Awareness

夕日疲れた身体を癒す生まれ変わった心を諭す呼吸する木々鳴き合うスズメ旅先で教わった曲が響き日常を愛でる 失ったものを数えることなく一つひとつに感謝を思うその尊さをずっと抱いていたくてただ共に深く染まる 窓辺で私は風と呼吸 […]

邂逅

これはなんだそんな言葉すらないただ生命の反射自然のつま先或いは素肌 草木と同じ海風と近しいただ生命の呼応 なんだ君はそんな言葉もいらないこちらを見つめたグレスリーその場にいたならきっと僕も言葉ではない何かを選べたのかも […]

As Modern

誰も幸せにしない正義感なら捨てちまえ ミントの効いた煙草の香りキツめの声の優しい台詞がその波に乗り 倒れ込まない程度の毒必要なら飲むさ 語った顔に歴史を感じる人には言えない抱えたものが軽やかに舞い重く光る空気 目の前のた […]

光る詩

伝う忘れてしまった朝あった答え日射し私に熱を与える どこへも向かわずここで留まり私は世界を美しくする 旗は揺れる今日も風は新しい 汗が光り素肌が喜ぶ声を聞く どこか遠くへ放った望みはもう見えず頭上からのみ降り注ぐ雨だけが […]

旅光

もうしばらくここに居る それもいいよとそんな気がする海の気配 煌めいて波打ち際に手を引かれ時が過ぎる 綺麗な小石を見つけて笑う風がさらう声のいくつかレンズに収める青と日差し 大勢から逃れやがて緑の木々と喜び澄んだ空の抜け […]

出立日

新しい詩集を作ろうと思っています。まだタイトルも、どうやって出版するかも決めてないですが、作ることは決めたので、読んで下さる方に伝わればいいなと思い、これを書いてます。 それに向けて、今まで毎日書いたものを公開してきた自 […]

書き方

どうしたら言葉が出でくるんですか?と聞かれるとやはり、言葉が自然と出てくるまで書き続けることですかね、とまずはなんにせよ思えてしまいます。毎回その都度考えはするんですが、割と同じ結論に辿り着きます。 量をこなす。質を求め […]

森と海

待ってやくれない青空にうろこ雲鳴り響くベルに急行電車世界は今日も通り過ぎてく 過去のことなど忘れた素振りでけれど確かにその涙を受け取って掌に落として本日も切ないくらいに新しい空 開け放った窓森の中から眺める子鹿その瞳にど […]

今日を

寝て起きて寝て起きて そこだけ切り取れば繰り返しています毎日と呼ばれます そこだけ見れば繰り返しています日々と呼ばれます 風に吹かれて雨に濡れて時折大きなくしゃみでもして新しい人に会います そこだけ見れば繰り返せない偶然 […]

木漏れ日

あの人は、森の中へと帰ってゆく。その理由を聞くこともなく、ただ私は知っている。 あの人は、独り広い所で夜を明かす。その理由を知ることもなく、ただ私はわかっている。 あの人は、人知れず美味いものを食べる。その理由を誰に言う […]

一々

君らが一曲作り世に流行らせる一時僕らは一つ居場所をつくる 君らが一夜を使い暗闇で笑う一時僕らは一つ物語を育む 君らが一日を拵え日常から逃げる一時僕らは一つ結束を生む 君らが一月旅をして余暇に浸る一時僕らは一つ新たな世界を […]

LOVE IN IT

愛を確かめるいつもの会話の中にある普段の笑い声にある一口で頬張ったそれにある 愛を確かめる下らない話の中にあるいつもの着心地のよさにある一口飲んだそれにある 愛を確かめる包まった布団の中にある育った自分自身にある一口だけ […]

Aqua

ラブソングなんて聴く暇もないくらいの調子。その方がよっぽどラブリーだよねとか。 励ましの歌を聴くくらいならいっそ、ほらとっとといくよと急かすくらいに走り出す。その方がよっぽど励まされるよねとか。 落ち込んでいる暇も、不安 […]

引く手

私のくるぶしを刺した蚊の後ろ姿季節を惜しむみたいだ さようなら輝いた水面で跳ねたのはきっとそう またいつか書き連ねた日記が行く先で会いましょう 眺めていたのは水平線そのふりをして立ち尽くした私自身海辺の街はそんなことわか […]

余分

珈琲を飲む散歩する緑が黄色に染まっていくのを眺めいる 珈琲を飲む散歩する長袖を着たり捲ったりしながら過ごしている 珈琲を飲む散歩するただそれだけでいいのになあと思ってみる肩の力が抜けていく心地 珈琲を飲む散歩する友と話す […]

筆跡

書いていたのか遠く昔 聴いていたのかあの頃の私 どうして尋ねてくれたのかすぐ隣で君 何を思って居たんだい海の向こうに 答え合わせもできないまま歩いてきた 辻褄合わせもしないままそれでいいさとやがて笑った 擦り切れた靴底が […]

悲しかったらギターを弾く苦しかったら詩を書く辛かったなら親友と歌う そうして私は明日も健やかに生きていくのさ 誰かが私を揺るがすのならかき消すようなギターソロを作るよ 誰かが私を苦しめるならお陰様でと名作を生むよ 誰かが […]

眼光

口ずさむ音色光がさえぎる景色人に紛れて歩いていき人知れず微笑むのもよい 私を傷付けるのならもちろんのことその手を汚す覚悟を持てそう言わんばかりの眼差しに学ぶ いつか獣たちが草原の向こうから私へと教えてくれたこと 音符を自 […]

202307051900

気付けば最前線、声も枯れて、腕も疲れて、それでも歌う声たちと飛ぶ。 僕等の身体の殆どは水分だというけれど、心もきっとそうじゃないかと思える程に飛んでいく汗。滴る全て。 一瞬が身体を心を通り抜けていく、それは常に僕らの話で […]

ゆく

段々と整っていく部屋を見て私はここに暫く居たのだと分かってゆく 暮れていく空を見て海辺の街に居たのだと思い出してゆく 過ぎ去っていく年月と誰に背中を押されたでもない人生とそれでも何故か夢見ることを未だ忘れぬ心と共に歳老い […]

独奏

イ長調のピアノを弾きながら口ずさむ歌 誰に聴いてほしいわけでもなくただ私のために私が奏でる 原動力など特に無いよモチベーションも皆無です ただ私のために届いてほしくて響いてほしくて弾いています作っています 私のような誰か […]

コスモ

波打ち際 寄せては返すなどと言うのは傲慢だろう僕らがただ其処に佇んでいるだけなのだから 日が昇り日差しが降り注ぐなどと言うのは傲慢だろう向こうからしたら僕らがただ此処に居るだけなのだから いずれの側も中心にはなく一つの系 […]

二律

のんびりと、過ごしています。よく食べ、よく眠り、よく考えて、生きています。 新しい物事に触れるということは、普段触れてきた物事に触れないということでもあります。 新しい人に出会い話すということは、いつもの人々と話す時間が […]

Beauties

見落とすことも気付かぬことも多いです 教えてくれたら伝えてくれたら嬉しいです 人の気持ちは今もまだ分からぬまま分からないまま優しくあろうとしています美しくいようと思っています 空が綺麗だと木々が瑞々しいなと立ち止まる心地 […]

雨雲

雨宿り誰かにとっての私にとっての雨宿り 先を急ぐあなたも居ればもう少しここで一緒に居たいと思うそんな私も居たりします いつかその内雨が上がって水溜り気にせず駆け出す頃には私も行けるだろうかと空に問います 深呼吸して空の一 […]

としても

散歩するみたいに生きていって大満足でしたと言えたならいいな きっとどんなに色んなことをこれでもかってくらいに詰め込んでも最後にはまたあぁあんな新しいこと思いついちゃったんだけどなぁとかあの海辺にも行きたかったなぁとかあの […]

光の粒

重さが滲む昼の香り 緩やかに流れる水面になる風 どうせなら連れられ行ってしまえばいいのでしょう花が吹きゆく方角へ 大きな窓の隙間たちから迷い込んだ光の粒たち それを眺めて立ち止まる私の粒たち ゆらめいてゆきましょう私の赴 […]

至る所がどこであれ照らされ混じる午後の光隠れて溶け込む夜空の深み愛される私でいたいという本性 路上を走り去っていった子猫が遠くで振り返り見つめる私を含んだ黒い夜更け すれ違った人々が少し経って立ち止まり思い出すどこかで見 […]

冷夜

沈んだ心と裏腹に明るい言葉が走る口先指先 本当は何も喋りたくないから流し込むロックンロール 雨音のおかげで他に何も要らないいつもの道 冷たい空気で考え事を減らしてしまえばただ少しずつ眠くなっていく布団の上 夜の深さが確か […]

詩を書くそれで詩人かと言えばそうではないのではないかと思う 珈琲を淹れるそれでバリスタかと言えばそうではないのではないかと思う 料理をするそれで料理人かと言えばそうではないのではないかと思う 絵を描くそれで画家かと言えば […]

移ろい

一日中家に居れば止まったみたいな時間から眺める空の移ろいが綺麗 思わず窓を開けて冷たい空気が溶かす永遠 夕焼け小焼けを追いかけて辿り着いた黒い空なら切なさなら悲しさならば受け入れてしまえよ朝日が照らすまでの束の間 音もな […]

逃避

逃げてしまえ逃げてしまえそう呟く人垣間見るうつつ 悪くないなと思って夕暮れ暗くなるのを待ち侘びてあなたに寄り道他に誰も知る由もなくいなくなろう奥の方へ 深い方へ 重くなった心ならどこまでも沈んでいけるまだ見ぬ豊かな未知と […]

光の話

光のようだと人は言う奇跡のようだと私は思う 永遠に大して知らない世界です もうずっと知ってる気にもなれないままですあなたの話 今日も嬉しくなれるように美しい音楽と美味しいご飯甘いお菓子と苦めの珈琲求めて生きてるだけです私 […]

Hopefully

曇り空雨雲が過ぎていった待ち合わせあなたは独り掌で握り締める自分 歩いてきたその自信で狂うこともありその事実を忘れてしまうこともあり通り過ぎていった雨雲も突然現れるはずもなく過去があり未来があるからこその今しがた世界に降 […]

優しさ探しの詩

優しさを探している お湯を沸かし豆を挽き香りが飛び立つ様を眺めるたびに舞い降りるそれをいつの間にかどこかへと消えていくそれを探している 出会いと別れを繰り返してはそのくせ同じことなどないままにやり直しもできないままにその […]

声色

声が言葉を運ぶのではなく言葉が声を運んでくれてあなたの声が届いて和みときにざわめき揺らいで癒やされ満ちてはっきり分かる心の居場所 風が街路樹の葉を揺らし鳴る優しい音に守られてゆっくり一緒に歩くみたいに 海岸線に腰を下ろし […]

週末と詩

週末です。何個もかけたアラームのすべてを聞き終え、暫くしてようやく意識が芽生えて焦り起き、気付けば僕はせっせと電車に乗って街へと出ていく。 詩を書くことは、主観的で尚且客観的だと思う。多くの人がどう思うかと、自分はどう思 […]

夜と僕

僕の心に声があるならきっと普段の声とは違うことを語り出すんじゃないか それが人というものなのだと素直に思えた夜はきっと僕も大人になっていたんだろう 飲み干した苦い缶コーヒーが溶けて更けゆく夜と僕 誰かに名前を呼ばれる嬉し […]

ラムネ

永遠に続いたらいいなって思うことがいくつかあって それでも歳は重なり僕らは育ちやがて何処かへゆくのだろうなとベビーカーに乗った混じり気のない声が世界に伝う 季節は巡り何万回目の青空を見上げ汗ばみ恋をして色とりどりの心地を […]

声よ今

僕らの声よ遥か遠くいつかの君まで届いてやくれないかいつかの僕よ振り向いてはくれないか 後悔には声は届かずただ未来へ希望へ声は霞んで飛んでゆく 今の僕らが言えることは未来の僕らが聞くためのこと いつかの僕が言ったことは今の […]

可不可

溶けた時何が私の元に残ったのか今はまだ知る由もない私 ああそうかそうだったのかと知る時へ向けてただ生きていくしかない私 希望という名の殻を被った真実なのだとそれをいうなら きっとこの世は可も不可もなくただ此処に在りあちら […]

幻の同じ珈琲

毎日のように飲む珈琲ではあるけれど、毎回同じ時間に、同じ場所で、同じ気分で飲んでいるわけではなくて、その時々で考えることも思いつくことも、そもそもその余裕の有無も異なるわけで、故に「同じ珈琲」なんてものは殆ど無いんじゃな […]

疲れた顔してアイスクリームを買って食べる幸せみたいな

各駅停車の電車に乗って、通り過ぎてく街並みを眺めて進む夜の中。 街灯が照らす公園、座る人を待つベンチ、知らない誰かが窓に灯した暖かい光。 夜を彩るすべてが、緩やかに遠ざかってゆく。 座り寝込んでいる人々と、何やら画面を夢 […]

生きゆく僕らは空を眺めて星でも探して生きてゆくのさ

光を当てた白い文字たちが、それは綺麗に輝いた。 「あぁ、僕はやはり白が好きなのだな」と心の内の誰かが言った。 今日からのために費やした時間たちが、明日のために準備された心が、昨日までに別れ告げて今この時の僕の頭を埋め尽く […]

光差す私

朝の光が差し込む小部屋ただひとり佇み眺める僕私 静かな世界流れを止めたかのように思える時間 このひと時が僕の目の前に在るようにあなたの元にも在るのなら在ってくれたらいいなと願う朝の光 季節の中で霞む瞳今日を旅する僕ら皆遠 […]

流行の私

間違いなく、流行というものはあるのだよなと駅のホームで待つ人々を見て思う。 同じフォルムに同じ服装、色違いの髪に色違いの服に靴。 そういう風に、何かと同じに見えてしまう僕の目こそが鈍感になっていっているだけなんじゃないか […]

Dawn Lights

光の先にそれがあるなら眩しさに目を瞑ったとて伸ばし続けることができるだろうかこの掌 朝焼けの中歌う星々光の僅かな寝起きをついて船を出した人の強さよ逞しさよ 薄い声はこの世界に響くことなく消えてゆき青い景色がただ僕の心を染 […]

風の言葉

風に生まれを尋ねたとして鳥に行方を尋ねたところで僕等は答えを知る由もなくただ放たれた言葉はやがて空へと帰ってゆく 道端の椅子に腰掛け飲み干した珈琲 通り過ぎていった誰かの後をついてゆく仔猫 同じ格好が揃って歩く平日の昼下 […]

新年の詩

流れゆく冷たい風あぁ僕等は一体何処から来て何処へ征く途中なのだろうね 風に聞けども答えは知れずただ何処からともなく吹き荒れて何処かへと去っていった遥か昔の胸の高鳴りが如く征く 青い空白い雪眺めては聴こえ来る自分の呼吸突拍 […]

羨む心

飛ぶ鳥を羨ましいと思う心は、地に足つけて歩いた日々が育んだ一つの確かなものであり、その道すがらで幾度となく空を見上げ、鳥と出会い、空を飛ぶ心地の空想に至らなければ本当のところでは芽生えすらしない確かなものの一つだろう。 […]

無題

青空の下珈琲を飲んでいる 過ぎゆく人も吹き抜ける風も今の僕にとっては同じようなもので きっとずっと変わらずそこにあったであろうベンチも木々も同じことを思っているんじゃないか思ってきたんじゃないかなんて思い少し微笑む きっ […]

時の所在

雨の降る音を聴きながら目覚める歯を磨き顔を洗い重たすぎる身体を椅子に委ねる 買ったまま読まずにいる本達の山から一冊を救い出し捲る 書き手の視点の偏りを読み流しながら語られているノンフィクションの出来事たちに僕は次第に落ち […]

過ぎていく月、伸びていく髪、言葉に埋れてしまいたい私

朝起きて、夜の間に自由気ままに飛び跳ね踊った髪と共に立ち上がる。 七月があっという間に過ぎ去ったということは、僕の髪もあっという間に一月分また伸びたのだということなのに、どのくらい伸びたのかもはやよくわからない。 色んな […]

藍色の詩

独り青の中、ただ青を見つめている。青い雨が世界を染め上げて、青い音が景色を全て美しく塗り潰した。夜と朝が出来レースを繰り広げてる。 こんなにも美しいのにみんなまだ夢の中だなんて、どんなに素敵な物語がそこにはあるんだろうか […]

朝の余韻

「読書は旅する幸福に似ている。」 僕の部屋の壁には、一面に気に入ったアーティストの絵やポスター、海外で訪れたカフェのショップカードや買ったコーヒー豆の袋、泊まったホテルのポストカードとか、他にも色んな思い出たち、アートた […]

空の理由

いい空だなぁと思うと、よく立ち止まって写真を撮る。 きっと同じように同じようなことを思って立ち止まって、この空を撮っている人が大勢いるんだろうなとふと思う。 何かが目に止まって、思わずそこで立ち尽くして、じーっと眺めると […]

旗印

大小に関わらず、というかそもそも大小なんてないのなもしれないが、何かを目指したり、成し遂げたり、つくったり、もしくは何かへ向かっていく時に、どんな形であれそれを先導するには旗印が必要だろうと思う。 一期一会の出会いや眼差 […]

透明感

透明なものに透明な人に強く惹かれる 向こう側に内側に 鮮やかな色を纏った何かが見えてけれど確かに眼の前に掌に触れる何か誰か いやそれならば本当に惹かれているのは透明の向こうに見える景色だとか心だとかそういう類のものだろう […]