、不安なだけでも進歩など無く。 自信が無ければ誰かにお披露目することも挑戦することも難しく、不安が無け […]
ベスト・オブ今朝の落書き
ベストを決めるとか、一番を決めるとか苦手な僕ですが、決める過程を楽しむ術は知っていて、それはやっぱり、悩むこと、なんですよね。 あっちがいいかな、いやこっちもいいよな、どうしような、どうしようか。 もちろん、人生に影響大 […]
思い出と今と先の世界で願わくば
「思い出づくり」という言葉がどうもしっくり来ない人生を生きてきた。 思い出を作るために生きてるとするのなら、その時僕等は今この時を、まさに今この時のために費やしているのではなく、未来のいつか、今を振り返り懐かしむその時の […]
冬の僕等のアンサンブル
まだ秋の色した街角を冬の顔した風と僕等が吹き抜けていく 去年の今頃は一体何をしてたんだっけか誰と何処に居たんだっけか そんな思考も少しの身震いと共に冷たくなった空気の中へとあっという間に落ちていく 風の音色に白い吐息溶け […]
重なり合った光の中で
冷たい風の中に暖かさを届ける光の便り いつもより少しゆっくりと呼吸し歩く道の上 いつからか聞こえなくなっていた自分の中で何かが生まれる音だとか 例えば隣を歩くあなたとか胸の中で思うあなたが語る声の色とか 大きな音に声に世 […]
大雑把な世界の果てでも
味気ない会話を続けて時間を潰すくらいならば、いっそ自分に酔いしれ没頭し、エゴだなんだと揶揄する声も届かぬ遥かな自分の内側で、永遠にも感じる孤独と共に過ごした方が幸せなんじゃないかと思える真夜中。 長いあくびをした後にゆっ […]
淀みの外へと頬張るカツカレー
お昼ごはんにカツカレー。ダボついたスウェットが上着からはみ出したまま歩く冷たい日差しの並木道。 誰かが誰かに会ったとか、誰かが誰かと結ばれたとか、誰かが誰かを裏切ったとか。 あぁ一旦画面をポッケにしまって空でも川でも道行 […]
夜に嗜むコーヒーの救い
夜、自動販売機で買う缶コーヒー。ちょっと夜の空気が宿ってる気がして何だか好きです。 夜、キッチンで豆を挽いて淹れるコーヒー。その時間がどうやら僕には必要みたいで何だかとても大切です。 僕のすべてを差し出したとして、果たし […]
その続きを届けたくて
「あなたにとって言葉とは?」という質問をされて、その場ではよき答えが思いつけなくて、困った。それにしても、いい質問だなぁと思う。 先週も、実は「あぁいい質問だなぁ」というひと時があったことを思い出す。 美しい問いを持ちか […]
答えよりもな言葉たち
理想の暮らしみたいな言葉はよく目にする割に 理想の一週間とか理想の一ヶ月 みたいなことを具体的に考えた事は無いなとふと思った いや大学を卒業する時だとか会社を辞める時だとか そういうガラッと生活が変わるような時には流石に […]
思いと言葉の優しい差分
思ったことと言ったことその差分にどうやら優しさが時には愛しさが憂いが未熟さが恋しさが詰まっている そんなことを教えてくれた白く冷たい風のような手 どうやら言葉だけではわからない心の内があなたにはあり僕はきっとずっと言葉と […]
僕とあなたでようやく世界が生まれた日々
本日11/6(土)、個展最終日。 「あぁ、この言葉はずっとこの人のことを待っていたのかもしれないなぁ」と一人ひとりに教えてもらえる日々も、今日で一旦一段落。 僕が綴った言葉たちを、それはもう本当に丁寧に、真剣に、一つひと […]
世界は今日もアンサンブル
眠ってしまった開け放った窓の側 もう何度目の目覚めだろうか灯したままの電球が僕の瞼をノックする 窓からそよぐ風街の些細な喧騒たち 街に生きる僕にとってはこの音たちが海辺の町の波音が如く森の中に暮らす人にとっての鳥達の声が […]
しりとりとカビゴンと下らない動画たち
夢の中で誰かとしりとりを始めて、僕は「バンプオブチキン」と言ってしまって、はっとして起きる夢を見た。 あとちょっとで4コマ漫画になりそうな体験だったなと思う。 くだらなくてしょうもなくて、どうしょうもなく笑えてしまうこと […]
希望はいつも言葉の中に
さぁ書こう こんなに毎日書いていたって僕はあなたのすべてをきっと書き切れなんてしないから だからさぁ書こう どんなに言葉の海で自由自在に踊れても僕は自分をあなた以上に分かり切れやしないだろうから そんな悲観と絶望も筆に乗 […]
世界を引き連れ歩いていく詩
歩いていくいや歩いてきたのだ その道すがらで出会った人達と眺めた景色と望んだ景色へ辿り着くべく身に付けたいくつかのこと ここから僕は何処へ歩いていくのだろうかと自らに問うならば 僕の全てを持ってしてまだやったことのないで […]
私事で仕事の個展と村上さん
私事で恐縮ですが、と書いて気づいたんですが「私事」と「仕事」って似てますよね。 私の事と、仕える事。自分のためにと誰かのために。 けれど自分のためにが回り回って誰かのためになることだって往々にしてあるわけだから、私事とか […]
幸せの味と姿の夢の詩景
一緒に歩きながら彼女はジンジャエールを僕はコーラを飲み歩き心地よい風が吹き抜けていきます これが幸せってやつですねって何処からともなく声がして 不意をつかれた僕は相槌すら打てずにただコーラに助けを求める 幸せに味があるな […]
図々しさと甘えと手助け
図々しい人だ、と思う人がいる。もしかしたら僕も、誰かにとってはそうなのかもしれない、とも思う。 図々しい人は、人の時間を奪っていく。奪うつもりもなく、奪っていく。 そういう場面を何処かで垣間見る度に、ちょっと胸が痛くなり […]
積もりゆく過去を前に
部屋の掃除をしている。 思い出たちはとても大事で、なるべく残しておきたいと思うけれど、これからの人生もそうだとするとそのうち僕は思い出に埋まっていってしまう。 別にこれは比喩でもなんでもなくて、部屋にあるものは全て過去で […]
幸せと人生の時間配分についての難題
近所での打ち合わせを終えて、小さな自転車に乗りのんびりフラフラしていると、顔見知りのオジちゃんに声をかけられ、気付けばお弁当屋の前の路上に出されたテーブルで、一緒に天丼を食べていた。 他愛もない話を暫しして、一頻り笑い、 […]
希望に向かって夜を征く
久しぶりに、夜更けに車に乗った。パラバラと降り出した雨を独り占めする国道6号線の上。どこまでも伸びる高速道路を横目に走り抜けていく夜。 考えたかった事を本当に考え抜ける程の余裕など、持つことなんて永遠に無いのかもしれない […]
今日と平和と抱き合いたい詩
気を抜けば僕ら簡単に落ちていける場所に立つ 持ちうる限りの勇気と配慮と細心の注意を払って進む今日という名の断崖絶壁 まるでそれが当たり前かのような人を目にしてそれでもいやいやそんなわけあるかいなって思える心でちゃんと居れ […]
間奏と駅のホームと戦う私
間奏歌と歌との間に奏でられる部分けれど間奏からしたらむしろ一番ニ番が間奏だろって思ってたりして ギタリストやベーシストドラマーたちは実はそう思って演奏してたりして主役は俺だ私だって奏でいたりして プラットホーム電車に乗る […]
テーマソングと導く歌声
小さい頃からよくCDを買って聴いていたロックバンド。誰もが取っ付きやすく、それでいてロックで格好良く、テレビに出れば何かと茶目っ気があって面白い二人組。 気付けばベストアルバムが出て、自然と家で母も弟も一緒になって聴いて […]
一人ひとりが書き手であり
何をそんなに必死になって画面に向かって読んでいるのさ電車の中でパソコンに向かう人 小さな画面に夢中で見入って乗り込んでくる人々などに見向きもせずに一体どんな物語の中にあなたはいるのさ扉の近くで立ち尽くす人 僕なんかより遥 […]
子規と王子とあなたと僕と
正岡子規は、縁側から眺める庭に世界を見た。よーし、僕もでは、毎日乗る電車の車窓から世界を見ようじゃないかと試みる。 四季折々にはもちろん、毎日の天気によって、そしてその中で生活する人々の行動によって、窓から映る景色は毎日 […]
忘れ物と忘れられてる物事たち
いつも使っているイヤフォンを忘れて家を出たことに改札前で気付く。 財布とか定期とか、そういう類いのものを忘れて家を出たのはいつぶりだろうと思い返しても、すぐには思い当たらないくらいには珍しいことで、少し自分に驚く。 まぁ […]
廃棄物と僕とあなたと
結局のところ、環境問題がどんなに改善、解決されていったとしても、人が人と暮らし、生きる限りにおいて、手を変え品を変え、誰かが誰かを貶めたり罵ったり傷付けることは無くならないんだろうか。 いやいやそんなことはきっとないよと […]
持ち寄り聞き合い話し合う今夜
本日は久しぶりにイベントです。オンラインですが、楽しみです。 podcastにしてもイベントにしても、基本的に準備はあまりしない方ですが、今回は書籍にまつわるイベントということもあり、何度か読んではいたものの、もう一度読 […]
僕にとっての社会や世界
シアトルに住む大好きな人が書いた絵がプリントされたTシャツを買った。届くのはきっと2週間後かもう少し後だろうか。 自由丁というブランドにせよ、今ある蔵前のお店にせよ、どうしたらもっと健やかに続けていけるのか、半永久的に続 […]
めくるページの歓びは
本を読む 思考する その営みの先 誰かへ語りまた本を開く 時折期せずして言葉の主と巡り合う そういう人生だったのかと我に返りふと思う 出会える人よりも出会えない出会わない人がずっと多い人生で 読む本よりも読まない知らない […]
伝えたいのは言葉ではなく
かなり悪い夢を見て、逃げるように目覚めた。早く忘れてしまいたい一心で、画面の中で誰かが話す面白い話や犬や猫たちの優しい光景を布団の中からしばらく眺める。 窓の外では雨が強く強くなっていく。起き上がり、キッチンへ向かい、お […]
希望が背中を今日も押し
一通りやらなければならない仕事を片付けて、気分転換がてらあれをやろうこれをやろうと思って家を出て電車に乗り、カフェに訪れ、珈琲を頼んで席につき、ふうと一息ついて本を開く。 数ページ読み進めた後、久しぶりに顔を見たバイトの […]
ベンチは自分を定数にしてくれる
最近よく、というか比較的僕はよくベンチに座る方です。 お店の前にもそのうち小さなベンチを置けたらいいかもな、なんて思ったりもしています。 ベンチに座るということは、少し大袈裟に言えばその定位置から世界を見渡せるということ […]
ノスタルジックアイスクリーム
思い出しては笑みになる人立ち止まり声になる空色にも表情があると思い出す アイスクリームが食べたくなるのは本当に季節のせいか 落ちていく甘さを掬う度心の内は暑さと共に何処かへと消えていって 足早に歩き去る人々の外冷たさと戯 […]
終わりと書いて希望と読む
終わっていく今日の確かさ訪れる明日の不確かさ ぷしゅーと鳴って閉じるドア昨日までの僕のおかげで挟まれることなく乗り込む今日の僕 明日もきっと今日のおかげで起きる歩く食べる笑うときに泣く 閉じては開くドアの音に驚くことなく […]
2021年、夏、東京
テレビに映った大勢の人。人から人へと日々流れ往く話。きっとこの先も、何処へ飛んでも私に付いてくる国の名のハッシュタグ。 一体私は何を勝手に知らぬ間に背負ったのだろうかと重くなった心に思う。何を勝手に言葉を話を吸い込んで、 […]
過ぎていく月、伸びていく髪、言葉に埋れてしまいたい私
朝起きて、夜の間に自由気ままに飛び跳ね踊った髪と共に立ち上がる。 七月があっという間に過ぎ去ったということは、僕の髪もあっという間に一月分また伸びたのだということなのに、どのくらい伸びたのかもはやよくわからない。 色んな […]
よりよく綴り、永遠へ
正直、人に頼まれて文章を書く時や言葉を考える時は、書き始めるのに勇気がいる。 執筆という行為には、目に見える、触れられる、木材とか金属とかそういう類の材料は無いし、「これを使えば大丈夫」という機械もソフトウェアもない。 […]
尊い今日を比べたとして
「あれ、あの言葉っていつの記事だったっけな」そうやってネットサーフィンして、これでもない、これでもないなぁと思いながらも、面白いなと思って色んな記事を当たっていったら、やがて「うっわめっちゃ面白い記事読んでしまった」なん […]
平和なお蕎麦とテレビ中継
お昼ごはんを食べながら、お婆ちゃんとソフトボールの試合を観ていた。この部屋からテレビを眺めている分には、東京でやっているとか、福島なんだとか、もしくは地球の裏側だってさとか、なんだか等しく遠く、行けない場所に変わりはない […]
寝ぼけ眼の憧れへ炎天下から手を伸ばす
朝起きて、寝ぼけ眼で冷蔵庫へと向かう。コップに麦茶を注いで、窓の向こうの空を眺める。 その時点で僕の中には言葉と思われるものは一つも無い。有るのは麦茶の味と空の青だけで、その二つが辛うじてただなんとなくこの世界に存在して […]
あなたという音楽の詩
再生回数が百にも満たない、美しい曲を見つけ繰り返し聴く。 この美しさを伝えたところで、受け取ってくれやしない世界になんていっその事サヨナラ告げて、どこまでも青く煌めく夜明け前へと向かっていってしまえたらいいのに。午前1時 […]
陽炎とアイスクリームの詩
Tシャツを買った。心が少し浮足立つ。 楽しみな時の心持ち。新しい服を買うたびに、明日という名の絵を塗る色が一つ増える。自分にとって、服とは絵の具だったみたいだ。 アイスクリームを食べながら、夏の歌が聴きたくなる。全部を夏 […]
明日の自分へ片道切符で夜を征く
夜遅く、終電に乗る人達。帰るのではなくこれから何処かへ行くのだという人が、この中にどれだけ居るだろうかとふと思う。 腕を組み目を瞑る人、イヤフォンをして何やら画面を眺める人、窓の向こうを眺めてあくびをする人。こうして何か […]
愛おしいものたちの詩
青い空、緑の木々、白い入道雲、鮮やかな色のワンピース、サンダルを履いた日焼けを知らない白い肌。 ガラス越しにTシャツ姿の自分を見かける。日陰を歩くサングラス。 子供たちが水鉄砲で遊び回る姿を眺めて、仲間に混ぜてほしいと内 […]
今日という名の原稿用紙に
色んな人に会って、色んな話を聞いて、色んな景色を想像する。 その度に「あぁなんて世界は未知なんだろう」と思う。「あぁなんてみんな面白いん だろう」と思う。そして帰り道にふと、「あぁなんて僕は無知なのだろう」と思ったりもし […]
他愛もなく素晴らしい今日のために書く毎日
僕にとっての今日というのが、例えばインターネットを通じてだったり、誰かの声を通じてだったり、はたまたテレビを通じてだったりして、あなたの今日のいつかに届く。 今日という一日24時間だけで、僕にせよあなたにせよ自分という一 […]
はじめましてという言葉
ミストのような雨だ。街灯に照らされた雨粒たちをぼんやり眺めてそう思う。 おそらく昔、何度か会ったことのある人に今日、はじめましてと言われた。 はじめましての方が確かに楽だなとも思って、ゲームのリセットボタンを押すように、 […]
みんなが笑って健やかな社会って
昨日の夜からずっと「緊急事態宣言かぁ」と思っていたら、あっという間に今日の夜になっていて、「どうしたもんかなぁ」と思っていたらこんな時間でした。 「緊急事態に、スポーツ観戦するのかぁ」とか、「ロッキンは中止かぁ」とか、自 […]
健やかなる日常の偉人たち
僕が毎日触れるもの。パソコン、スマホ、皮の鞄、布団、歯ブラシ、洗顔料、財布にイヤフォン。部屋の机やテーブルに、椅子にドアノブ、ハンガーも。 毎日目にするものといえば、壁に飾ってある絵やポスター、そこに印刷された言葉たち。 […]
雨が降り始めるように
梅雨だと言われているけれど、あんまり雨降らないなぁと思っていたら、明日はちゃんと降るらしい。 最近なんだか週末の予定が増えてきた気がする。気のせいだろうか。気のせいじゃないといいな。 髪型って、どんな髪型にしても結局はそ […]
星をめがけて音と共に人はゆく
スターになったミュージシャンが作った歌を聴いて、「私の歌だ」と思う。けれどそのミュージシャンの生活は、「私」とはどうしたってかけ離れていて、同じ地球だというだけで、全く違う世界に生きているんじゃないかと思うのだ。実際そう […]
幸せ過ぎる夢という不幸
幸せ過ぎる夢を見て、目覚めた時に現実では起こり得そうもないことだと思い、不幸に思う。そんな今朝。 これじゃあ元々見た夢も、幸せなものだったのかすら疑わしくなってくる。だって今の僕は夢の中でのあの幸せな気分とは程遠い場所に […]
2.54kmの街歩き
御徒町(おかちまち)という駅が蔵前の近くにある。 今日知ったことだが、鉄道の世界では各駅について東京駅からの距離で測るという規則?慣習があるらしく、御徒町は2.54kmのところにあるそうだ。 2.54km、と言われても、 […]
「時は金なり」なわけがあるかい
「時間をお金に変える」という言葉をよく聞くし、使ったこともよくあるけれど、よくよく考えてみるとなんだか変だ。時間はお金に変わってない。 時間は制御不能なままずっと流れていて、僕らにはそれを何かに変える機能は備わってない。 […]
物語を抱えて生きていく
「コンテンツとは何か」と問われた人が、「物語です」と答えていて、内心「おおー」と思った。 『天気の子』という映画が公開された時、どハマりし、映画館に何度も通って観たり、パンフレットやポスターや画集や絵コンテ集まで買ってそ […]
すっからかんだったとして
「あの人は中身が無い」と言い放った人を前に、僕は何も言い返さなかった。確かにそう言えるかもしれないなとも正直思った自分もいた。けれど翌朝目覚めて、珈琲を淹れるためにお湯を沸かしながらもう一度考えてみた僕の結論は少し違って […]
多様な世界の中の自分
いつもよく聴く曲を聴きたい時と、全く知らない曲たちをひたすら聴いていたい時が間々あります。 面と向かって言われれば、その場で何かしらの返事ができることも、なんだかこの画面越しだと色々思って勝手に自分の中で話を終えている、 […]
人生を映画に例えることの不完全さについて
ドラマのワンシーンみたいな雨が降っていた 人生とは映画だとかドラマだとか自分が主人公だとか言われることがあるけれどそれなら今もまさにこの怠惰も呼吸も猫背も吐息もすべて配信中ということか 生活そのものを切って貼ってどこかで […]
見つけるのって楽しい
川沿いを歩いてるだけじゃあ、川の向こうはいつまで経ってもわからないままじゃないか。 「見つける」という言葉は、「探している」から使える言葉なんじゃないか。 探していたという意識は無くとも、見つけたと感じたときに、ずっと探 […]
人は差分にしか興味がないんだって話
夜な夜なひとり作って公開したTOMOSHIBI POSTが気付けば3周年を迎えていたという事実に驚きを隠せないまま家路について、深夜0時を回ったところで漫画「ブルーピリオド」の最新刊を読んだ。 そしたらもうそれがとんでも […]
育てていくとするならば
何かを始める時、どうしても「育てていく」という視点を僕らは忘れがちだなとよく思う。 趣味にせよ仕事にせよ、友情にせよ恋心にせよ、新居での生活にせよ何にせよ、始めるということはとても大変なことで、体力もいるし集中力だってい […]
一年前の自分から届いた手紙
2020/05/19から便りが届きました。面白かったので以下転載。 一年後の僕へ 僕は今、雨の音を聴きながらこれを書いています。 なぜ書こうと思ったかというと、つい先程、一年前の僕から手紙が届いたからです。 その手紙の中 […]
語り継がれるオレンジジュース
選ばれるものより、選ばれないものの方がこの世界にはよっぽど多い。 沢山の何かから一つを選ぶということが当たり前になった世界で、僕らは毎日何かを選んでいて、それはつまり毎日他の何かを選んでいないということでもある。 コンビ […]
Ordinary man
久しぶりに英語の夢を見た。 シアトル市内のマンションで、親しい人たちと再会し、晩御飯を一緒に楽しく過ごす。 何を話したかまでは覚えていない、けれどもとても綺麗で暖かい夢だったという印象だけが、目覚めてすぐのぼんやりとした […]
暖かくして生きていく
電気をつけたまま眠り落ちているということがよくある。机のスタンドライトもついたままだったり、パソコンも開けっぱだったり、窓も少し空いたままだったり、けれどちゃんと布団には入っている、みたいな。 中学生の頃からすでに、机で […]
Good Morning Museum
朝はなるべく、ミルクを入れてコーヒーを飲みます。もしくはカフェラテ。朝はあまり胃の調子、というか身体の調子が良くなるまで少し時間がかかるので、なるべくゆっくり起きていく。 低血圧というのはずっと言われていて、寝起きが悪い […]
帰り道ワンダーランド
今日も誰かが平積みの紙束の中で叫んでいる 社会課題が山積みだって燃料燃やして森を無くした歴史を紡いで最果ての未来の今の快適な部屋の中塗りたくられた塗料から声が聴こえる 背中がどうも痛いんだって僕が言ったら いつ結婚できる […]
自分の見つめる世界で生きる
みなさんは、いかがお過ごしでしょう? 街をすれ違う人たちは、なにはともあれ幸せそうな顔をしている人が多いんだよなぁとか、お店に訪れれてくださる方々の笑顔やら笑い声やらをちらっと耳にするたびに目にする度に、こんなご時世でも […]
気にならないけど好き
客観なんて言葉はあってないようなものだ どこまでいっても自分は自分でしかないなら 客観視という言葉も自己中心的という言葉だって あってないようなものじゃないか 他人に見てもらわない限り僕らは客観視を獲得できず けれど限り […]