夕日疲れた身体を癒す生まれ変わった心を諭す呼吸する木々鳴き合うスズメ旅先で教わった曲が響き日常を愛でる 失ったものを数えることなく一つひとつに感謝を思うその尊さをずっと抱いていたくてただ共に深く染まる 窓辺で私は風と呼吸 […]
探究
詩について、あるいは
書こうという意識もなく書きはじめる。無自覚なまま思い浮かぶ言葉を無くしたくなくて書き留める。自然な始まりであって欲しいと願いながらただその時を待つ。 あ、陽が出てきたねと呟くみたいに。無気力に雲を意識し始めるように。一切 […]
The Snapshot
撮り続けたとて私は何者かになることもなくただ今日も景色を眺め収めては私は私にのみなっていく その不安と美しさを味わいながら木陰で待ち夜道で空を見上げ朝目覚めては確かめることもせず人を愛している優しくありたいものだと願って […]
有限 – a contradictory poem
一つの言葉に一つでいい なるべく多くをなどと思わずにただ一つのことを 一つの言葉に一つでいい なるべく色々をなどと考えずにただ 一つの私を一つの今を一つの言葉にて 伝えられたらいいのだけど名前を呼ぶみたいにできたらいいの […]
Over The Green Light
君の中の宇宙響く音色 どうしようもなく繊細な光の粒跳ねた寝癖みたいな自然 形作った大人たちいつの間にか塀の中の夢あくびをする勇者であれたら願いながら立つ 緑の光が向かう先君は言ったわからない僕はただそれを見つめることしか […]
LOVIN’ THEATER
映画館は昔から好きで、気になる映画が始まると、少し世間と時間をおいてから、人知れず平日の夜に一番うしろの席を取って観に行く。 そういう人種が、世の中には少なからずいるものだよなと、スクリーンを前にしてポップコーンを頬張り […]
エンドロールを思えば
刹那を生きている気がしてならない。それでいて、永遠をめがけて繋いで、積み上げようと試み続けている気がしてならない。 優しくありたいと思うけれど、ただ自分がそう願い生きてるだけでは、出会う一人ひとりにそうあるだけでいいのか […]
Beautiful World
温かくした部屋で微睡むいつもより早く起きて少し長い朝を泳ぐ 東の窓を開け今日の空気を肌に塗る眩しい 声はなく言葉もない少し色素の薄い瞳 シャワーを浴びる化粧水の水面ドライヤーで髪を乾かす気持ちがいいな少しだけ風をまとった […]
Somebody To
光が反射し届いたのだ やがて皺になるのだろう知りながら大いに笑うよ誇りを刻む 音が響いて伝わったのだ やがて思い出になるのだろうそんなこと考えもせず笑うよ感動を刻む 声が聴こえて受け取ったのだ やがて自然へ帰すのだろうわ […]
わからないを増やしたくて
私にも詩の好き嫌いがあるように、あなたにも、そうだろうと思う。 詩に限らず、好む文体、好む口語があり、使って欲しくない言葉や、聞きたくない言葉というものが、恐らく誰しもにあるだろう。 それらを配慮し、誰にも咎められること […]
アンティークと仲良くなる
手のかかること手のかかってきたことそういうものを好む一面を持っている 描かれる絵画を見るにしても即興的に描かれたものよりかは想像もできないような時間と集中力が費やされた果て二度と同じ道は辿れないだろう先にできあがったもの […]
何と共に渡しているのか
紙を売っている、といえばそうだとも言える。ただ紙を作って、ただ渡しているわけではない。 珈琲を売っている、といえばそうだとも言える。ただ珈琲を作って、ただ渡しているわけではない。 詩を売っている、といえばそうだとも言える […]
Same Thing
Coffee at night for me might meanscherry blossoms in winter for you Tea at noon for you might meansroses bloom […]
I LOVE YOU MUSIC
思えば、音楽に刺激を受けて書いた詩がいくつもある。 独り、ヘッドフォンで聴きながら新幹線の中で綴ったもの。来日したお気に入りのミュージシャンのライブの帰りに、余韻と共に書いたもの。 真っ暗なライブハウスの中、音楽の最中、 […]
Silver Ring Poetry
探しになど出掛けないで たぶんすべてここにある 目を背けたいがために 行くのでしょうか何処までも 自らを示すように 浅瀬を渡る 誰かの描いた海岸線 新しい素振りでゆるり 行くのでしょうか線上の先 瞳の奥に星 上着を脱いだ […]
inside you journal -2
温もりさえあればと知るのはなぜか大人の少し先。子供の頃に夢中で求めたはずのものたちの行方。途方に暮れて見渡す天上の世界。答えなどない場所の自由。不安が優しく頬杖をつく。見つめ合う居間のこと。 触れたのは肌ではなくてあなた […]
inside you journal -1
空のグラデーションがどこから来るのか。科学の話なんかじゃなくてただ聴きたいのはあなたの冗談。 注いだ炭酸。シュワシュワと消えていった気泡。なぜ綺麗だと思うのか。心の機微がいつだって気紛れなのはなぜだろう。ただぼんやりと思 […]
フレッシュチューンモーニング
カフェで流れる音楽また新しい美しい声と感性の人に出会う すべからく他では聴いたことはなく友人が勧めてきた記憶もない それもいいそれがいい 新鮮な純度百パーセントのはじめましてとアイラブユー ただ聴いていく知らなかった曲の […]
LOVE IN IT
愛を確かめるいつもの会話の中にある普段の笑い声にある一口で頬張ったそれにある 愛を確かめる下らない話の中にあるいつもの着心地のよさにある一口飲んだそれにある 愛を確かめる包まった布団の中にある育った自分自身にある一口だけ […]
New Antique
一日はすぐ終わる日が昇る日が沈むその間に生きる人吹き去る夢 風はすぐさま消える日が差す日が陰るその合間に浸る味佇む情 儚さへの好意愛しているよと言って瞬き欠伸する間に飛び立つ恋 コンクリートを足で打つ何度でも作り直せばい […]
Memory and Thoughts 1&2
サンフランシスコで道すがら、誘い込まれるように入ったパン屋。ピザとコーヒーがモーニングセットだっていうから注文。壁に書かれた信念を読む。あぁなんていい朝なんだろうって思いながら行列を眺める。ハワイの日差しがまだ肌に残った […]
Adventurers
Glass of wineleads us to the placewhere we truly heads to tonight We say nothing about truthwhen it contains f […]
小声でアウフヘーベン
僕の文章なり作品なりを読んで下さっている方にはなんとなく伝わっているかもしれないが、僕は二者択一、二項対立の構図のものがなかなかに苦手だ。AかBか、選べない。というかどっちもなんだけどな、と思うことが多い。 わからない、 […]
God In 5am
朝焼けを見つけますここで世界は美しいのです どんなに私が憎んだところで不変です朝焼け空のグラデーションその美しさを認めてしまう私の心 世界はどうせ美しいのだと思える心が私を生かした朝のこと 誰も見てない独りで歩く眠気の雲 […]
新しさに溺れぬように
きっと私たちは街を歩いているだけで今日も何十人もの新しい顔新しい髪や新しい服装を目にしている 今日も何十個もの新しいもの新しい音や新しい話を耳にしている 望むと望まざるとに関わらず 時折私はヘッドフォンをする時折私は帽子 […]
Live Like Singing For 35 Years With Friends
例えば三十五年も共に居るのだという話 とても難しく奇跡がいくつ積み上がったのだろうと思う時代になったのだと知る もうずっと何十年と何十回と共に仕事をしてきたのだと話す人この人もあの人もそうなのだという人柄とはこのことを言 […]
Recording Today As Well
電車が響かせる音車輪とレールが交わる吐息 車が鳴らす音色ゴムタイヤと車道が揺らした空気 隣を歩くあなたがハミング誰かが回した音源からのアレンジソング 私が枕元でかけた音楽部屋を満たした冷気を伝い涼しく撫でる首筋の肌 どう […]
センスの良し悪しとは
部屋に沢山物が置いてあって、それでいてとても美しい部屋に見えるのは、その人のセンスの良し悪しを表す端的な景色ではなかろうか。 センスがいいってなんだろう、と考えてみると、それは選択と配置が上手い、ということなのではないか […]
Drinking Lemonade
Drinking lemonadebesides tasting blue sky at noon 昼の青空を味見しながら飲むレモネード Dipping summer airinto my wasted midnight […]
Heading To
Heading to the venue for tonightHandling the life we are messing up 人生を今日も台無しにしながら向かいゆく今夜 No answer have been […]
202307051900
気付けば最前線、声も枯れて、腕も疲れて、それでも歌う声たちと飛ぶ。 僕等の身体の殆どは水分だというけれど、心もきっとそうじゃないかと思える程に飛んでいく汗。滴る全て。 一瞬が身体を心を通り抜けていく、それは常に僕らの話で […]
多様性ってなんだっけ
もう少し早く気付いていたら、と思いきや、もう何度も思い出しては忘れてしまっての繰り返しをしていることなのだろうなと思うのです。 別にそれが全てな訳がないはずなのに、誰か何か何処か一つを大切に思いすぎていたり、しすぎていた […]
Beauties At Nights
Listening to the beautiful songThat I found at midnightNext to my loneliness 孤独の隣過ごす夜更けに見つけた美しい歌を聴く Watching t […]
「楽しい」と「嬉しい」
未来のことを考えるのは楽しいものだというのは、自分が既にできる範囲の中の、さらに内側、安心安全な状態のままできる範囲のことを実現することに言えるのではなかろうか。 そんなことを、未来のことを真剣に考え、悩み疲れ果てた夜、 […]
朝焼け色の湖をつくる
朝五時半に起きて、東に向かう車に乗る。 湖から朝焼けを眺める。水面の向こうで立ち並ぶ木々がそれを見つめる。 すべてを肥やしにするわけではなく、すべてがやがて肥やしになって訪れる。 そんなひと時のことを、なぜだろうもう随分 […]
Imperfections
気付けば失敗の話ばかりして、間違えてばかりだなとか思ったりもして、けれどそうか、それが僕だったじゃないかと思い出したりもして、話しながら笑う。 張り詰めた心を一体何度解いたら、もう大丈夫へと行けるのだろうね。 そんなこと […]
研いでやがて会いましょう
私としては不服です そう思えることが確かにあっていいのです その裏に隠れた自分自身が研がれるのなら 身近に咲いた綺麗な花を守れるのならいいのです 別に誰を傷つけるわけでもなくただ自分が傷つき研がれ磨かれていくのならいいの […]
言葉と日々を歩く展示、はじまり。
今日から新しい展示が、大塚という街で始まります。 「歩く」がテーマの展示です。普段から僕は比較的歩く方です。長い道を歩く、というよりは短い距離をウロウロしてる方だと思います。俗に言う散歩ですね。 旅先でも、ウロウロしてい […]
海へ小石を投げるなら
まぁね一回きりの人生なのだとするならば、海に小石を投げ続けるような日々はあまりおすすめできないなと思うわけです。 それなら砂浜から少し離れて、海の見える丘でも見つけてそこに石でも木でも集めていって、家を建ててみてはどうで […]
日々考えてしまう人が考える時間を取ることの意味
考える時間を取れていない日々が続いています。何かとぼけーっとしたりしていることも多いので、それはそれでまぁ自分の知らないところで勝手に自分なりに考えてくれているようにも思えます。 例えば一週間を生きただけでも色々なことを […]
新しいものを好むにしても
無知とまでは言わないが、知らないことばかりだとつくづく思う。故に人に教わることがとても多く、知れば知るほど、知らないことばかりだとさらに思えて大したことを僕は語れる気がなくなっていったりもたまにする。 けれどもそれと比べ […]
ノンドットノスタルジア
寒くなってきたので、お気に入りのロンTを着た。嬉しいなって思って歩く曇り空。 真っ黒な服装の澄ました美人とすれ違う。格好いいけれどもしかし、格好いいのは服装なのかもしれぬと思う。 それにしたってなんだって、何処かで借りて […]
景色に言葉が溶け出して
景色の中へ、透明な板に言葉を印字して額装して持っていって、撮った写真。 色んな風景の中で眺める言葉は、一体どんな感じなんだろうかと思いつつも、撮った写真たちを眺めているともう一つ、違うことというか、違う感覚に襲われるよう […]
睡眠ぼーっと発想法とか
朝起きてふと、「もういいかなぁ」なんて思うことがある。 眠ってる間もやっぱり頭は、つまりは僕はあなたは考えていて、煮詰まり溜まって翌朝滴り落ちてくる言葉の確からしさはいつだって、根拠も理屈もよくわからない。それでも確かに […]
ただの言葉なのだとしたら
好き嫌いではなく愛しているのと伝えたい 良し悪しではなく愛でているのと言っていたい 愛って言葉に色んなものを詰め込んで重たくしている全ての人よ 詰め込みすぎると誰も持てなくなってしまうよそのうち破けて使い物にならなくなっ […]
THINK WORDS
言葉は、読み手の状況、ひいては心境に寄って意味を変える。 定義、辞書的な意味から来る意味合いとは別に、個々人の持つ物語、人生の一節によって、その情緒的な意味は変化する。 そのことを、僕自身が書いた言葉を読む人、その一人ひ […]
未知の自分とゆくのなら
歩いてったら辿り着いたら笑えんのかな至った自分 夜道を朝焼けの中を音楽聴いて無理やり上げた顔と心どこまで使い切ったら空っぽになるんだろうか若気のガソリン 定時で行き交う都営地下鉄眺め続けていたって届きやしない他人の胸中 […]
My Prelude
見失った自分何処へ行ったんだろうと探したところでずっときっとここに居て 目を瞑ったままうずくまって嫌いになった自分だけ遠ざけて孤独なフリして何処へも行かずにここに居る 面倒なことはさておいて重さなんてあるはずもない心で軽 […]
同違が自然を生んでいき
人に合わせるのも、社会に合わせるのも、ちょっと正直しんどいなーと思うことはどうしたってあり だから自然と同じなこととか、偶然同じだったりすることとかがあると、自然と嬉しくなるのかもしれないなぁと思ったり 同じとこばっかで […]
言葉と私の連なりの話
私の有無に関わらず歩いていける言葉たち 言葉の有無に関わらず笑い合える私たち 覚束無いまま言葉も私も揺蕩っているどちらが正しいわけでもどちらが先なわけでもなくただ互いに繋がり関わり合って生きている 時として言い難いこと伝 […]
景色を比べることなんて
朝が弱い、というのはありつつも、朝は好きだ。ただ夜もちゃんと好きだなぁと思う。 それは、朝にしか語られないことがあるように、夜にしか語られないことがあり、朝にしか見れない景色があるように、夜にしか見ることのできない光景が […]
NO MUSIC NO WAY TO YOU
無言のまま乗った地下鉄イヤフォンつけたら流れ始めたグッドミュージックふいにニヤリ 今どこかってことすらも簡単に忘れちゃえるくらいの旋律たった一人でだってノれる真実実はみんなマスクで隠してたりするんだ車内 うたた寝しながら […]
光の先のエンディング
踊れよ僕ら光の中で歌えよきっといつもの声でみんな澄ました顔して歩きながら飛び跳ねたいのを我慢して生きてる気がしてならない都心と時代 正しさとか間違いだとかみんな結局言うだけ言ってる言葉の価値などあってないようなもんだよ確 […]
できない自分がいたからこその
色んなことができるようになると、色んなことができなかった頃の自分を段々と忘れていってしまうのだよな。それは仕方のないことなのだと思うけれど、それは少し悲しいことでもある。 世の中を、何かができる人とできない人にわけるなら […]
思い出せない前夜から
三年前の今日、今夜、僕はどんな気分で眠っていたのかを思い出せない。 覚悟みたいなものも特にしたわけでもなく、ドキドキとワクワクでなかなか寝付けなかったわけでもなく、ただ疲れ果てて眠り、朝を迎えて支度をして、未来への少しの […]
世界を変えたいだとか
霧雨の中傘を刺さずに歩いて濡れて心地いいもんだなとか思う私だから余裕があるわけでもなく車のライトに照らされ光る雨粒たちの思わぬ量に驚き悲しむ 傘を指した君は私を何度か眺めては青に変わる信号を待つ 一つの傘を二人でさして歩 […]
何を美しいと思うのか
光の数だけ生活があるのだと、飛行機の窓から街を眺めた私に母が言った。 人は地球を汚しているのだという正論と、目の前に広がる無限の光の美しさとに、どう折り合いをつければいいのかわからず、幼い私はしばし黙った。 歳を重ねて、 […]
僕もあなたも音楽であり
昔聴いたポップソングなんだっけなぁ曲名 考えてたら流れ始めたニューソングいい曲だなってまた僕の記憶を更新してく 夏が来るからようやく聴きたくなる曲がありまた来年まで待ってておくれよと聴かなくなっていく曲がある 出会いと別 […]
彩りの今日をそれでも
帽子を被り競馬新聞を読む中年の人。よく見る当たり障りのない柄のスカートを履く社会人。チェック柄の半袖シャツを着て立つビジネスマン。 電車の中を眺めるだけで、多様だなと思う。別に誰のことを知っているわけでもなく、きっとみん […]
夏が生まれる場所の話
道を歩いていたら思わず、「あっつっ!」と声に出てしまい、隣をちょうど通り過ぎていく人もいて、「やべっ」と今度は内心思わず呟く午後の中。 ようやく深く長く眠っては、汗ばむ身体と共にバサッと起きた今朝だったから、元気な自分が […]
ゆっくり新しくなっていく僕等
色んなところへ行き、色んな人に出逢えば出逢うほど、戻り落ち着き寛げる場所の大切さを感じます。 場所、といってはみたものの別にそれは物でも人でも犬でも猫でも、きっと音楽でもよくて、つまりは自分がのんびりのほほん自分でいられ […]
迷惑を優しく包み込むために
駅にゴミ箱が少なくなって困ることが多くなったのは僕だけだろうか。 結構な時間、「ゴミ箱どこかな〜」と思いながら歩いてみるものの、全く見つからず、結局家まで帰ってようやく捨てる、みたいなことが多くなった気がする。 それはそ […]
自然のうねりを眺める
山梨へ行き、あっという間に東京へと帰る電車に乗っています。 緑だらけだった景色から、ちょっとうたた寝したらもうコンクリート色の景色へとすっかり車窓からの眺めも変わっていて、恐ろしい国だなぁと改めて思ったりなんかしています […]
ウェルビーイングと仲良くなりたい
ウェルビーイングという言葉を自分で自分たちのことを言ったことは殆ど、というかおそらく覚えている限りにおいて一度も無い。 無いのだけれど、「ウェルビーイングですね」と言ってくださったり、ウェルビーイングがテーマのイベントや […]
忘れがちな世界の仕組み
調子の悪い日にこそ、楽しみな予定を入れてみる。 気分の悪い午前中には、気分の良くなる服を纏って午後へと向かう。 上手くいかないなぁなんて日も、明るい曲を聴いて歩く。 大丈夫、僕が悪いわけでも、あなたが悪いわけで無くとも、 […]
組織よりも目的よりも
正解不正解、良し悪し好き嫌い、結果と過程の派閥争い。 誰のせいでそうなって、誰かのせいでああなったとか、何が大事で何が大事じゃないのだとか。 一人ひとりが違う社会で、多様性だなんだと叫び合う世界で、やっぱり結局何かが白で […]
散らかった部屋みたいな
抱えたもの、受け止めた言葉、聞き流せずに残ったしがらみ。全部深く吸い込み吐き出す空気と一緒に出ていってくれたらいいけれど。 そうもいかないからこそ、優しい歌に、海風に、美味しいご飯に救いを求めて生きてたりして。 何だ、こ […]
言葉が与えてくれるもの
優しい言葉のその先に、求めているのはどうやらおそらく優しい自分。 冷たい言葉のその中に、隠れているのはきっと多分ね悲しい自分。 言葉は伝えるための道具のふりしていつだって、自分自身の心を写す水面みたいだ。 瑞瑞しい言葉の […]
他がゆえに今日も書かれる言葉たち
小さな自転車に乗って、横目でいつもの街を眺めながら、少し遠くのお店まで行き、珈琲を飲む。 カウンターしかないそのお店で、目の前を忙しなく行き交うマスターの音を楽しみながら、静かにこれを書き始める。 書くことが無くなる気が […]
臆することのない僕ら
書を捨てよ町へ出よう。そういう題名の本を子供の頃に受け取って、パラパラとめくって読んで遊びに出かけたいつかの晴れの日。 誰にも会いたくない時ほど街に出よう。そういう歌詞を優しく歌ってくれる曲を見つけて、ただ一人で聴いて歩 […]
未来と今と今日と明日
今日より明日を良くすることと、今より未来を良くすることは、しっかりと繋がっているにも関わらず、なかなか一人の人の頭の中では上手くまとまらず、加えてどうにも、同じ頭で考えるには難しいものなのだと本当に日々痛感します。 今日 […]
道すがらHarmony
朝、電車に乗り込み通勤する人々に紛れて、遠くへ向かう。 みんなして品川という駅で降りていくのを後ろから見送り、急にガランとなった車内で席につく。 電車はスピードを上げていき、さっきまで一つ一つ、ちゃんと止まっていた駅たち […]
偶然や奇跡の呼ぶ声がする場所で
待ってるだけでは手に入らないものがあり 続けていたって届かないことだってあり それでも何度でも届くまで手を伸ばすから万が一届くことがあるのだということも知っている 何もしないで手に入ったとしてそういうものはすぐに飽きて壊 […]
言葉で世界を優しくする
先日、僕の個展第三弾が幕を閉じました。僕の中では既に一人反省会が何度か開催されており、その度にあーだこーだと思うわけですが、一つだけここで言えることがあるとすれば、それは「詩人」というものについてかもしれません。 ここ最 […]
結論という名の原風景
何もする必要のない日々のことをふと思い出してみたものの、脳裏にすぐさま「そもそも、何かをする必要が本当にあった日々などあったんだろうか?」という問いが浮かんだ。 今までやってきたことも、やらねばならぬと思って必死になって […]
旅支度をして向かう明日
体調を崩す度に、最近なんとなく「あぁあの時かな」と、少し疲れているなと感じていたのに早く帰ってゆっくり眠らなかった日のことを思い出す。 きっとあの日に身体が悲鳴を上げたのだろうと、いつもよりボヤケた頭の中で僕と僕とが語り […]
次へ次への病を抜けて
次。次は何処へゆこう。次は何をしよう。次は一体何をするんですか。 次?考えてはみるものの、まだ未完の今が広がってんのにそんなに気にしてられないよ次。 手短に端的に、優雅に軽やかに飛び越えていける今ばかりを選んでしまうのは […]
嘘から真へ向かう今日
色んな人が、色んな事をいつもより少しだけ丁寧に、伝えようとする日が今日という日なのかもしれないなぁ。 そんなことを考えていたらあっという間にその「今日」も暮れて昨日になっていくもんだから、慌てて今日が今日のうちにと書いて […]
自然の中で生きてきた
あっという間に夜が来て知らぬ間に朝が迎えに来るのです あっという間に日が昇り知らぬ間に闇が僕等を覆うのです この繰り返しにこの星が疲れることはまだ無いようできっと僕等が先に疲れ果て何処かへ行ったりやがてまた違う姿かたちで […]
書き方があるのだろうか
詩やエッセイに、書き方みたいなものがあるのだろうかと考えている。 自由だからこその詩でありエッセイであるのだから、そこに書き方なんて方法論は不要なんじゃないか、と。 けれど自由をむしろ不自由だと感じて、書けない人が居るの […]
疲れた顔してアイスクリームを買って食べる幸せみたいな
各駅停車の電車に乗って、通り過ぎてく街並みを眺めて進む夜の中。 街灯が照らす公園、座る人を待つベンチ、知らない誰かが窓に灯した暖かい光。 夜を彩るすべてが、緩やかに遠ざかってゆく。 座り寝込んでいる人々と、何やら画面を夢 […]
雨という名のコンサート
雨の日は、なるべく好きな服を着て、なるべく好きな靴を履いて、なるべく好きな音楽を聴きながら外に出る。 行きつけのカフェで、美味しいラテを注文して、なるべくゆっくりそれを飲む。 都会に住む人々にとって、雨音というのは一番身 […]
生きゆく僕らは空を眺めて星でも探して生きてゆくのさ
光を当てた白い文字たちが、それは綺麗に輝いた。 「あぁ、僕はやはり白が好きなのだな」と心の内の誰かが言った。 今日からのために費やした時間たちが、明日のために準備された心が、昨日までに別れ告げて今この時の僕の頭を埋め尽く […]
Happy everlasting
諦めることなく走り続けたら、きっと何処かには辿り着く。 ただしその何処かが一体何処なのかというのが、一回限りの人生においてはとても重要なのだと僕等は考える。教わる。そんな気がする。 何処かって、そんなに大切なんだっけか? […]
多様な私とあなたのこと
あまりここには書いたことがない気がしますが、僕は結構プログラミングをします。 大学生の頃はこう、論理的に考えるということの格好良さに憧れていた節もありましたが、結局の所綺麗に論理を展開した結果、なんともつまらぬ一般的な、 […]
安心と冒険のバランス
歳を取るにつれて、真新しさを感じづらくなっていくのだという話を聞いた。 そりゃあそうかと、思った。なるべく痛くない方がいいし、なるべく辛くないのがいいしで、僕らはなるべく音沙汰なく、無事で安心安全な日々を望むようになって […]
自分で決めることよりも
他人は何かと「自分で決めろ」と言うけれど、果たしてどれだけのことを僕等は本当に自分で決めることができたのだろうか。できるというのだろうか。 毎日のように交わす会話、出会う人々、眺める景色、口にするもの、目にする情報。その […]
世界と今日の遠さについて
書き始めたはいいものの、なんだか上手く書けなかったり、そもそもちゃんと書き切ろうという気がなくなってしまったりした書き途中の言葉たちというのが、それはもう、かなりある。 それらはきっと今後も日の目を浴びることは殆ど無いの […]
世界と時間のせいにせず
静まり返った夜の向こうの悲しみ達 何も聴こえない何も見えないはずなのに心の中でこだまする何か それを抱えて生きることの難しさ眠ることの難しさ平和に生きることの心苦しさ 進み続ける誰かが居て巡り続ける世界の影で必死になって […]
書き留め抱える夢の詩
帰宅して倒れるように寝落ちしたのちふと目覚めた深い夜 走馬灯みたいに駆けていく昨日今日に出会った人たち会話たち 段々と消えていく言葉と景色黒く白くなっていったその先で見た夢 其処に居た人流れていた音漂っていた気配と景色 […]
偶然という土台の上で
人の心まではわからないから、僕等はどうやら微笑み合い、相槌を打ち、優しい問いと答えを繰り返す。 あのくらいの優しさが、試験と呼ばれる数多の設問たちにもあったなら、もう少し穏やかな表情でみんな解答用紙に向かったりするんじゃ […]
お茶の間世界に思い馳せ
誰かが誰かを何かに誘って、何処かの誰かに其処で出会って、その結果として別の誰かに彼処で出会うことは無くなるのだ。 この当たり前を、切ないと思うのか、当然だと思うのか、それを運命と呼ぶのだ奇跡と呼ぶのだと語るのか。その言葉 […]
色んな自分の真ん中に立ち
例えば書くことが億劫になったとて例えば僕にはそれしか無いのだと思い込んだ所で 女神が現れ救ってくれる訳でも無く夢中になって必死になって書いたものが果たして世界の果てまで届くのかと問われてもそりゃあそういうもんだろうと思い […]
分かつこと無き空の唄
昨日見た映画空を飛ぶ鳥広がり続ける空 足音がやけに響く都会の地下道主旋律と共には一向に吹き抜けてくれやしない風 すれ違い視線を交わした知らぬ誰かはきっと明日も他人のまま互いに言葉を交わすこと無く謳う手を取り作ろう豊かな社 […]
Dawn Lights
光の先にそれがあるなら眩しさに目を瞑ったとて伸ばし続けることができるだろうかこの掌 朝焼けの中歌う星々光の僅かな寝起きをついて船を出した人の強さよ逞しさよ 薄い声はこの世界に響くことなく消えてゆき青い景色がただ僕の心を染 […]
言葉のためのプロモーションムービーを
青い空と海岸線防波堤に立ち髪をなびかせ笑う姿 美しい言葉たちを跳ねるような瑞瑞しい声が読む 一つの曲に映像をつけて作品とすることがあるのだから、詩にも言葉にもいつか映像をつけて作品としてみたい。そう思ったら思い浮かんだ景 […]
音楽のような言葉たち
「歌のようだ」と、僕の書く言葉たちは時折言われる。 毎日一曲はなかなか作れないけれど、毎日一篇なら人は作れたりするものなのだと思うと、それは人にとって、僕にとっても、小さな喜びである。 こんな気分だからあんな曲を、そうい […]
希望を乗せて綴れたら
今年一発目の、言葉と出会う展が六本木ヒルズの中、ケニア産の強く美しい薔薇たちが並ぶお花屋さんで始まりました。 展示会場を作っているときも、この展示のためのエッセイ達を詩達を書いているときも、なんだか誰かを励ますような、優 […]
少年少女に憧れている
詩やエッセイの個人的に良いな、と思う部分の一つは「言いたいことを言えること」だと思う。 あぁ以前、ミュージシャン、シンガーソングライターが無性に羨ましく思ったことを思い出す。 愛してるも大好きもごめんねも夢も希望もチェン […]
重さを纏ってゆく航海
風冷ややかに寝ぼけ眼の僕を起こす 朝眩しげに眠った街を光の中へと連れて行く ただ静かに空気を眺めて季節が何処かへ向かっていくのをぼんやり眺める 忙しさが邪魔をして長い間ついていくのがやっとの季節の背中を思い出す 疲れとい […]
書くことは描くことでもあり
終電の電車を待つ僕。始発の列車を待つ私。同じホームの同じ場所。違う空気が景色をつくる。 例えばこんな風に、毎日この世界の何処かで在るだろう出来事達を描くように書く。 言葉という絵具で、毎日の中に佇む美しさを描画する。執筆 […]
環境が人をつくるというけれど
環境が人をつくるというけれど、じゃあ環境とは何かと思うとそれは大抵、人であり、人の作った制度やルールだったりのことを言うのだろう。 例えば経営者が経営者に成っていくのは、もちろん組織を動かしリスクを負い挑戦していく、困難 […]
限りある自信不安優しさ命
何かをより良くしていくという事は、常に自分の中に自身と不安が同居していくことだと思う。 自信があるだけでは進歩など無く、不安なだけでも進歩など無く。 自信が無ければ誰かにお披露目することも挑戦することも難しく、不安が無け […]
クリスマスツリーを眺めて
師走がなぜ忙しいのかはさておき、とても忙しい。気付いたらクリスマスイブ、そしてクリスマスである。 シアトルの郊外で車だったかバスだったかに乗り、ぼーっと景色を眺めていた時、大量のクリスマスツリーが連なる一体に出くわしたの […]
優しく柔い言葉を信じて
使いたい言葉でも無いのに、思わず口をついて出てきてしまった言葉たちで、その時々の自分の心の内を知る。 本当はただ優しい言葉たちと、暖かい言葉たちと、いくつかの、少し雑な、けれども純粋な子供のように無邪気な言葉たちをただ、 […]
行き交う人が育てる交差点
やっぱり場所をつくるって、面白いです。行き交う人、一人ひとりに辿り着く旅路があって、そこからまた紡がれていく旅路ももちろんあって、これまでとこれからをちゃんと繋いで行く役割を担う場所。 これからに向けて訪れた人の背中を押 […]
冬の僕等のアンサンブル
まだ秋の色した街角を冬の顔した風と僕等が吹き抜けていく 去年の今頃は一体何をしてたんだっけか誰と何処に居たんだっけか そんな思考も少しの身震いと共に冷たくなった空気の中へとあっという間に落ちていく 風の音色に白い吐息溶け […]
淀みの外へと頬張るカツカレー
お昼ごはんにカツカレー。ダボついたスウェットが上着からはみ出したまま歩く冷たい日差しの並木道。 誰かが誰かに会ったとか、誰かが誰かと結ばれたとか、誰かが誰かを裏切ったとか。 あぁ一旦画面をポッケにしまって空でも川でも道行 […]
夜に嗜むコーヒーの救い
夜、自動販売機で買う缶コーヒー。ちょっと夜の空気が宿ってる気がして何だか好きです。 夜、キッチンで豆を挽いて淹れるコーヒー。その時間がどうやら僕には必要みたいで何だかとても大切です。 僕のすべてを差し出したとして、果たし […]
その続きを届けたくて
「あなたにとって言葉とは?」という質問をされて、その場ではよき答えが思いつけなくて、困った。それにしても、いい質問だなぁと思う。 先週も、実は「あぁいい質問だなぁ」というひと時があったことを思い出す。 美しい問いを持ちか […]
得体の知れない望み達
僕達は全てに絶望するには程遠く楽観するにはまだ早い そう思うに足る明け方に吹いた風の物悲しさ木漏れ日たちのそぞろ歩き 何かを諦めた人が居たとしてそこに絶望が必ず居るとは限らない 何かを始めた人が居てその背中を希望が押した […]
思いと言葉の優しい差分
思ったことと言ったことその差分にどうやら優しさが時には愛しさが憂いが未熟さが恋しさが詰まっている そんなことを教えてくれた白く冷たい風のような手 どうやら言葉だけではわからない心の内があなたにはあり僕はきっとずっと言葉と […]
僕とあなたでようやく世界が生まれた日々
本日11/6(土)、個展最終日。 「あぁ、この言葉はずっとこの人のことを待っていたのかもしれないなぁ」と一人ひとりに教えてもらえる日々も、今日で一旦一段落。 僕が綴った言葉たちを、それはもう本当に丁寧に、真剣に、一つひと […]
引き連れ向かう新しさ
踊れいつかよ今のように。駅へと滑り込む電車の音色が朝を連れて今日の僕へと訪れる。 渡る川はいつもと同じ顔して、同じはずの無い模様の水面で輝きこちらを見つめる。 眠っても重さの変わらぬ身体と心で目覚めた今なら、いっそのこと […]
取るに足らない世界の話
多分世界はもっと広い。きっと世界は僕の目に映る限りを遥かに超えて輝いている。 この耳に届いた小さな声の優しさや、繋いだ手の暖かさと同じだけ同じ程に、素晴らしいことが今も何処かで僕をあなたを待っている。 悲しみに暮れたいつ […]
地平線の先を指差す人
自分の名前で自分の意思で何かを社会に表明するということは、それ自体がある種の自問自答の方法にも思える。 自問自答というか、自己研鑽というか。社会という他人の目を意識することで、「おまえは何をやっているんだ」と自分自身へ問 […]
書いてほしいと言われたら
書いてほしいと言われたら、きっと僕はあなたのことも書けると思う。 ただ、納得いくものがすぐに書けるかどうかはわからない。というか恐らくそれには時間がかかるだろう。 書くとは僕にとっては考えることの時もあれば、画家がキャン […]
言葉の入れ物について
「小説とか書かないんですか?」とか「本出さないんですか?」とか、よく聞かれる。 まぁそりゃ、そうか、と思う。何を紹介するわけでもなく、ただ自分の中から出てくる物事をこんだけ書いては書いてを繰り返している人というのはこの世 […]
希望はいつも言葉の中に
さぁ書こう こんなに毎日書いていたって僕はあなたのすべてをきっと書き切れなんてしないから だからさぁ書こう どんなに言葉の海で自由自在に踊れても僕は自分をあなた以上に分かり切れやしないだろうから そんな悲観と絶望も筆に乗 […]
言葉が思考をつくるなら
ヒト・モノ・コトで分けてしまっていいのだろうか、と思う。 ヒトはヒトによって支えられ、成り立つ社会を望んで作ってきたようにも思える。 ヒトとヒトとが互いに協力することの元を辿れば、そこには衣食住を共に拵え、育むためという […]
子供が立ち止まり大人になって思い出す
貰ったものは数多く今僕にできることなどたかが知れてて あぁ嫌になるほど愛してるこの掌で頭で瞳で抱きしめる世界 気を抜けばあっという間に大人になれるこの日々で珈琲片手に語り始める正論こそが僕をあなたを消していく なるにべく […]
僕と夜更けのブルース
何もしたくないと思い歩いていった道の先で、気付けば何かを考え、書き始めていて、「あぁ、呆れるほどに僕はいつも僕なのだな」と思い知る。 僕が僕から逃げ切るには、新しい自分になるくらいしか方法が思い付かない。 時間を僕を忘れ […]
世界を引き連れ歩いていく詩
歩いていくいや歩いてきたのだ その道すがらで出会った人達と眺めた景色と望んだ景色へ辿り着くべく身に付けたいくつかのこと ここから僕は何処へ歩いていくのだろうかと自らに問うならば 僕の全てを持ってしてまだやったことのないで […]
私事で仕事の個展と村上さん
私事で恐縮ですが、と書いて気づいたんですが「私事」と「仕事」って似てますよね。 私の事と、仕える事。自分のためにと誰かのために。 けれど自分のためにが回り回って誰かのためになることだって往々にしてあるわけだから、私事とか […]
過去で溢れた世界の中で
「面白いことをしようよ」「楽しいと思えることをやったらいいじゃん」 そりゃそうだ。その通りだ。 一個人の幸せな人生について考えるとき、こういう言葉たちに間違いなんて無く、疑う余地も無い。楽しい嬉しい幸せな日々がなるべく多 […]
愛とダイナミズムの詩
会いたい人に会えるという奇跡と会いたくても会えない人がいるという悲劇 そのどちらも抱えて生きてる僕等色に例えるのなら単色であるはずも無くたった一つの単語で表せるはずも無く全部を抱き締めなければやがて色んな自分が零れ落ちて […]
見て見ぬ振りをできるのは
別に逃げたかったら逃げればいいし、隠したかったら隠せばいいし、見て見ぬ振りをしたかったならすればいいと思うんです。 ただ、自分は一体何から逃げるのか、何を隠すのか、何から目を逸らすのか。それは忘れようとせずちゃんと、ちゃ […]
酔いしれる美しさについて
一緒に座り話していた人の語った言葉と瞳を思い出す 僕が好きだと言った本を読み僕のようだと言ったあなたを思い出す 流れていったあの一瞬は今はどこにあるのだろうか 僕の中にあるのかと思いきやもうすぐここを離れていくよとこうし […]
面白さの正体と尊敬の怖さ
自分が手にしたものに自信を持つ、ということはとても大事なことなんじゃないかと今更思う。 その場の誰も知らないかもしれないことでも、気にすることなく本当に面白かったんだ、自分はとても感動したのだと語る人を垣間見てそう感じた […]
幸せと人生の時間配分についての難題
近所での打ち合わせを終えて、小さな自転車に乗りのんびりフラフラしていると、顔見知りのオジちゃんに声をかけられ、気付けばお弁当屋の前の路上に出されたテーブルで、一緒に天丼を食べていた。 他愛もない話を暫しして、一頻り笑い、 […]
希望に向かって夜を征く
久しぶりに、夜更けに車に乗った。パラバラと降り出した雨を独り占めする国道6号線の上。どこまでも伸びる高速道路を横目に走り抜けていく夜。 考えたかった事を本当に考え抜ける程の余裕など、持つことなんて永遠に無いのかもしれない […]
それでも夜が明けるなら
それでも夜が明けるなら行こう真っ暗闇の中恐怖の真ん中真っ直ぐ真っ直ぐ それでもいつか終わるなら行こうスポットライト輝く壇上群衆のど真ん中我が物顔で胸を張る いつからそこに居たんだっけいつまでそこに居たんだっけいつから居な […]
間奏と駅のホームと戦う私
間奏歌と歌との間に奏でられる部分けれど間奏からしたらむしろ一番ニ番が間奏だろって思ってたりして ギタリストやベーシストドラマーたちは実はそう思って演奏してたりして主役は俺だ私だって奏でいたりして プラットホーム電車に乗る […]
ゲームオーバーへ向けて
浅い眠りに浅い思考深く頷く回り切らない頭の中 見つめることを諦めてただ見て見ぬ振りに慣れきった虚ろな瞳 無我夢中で何も求めず求め続けた画面の向こう霞んだ視力で眺める未来はどう見える なぁ一体あなたは僕は何を求めて今日も世 […]
一人ひとりが書き手であり
何をそんなに必死になって画面に向かって読んでいるのさ電車の中でパソコンに向かう人 小さな画面に夢中で見入って乗り込んでくる人々などに見向きもせずに一体どんな物語の中にあなたはいるのさ扉の近くで立ち尽くす人 僕なんかより遥 […]
宛名の無い手紙としての本
「本とは宛名の無い手紙のようだ」そう誰かから聞いた気がしていたが、これはもしや自分の言葉だったかもしれないと思い直す。 いずれにせよ確かに、本とは宛名の無い手紙のようだと思う。 特定の誰かに向けて書かれていない、けれど間 […]
子規と王子とあなたと僕と
正岡子規は、縁側から眺める庭に世界を見た。よーし、僕もでは、毎日乗る電車の車窓から世界を見ようじゃないかと試みる。 四季折々にはもちろん、毎日の天気によって、そしてその中で生活する人々の行動によって、窓から映る景色は毎日 […]
持つ持たざるに関わらず
「あなたはあなたのままでいい」 そんな大人の言葉を受け取って「そうあなたはいうけれど社会は他人はそうは思ってないようだよ」 なんて思う程には憂鬱で俯き不貞寝する日もある 自分が何か例えば体質に身体に顔に頭脳に才能に恵まれ […]
忘れ物と忘れられてる物事たち
いつも使っているイヤフォンを忘れて家を出たことに改札前で気付く。 財布とか定期とか、そういう類いのものを忘れて家を出たのはいつぶりだろうと思い返しても、すぐには思い当たらないくらいには珍しいことで、少し自分に驚く。 まぁ […]
廃棄物と僕とあなたと
結局のところ、環境問題がどんなに改善、解決されていったとしても、人が人と暮らし、生きる限りにおいて、手を変え品を変え、誰かが誰かを貶めたり罵ったり傷付けることは無くならないんだろうか。 いやいやそんなことはきっとないよと […]
持ち寄り聞き合い話し合う今夜
本日は久しぶりにイベントです。オンラインですが、楽しみです。 podcastにしてもイベントにしても、基本的に準備はあまりしない方ですが、今回は書籍にまつわるイベントということもあり、何度か読んではいたものの、もう一度読 […]
僕にとっての社会や世界
シアトルに住む大好きな人が書いた絵がプリントされたTシャツを買った。届くのはきっと2週間後かもう少し後だろうか。 自由丁というブランドにせよ、今ある蔵前のお店にせよ、どうしたらもっと健やかに続けていけるのか、半永久的に続 […]
ワードデザインとは何か(初稿)
言葉で伝える機会というのは、生きていれば毎日必ずと言っていいほどにそこかしこにある。 言葉を扱うとき、当然のように僕らは伝えたいことを伝えるために言葉を考え、使うという前提に立っている。 けれどワードデザイン、「何かを言 […]
めくるページの歓びは
本を読む 思考する その営みの先 誰かへ語りまた本を開く 時折期せずして言葉の主と巡り合う そういう人生だったのかと我に返りふと思う 出会える人よりも出会えない出会わない人がずっと多い人生で 読む本よりも読まない知らない […]
伝えたいのは言葉ではなく
かなり悪い夢を見て、逃げるように目覚めた。早く忘れてしまいたい一心で、画面の中で誰かが話す面白い話や犬や猫たちの優しい光景を布団の中からしばらく眺める。 窓の外では雨が強く強くなっていく。起き上がり、キッチンへ向かい、お […]
大人の事情と美しいもの
なんでそこに置いたんだろうと、ある広告を見て思った。 今までもそこには色んな広告が張り出されていて、毎年同じブランドの新しい広告をそこで僕はよく見ているはずなのに、今年のものについてだけ、注意深く見ようと思って見たわけで […]
何時どんな時を意識して書くのか
書いていたら寝落ちしていた、なんてことが日常的にあるくらいには、書くことが僕の中には当然のように存在している。 書くということは、言葉を時間から開放してあげる行為でもある。 この文章も、僕が例えば「おはよう」とか「こんば […]
希望が背中を今日も押し
一通りやらなければならない仕事を片付けて、気分転換がてらあれをやろうこれをやろうと思って家を出て電車に乗り、カフェに訪れ、珈琲を頼んで席につき、ふうと一息ついて本を開く。 数ページ読み進めた後、久しぶりに顔を見たバイトの […]
ベンチは自分を定数にしてくれる
最近よく、というか比較的僕はよくベンチに座る方です。 お店の前にもそのうち小さなベンチを置けたらいいかもな、なんて思ったりもしています。 ベンチに座るということは、少し大袈裟に言えばその定位置から世界を見渡せるということ […]
終わりと書いて希望と読む
終わっていく今日の確かさ訪れる明日の不確かさ ぷしゅーと鳴って閉じるドア昨日までの僕のおかげで挟まれることなく乗り込む今日の僕 明日もきっと今日のおかげで起きる歩く食べる笑うときに泣く 閉じては開くドアの音に驚くことなく […]
2021年、夏、東京
テレビに映った大勢の人。人から人へと日々流れ往く話。きっとこの先も、何処へ飛んでも私に付いてくる国の名のハッシュタグ。 一体私は何を勝手に知らぬ間に背負ったのだろうかと重くなった心に思う。何を勝手に言葉を話を吸い込んで、 […]
過ぎていく月、伸びていく髪、言葉に埋れてしまいたい私
朝起きて、夜の間に自由気ままに飛び跳ね踊った髪と共に立ち上がる。 七月があっという間に過ぎ去ったということは、僕の髪もあっという間に一月分また伸びたのだということなのに、どのくらい伸びたのかもはやよくわからない。 色んな […]
よりよく綴り、永遠へ
正直、人に頼まれて文章を書く時や言葉を考える時は、書き始めるのに勇気がいる。 執筆という行為には、目に見える、触れられる、木材とか金属とかそういう類の材料は無いし、「これを使えば大丈夫」という機械もソフトウェアもない。 […]
国という概念にすがるのは
疲れたなぁと思って家に帰って、今日のオリンピックのダイジェストをテレビで眺める。 スケートボードでメダルを取った日本人がいて、へーそうなんだと思いつつ、昨日読んだ記事で知ったアメリカ代表選手のことが気になって調べてみる。 […]
社会の中でそれでも歌う
絵画にせよ詩にせよ小説にせよ、デジタルアートにせよダンスにせよ音楽にせよ、観る人にとって表現とは、心の内にある想いの代弁であり、表現者とは代弁者である。 少なくとも僕には、時としてそう感じられる、感じさせてくれる大好きな […]
寝ぼけ眼の憧れへ炎天下から手を伸ばす
朝起きて、寝ぼけ眼で冷蔵庫へと向かう。コップに麦茶を注いで、窓の向こうの空を眺める。 その時点で僕の中には言葉と思われるものは一つも無い。有るのは麦茶の味と空の青だけで、その二つが辛うじてただなんとなくこの世界に存在して […]
あなたという音楽の詩
再生回数が百にも満たない、美しい曲を見つけ繰り返し聴く。 この美しさを伝えたところで、受け取ってくれやしない世界になんていっその事サヨナラ告げて、どこまでも青く煌めく夜明け前へと向かっていってしまえたらいいのに。午前1時 […]
陽炎とアイスクリームの詩
Tシャツを買った。心が少し浮足立つ。 楽しみな時の心持ち。新しい服を買うたびに、明日という名の絵を塗る色が一つ増える。自分にとって、服とは絵の具だったみたいだ。 アイスクリームを食べながら、夏の歌が聴きたくなる。全部を夏 […]
明日の自分へ片道切符で夜を征く
夜遅く、終電に乗る人達。帰るのではなくこれから何処かへ行くのだという人が、この中にどれだけ居るだろうかとふと思う。 腕を組み目を瞑る人、イヤフォンをして何やら画面を眺める人、窓の向こうを眺めてあくびをする人。こうして何か […]
書き手と読み手による文章という共創と優しい世界
青い空に白い雲。そう書いただけで、夏だと感じたり晴れているのだと思ったり、もしくは空を見上げて佇む誰かをイメージしたり。 書くということそれだけでは、きっと文章というものの価値は確定しないのだとさえ思える。 読み手の想像 […]
モヤモヤするわかりづらさの面白さ
「わかりづらい」という言葉はそれだけ聞くとネガティブな言葉に受け取られがちだ。 例えば伝えたお店の位置が「わかりづらい」と言われたら、なんだか申し訳なくなるし、そもそも簡潔に伝えるのが難しい物事を頑張って伝えたりしても「 […]
はじめましてという言葉
ミストのような雨だ。街灯に照らされた雨粒たちをぼんやり眺めてそう思う。 おそらく昔、何度か会ったことのある人に今日、はじめましてと言われた。 はじめましての方が確かに楽だなとも思って、ゲームのリセットボタンを押すように、 […]
モヤモヤさまぁ~ずと街の面白さに纏る話
今週日曜夜に『モヤモヤさまぁ~ず2』という番組に、きっとほんのちょびっと、自由丁が現れます。 街というものをメディアの一形態だと感じる所以はまさに、何処からともなく目にして下さり、知ってくださった方がいて、そこから繋がり […]
数えることの本質とか
見てくれたり、気にしてくれる人が増えるというのは、その数の大小に関わらず純粋に単純にとても嬉しいことだと思う。 新しく知り合う人のことを、なるべく丁寧に、大切に思えたらいいなと思うし、それと同時に、ずっと見ていてくれた人 […]
大阪の中で見つける「同じ」たち
大阪に来ています。 電車の色、広告、歩く人の服装、雰囲気、自販機に並ぶ飲み物、歩道の色、街の雰囲気。 色んなものを気にしてみては、東京という自分の中での普通と比べて、初めて訪れたわけでも全然ないのに、初めてのような気分で […]
幸せ過ぎる夢という不幸
幸せ過ぎる夢を見て、目覚めた時に現実では起こり得そうもないことだと思い、不幸に思う。そんな今朝。 これじゃあ元々見た夢も、幸せなものだったのかすら疑わしくなってくる。だって今の僕は夢の中でのあの幸せな気分とは程遠い場所に […]
より良き社会は声なき側に
今日聴いているのはGLIM SPANKYとか、Spangle Call Lilli Lineとか、Newspeakとか。 有名だとかみんなが知っているとか、そういうものをただのきっかけとしてのみ捉えてしまえれば、どこそこ […]
2.54kmの街歩き
御徒町(おかちまち)という駅が蔵前の近くにある。 今日知ったことだが、鉄道の世界では各駅について東京駅からの距離で測るという規則?慣習があるらしく、御徒町は2.54kmのところにあるそうだ。 2.54km、と言われても、 […]
仕事と肩書きのあべこべ
例えばデザイナーはキャッチコピーを考えちゃいけないんだろうか。そんな法律はないじゃないか。例えばエンジニアは内装のデザインを考案しちゃいけないんだろうか。ダメな理由が100個あったとしてもその全てに原理的な根拠はなさそう […]
Be yourselfじゃつまらない?
自分らしくとか、あなたらしくとか、私らしくとか、そういう類の言葉にどこかモヤモヤを感じることがある。 その暗雲の答えを探すべくじっと見つめてみると、そこにはどうやら「未来」とか「希望」という光が含まれていないからじゃない […]
すっからかんだったとして
「あの人は中身が無い」と言い放った人を前に、僕は何も言い返さなかった。確かにそう言えるかもしれないなとも正直思った自分もいた。けれど翌朝目覚めて、珈琲を淹れるためにお湯を沸かしながらもう一度考えてみた僕の結論は少し違って […]
多様な世界の中の自分
いつもよく聴く曲を聴きたい時と、全く知らない曲たちをひたすら聴いていたい時が間々あります。 面と向かって言われれば、その場で何かしらの返事ができることも、なんだかこの画面越しだと色々思って勝手に自分の中で話を終えている、 […]
見つけるのって楽しい
川沿いを歩いてるだけじゃあ、川の向こうはいつまで経ってもわからないままじゃないか。 「見つける」という言葉は、「探している」から使える言葉なんじゃないか。 探していたという意識は無くとも、見つけたと感じたときに、ずっと探 […]
僕らは巨人の肩に乗って書いている
短編小説の監修という仕事をしていて、毎月小説家さんが書いた作品を読んで、誤字脱字はもちろん、改行を増やしてみたり減らしてみたり、言い方を変えてみたり加えてみたりしています。 自分の文章で毎日やっていることを、もう少し真面 […]
人は差分にしか興味がないんだって話
夜な夜なひとり作って公開したTOMOSHIBI POSTが気付けば3周年を迎えていたという事実に驚きを隠せないまま家路について、深夜0時を回ったところで漫画「ブルーピリオド」の最新刊を読んだ。 そしたらもうそれがとんでも […]
一年前の自分から届いた手紙
2020/05/19から便りが届きました。面白かったので以下転載。 一年後の僕へ 僕は今、雨の音を聴きながらこれを書いています。 なぜ書こうと思ったかというと、つい先程、一年前の僕から手紙が届いたからです。 その手紙の中 […]
語り継がれるオレンジジュース
選ばれるものより、選ばれないものの方がこの世界にはよっぽど多い。 沢山の何かから一つを選ぶということが当たり前になった世界で、僕らは毎日何かを選んでいて、それはつまり毎日他の何かを選んでいないということでもある。 コンビ […]
場所とは空間のことではなくて
蔵前の自由丁店舗は、昨日12日から5月末まで臨時休業しています。 期間中にご予約頂いていた方々、ごめんなさい。行きたいな〜と思っていた方々、ごめんなさい。 ただ、店舗はやってなくても、こうして僕は毎日書くし、店長とのラジ […]
「分からなさ」を伝えるために
ずっと勝ちとか負けとか、どちらか一つとかを迫られたとき、両方をどう取るかを考えてきました。 けど結局両方とか全部は取れなくて、むしろ何も手に入らないみたいなことや、全部中途半端で終わるみたいなことばっかで。 ただ最近思う […]
運ばれていく日々だとしても
想像もしなかったできなかった体験というのが、常に素晴らしいものとは限らないし、正しかろうが間違っていようが努力はそんなにすぐは実らないことの方が多い。 想像通りの平凡な日常にせよ、振り返る間もないほど忙しない日々にせよ、 […]
帰り道ワンダーランド
今日も誰かが平積みの紙束の中で叫んでいる 社会課題が山積みだって燃料燃やして森を無くした歴史を紡いで最果ての未来の今の快適な部屋の中塗りたくられた塗料から声が聴こえる 背中がどうも痛いんだって僕が言ったら いつ結婚できる […]
旅する時代についての散文
本当の優しさとは何なのかを考えた結果、黙り込んだり、厳しく当たったり、褒めなかったり、みたいなことが優しさとなることがあったりするのを、大人は知っている。 ここでは、大人とは、経験を経て客観性を獲得した人のことをいう。 […]
果ての今のちっぽけな僕
デパート(Department store)とデパーチャー(Departure)が似ているなと思って調べてみたら語源から全く違うルーツだって知った。 カンパニー(Company)の語源は、一緒んなってパンを食べるって意味 […]
気にならないけど好き
客観なんて言葉はあってないようなものだ どこまでいっても自分は自分でしかないなら 客観視という言葉も自己中心的という言葉だって あってないようなものじゃないか 他人に見てもらわない限り僕らは客観視を獲得できず けれど限り […]
新しい世界を生むのは
思考する自分が、賢いように思える。格好良い気もする。 雄弁に何かを、論理的に何かを語る自分に、そういう誰かに、心の何処かで憧れているのかもしれない。 ずっと、ずっとそうだ。きっと僕の見てきた世界では、頭の良い人が格好良い […]