空いていると僕は長い席の真ん中に座り向かいの窓から映る景色を眺めている川を越えるときの様子が好きで別のことに気を取られ見逃してしまったものならちゃんとしばらくしょんぼりとする 飛行機も新幹線も窓側の席がよい乗る前に「景色 […]
思い出
Poem as a letter
荷物が軽く感じる夜道 歌声の主と会話するかのようにメロディに乗る言葉に相槌を打つ 息が白く私は今温かいのだと知る 下弦の月と目が合う街灯が照らす多くが過ぎ去った顔 一つ前の駅で降り教わる無限の灯火 受容する心こぼれ落ちる […]
Believer In West Coast
西海岸で日が暮れていく東京へ向かう光を横目に走り抜けていく 遠く向こうで雲が待つ紫色の空が撫でる 無限の緑構うことなく思い違う 有限の命刻んだつもりの黄昏時 再会が曖昧にするひとしずくの鼓動 海の魅力にあぐらをかいた森の […]
無限 – we’re infinite
限り無い青を見た 限りの無いことなど確かめられるはずもないのだから真実とは異なるだろうに けれども確かな面持ちで私はその青を見た それは永遠ではなくとても儚く日を重ねれば遠く小さく 傷もついていくだろう古びていくだろうひ […]
Over The Green Light
君の中の宇宙響く音色 どうしようもなく繊細な光の粒跳ねた寝癖みたいな自然 形作った大人たちいつの間にか塀の中の夢あくびをする勇者であれたら願いながら立つ 緑の光が向かう先君は言ったわからない僕はただそれを見つめることしか […]
Birthday Song
音が芽吹く 幾度となく重なる奇跡のような奏全力の少年少女が夜を越えて 新しい歌喜ぶように歌い浸る 祭りのあと憂うように歌い笑う やがて美しい音が生まれるとき愛にできることを知りランデヴーとハーモニー瞳に浮かべて僕と夜明け […]
LOVIN’ THEATER
映画館は昔から好きで、気になる映画が始まると、少し世間と時間をおいてから、人知れず平日の夜に一番うしろの席を取って観に行く。 そういう人種が、世の中には少なからずいるものだよなと、スクリーンを前にしてポップコーンを頬張り […]
Memories Embrace
もう随分と長い間遠くへ近くへ共に旅を重ねた時間の束だ 守ってくれた時もあれば背中を押してくれた時もあり叱ってくれた時もあればただ隣にいてくれた時もある 肌身離さず私を決して見捨てること無く今日も変わらず側にある 時折光り […]
「またね」02222024edit.
今日、去っていく人がいるように、今日、新しく出会う人もいる。「出会い」と「別れ」、なんて言葉にすれば、両方ともひらがなでたったの三文字。けれどもそんな三文字で言い表せない人間模様が、そこにはしっかりはっきりあることを、多 […]
Hush At Live
ロックスター言葉のわからぬ私を見つめる音楽をする ロックスター言葉のわからぬあなたを見つめる音楽をする ロックスター言葉など無く飛び跳ね弾く音楽をする ロックスター言葉など無く仁王立ち音楽をする ロックスター細い弦をつま […]
Somebody To
光が反射し届いたのだ やがて皺になるのだろう知りながら大いに笑うよ誇りを刻む 音が響いて伝わったのだ やがて思い出になるのだろうそんなこと考えもせず笑うよ感動を刻む 声が聴こえて受け取ったのだ やがて自然へ帰すのだろうわ […]
You’re The Piano Man
他のすべてを忘れ過ごした数刻 言葉すら失ったただ仰ぎ見たしばらくしてようやく使い慣れた身体に戻った私 恐らく夢と現を曖昧にされたのです やがて静かに幕を下ろすのです 知っていながら知っているから無我夢中その余韻にのぼせて […]
ある海岸での走り書き
みんなして帰っていく 西へ向いた浜辺から雲が風が空が夕日へ向けて帰っていく その様をただ私は見ている 後ろ髪を風に吹かれながら背中を風に抱かれながら ゆきたい心と共に眺めている 本日も読んで下さりありがとうございます。続 […]
つくっています。その一
新しいお店を作っています。あれもしなきゃこれもしなきゃと過ごしていると、あっという間に一日が過ぎていきます。 そりゃそうか、と思いながら帰路につきます。眠ります。 よっこらせ、と長い眠りから覚めるみたいな。古い荷物たちを […]
Heading to Noel
夜、移ろい赴く湾岸の向こう。小さな海にかかった橋を渡り、夜景を眺める。冷たい風が多くを退け、透き通った空気が純度の高い光を私の下へと運ぶ。何を呟くこともなくただ、それを受け取る。 ならば今、自由。ならば今、幸福。誰かが言 […]
Memory and Thoughts 1&2
サンフランシスコで道すがら、誘い込まれるように入ったパン屋。ピザとコーヒーがモーニングセットだっていうから注文。壁に書かれた信念を読む。あぁなんていい朝なんだろうって思いながら行列を眺める。ハワイの日差しがまだ肌に残った […]
WINTER YOU
急に寒くなり、お気に入りの長袖に腕を通す。久しぶりって挨拶をするみたいに少し伸ばして心地を確かめる。鏡で姿を眺め、ああこれこれと安心する。 あの子がオレンジ色の大きなマフラーを巻いていたことを、なぜだろう今、思い出す。十 […]
BUT FIRST COFFEE
But first, coffee.寝ぼけたままで思うこと。既に希望の時刻から程遠く、絶望の淵で目覚めた私が思うこと。本当に残念に、遠慮がちに、けれど確かに、すべてを引き受け、一旦無になり、まず思うこと。 But fir […]
幸せ者としての覚え書き
「まだまだだなぁ」とか、「全然理想と現実は違ってて」とか、僕が言うことでは無いんじゃないかと、最近は思うんです。 僕が経営者として、起業家として、詩人として、一人の人間として、抱えている苦労や辛さはもちろんあります。日々 […]
Live Like Singing For 35 Years With Friends
例えば三十五年も共に居るのだという話 とても難しく奇跡がいくつ積み上がったのだろうと思う時代になったのだと知る もうずっと何十年と何十回と共に仕事をしてきたのだと話す人この人もあの人もそうなのだという人柄とはこのことを言 […]
Summer Say Goodbye
土砂降りの雨の中、音楽を聴いて、笑って、拍手して、また笑って、いえーいなんて叫んだりしました。隣を見ると、同じように笑っている人がいて、周りを見ると、雨合羽を着て、同じように手拍子をしてる人が大勢いました。 「夏がサヨナ […]
Summer Flies
Summer flies so fastI guess it was a dream that I saw at next to youI guess it was a raindrop that I just got […]
Liam Gallagher/リアムギャラガー
最高だった。豊洲のライブハウスで、UKから来た生ける伝説を観た。昨日夜中まで貪るように観た画面の中で歌っていた人が、眼の前にいる。歌っている。なんてこった。 何がいいってもうね、ただ立って歌ってんのが、いいんよ。何を歌っ […]
夏詩20230810
こんなに暑い日だったかねと思い出す 月日がもうこんなにも経つのだと向かいに座った人が言う 何か変わったものはありますかそう尋ねてくれた新しい人 何か変わらなかったものはありますかそう尋ねてくれた古くからの人 そうだなあと […]
Lost In Translation
Lost In Translation ロストイントランスレーション 今宵観た色 たった一度交わした会話 見つめ合った 薄茶色に光った瞳 心地良い音楽に揺れた身一つ 風が駆け抜けていった肌 飲み干した缶ビール Lost […]
Heading To
Heading to the venue for tonightHandling the life we are messing up 人生を今日も台無しにしながら向かいゆく今夜 No answer have been […]
夢の中に置いてきたのさ
やれるだけのことをやりそれでも難しいこともあり意気消沈して歩く日もあります 全てがよい方向へ向かう日もありそうでない日も確かにありいずれにしても行きたい方へすべてを尽くして向かっていきます 諦めるそんな言葉がちらつく日暮 […]
Before the LAST
圧巻のステージでした。七月一日、中野サンプラザ。 気付けば三時間、拍手していた手も段々と上がり、誰に伝えるわけでも無く、独り漏れゆくため息達と独り言。 名曲たちの持つ力と、それを作り歌う人々の力強さと、温かい観客達の声と […]
自分、部屋、本、ギター、ピアノ。
どうやらやはり朝六時には目覚め、シャワーを浴びて珈琲を淹れる。 荷解きは終わったものの、部屋の片付けに終わりが見えないまま引き続き取り掛かる。 まだ八時か、とかまだ九時か、などと思いながら、色んな、本当に色んな思い出たち […]
Flight to TOKYO
寝て起きて、飲み食べて、書いていました飛行機の中。考えていました雲の上。 気付けばあっという間に十時間と少しが経ち、なるほどやはり近いものだと思わずにはいられない太平洋の向こう側。 本当に多くの思い出たちと、本当に多くの […]
Bothell Woodinville and sofa with the dog
昼過ぎに家を出て、ワインが美味しい町へと向かう。 テイスティングが楽しいんだと、何種類かのワインを飲み比べながらお喋りをする。 僕にはシアトルに、格好良く、人間味に溢れた、何でも話せる、少し年の離れた姉が居る。 そう思わ […]
My Portlands
あぁ何年ぶりでしょう。オレゴン州ポートランド。 夕方から夜に変わっていく街を少し歩く。ピザの大きな箱を持って歩く人を見かけて、ピザが食べたくなって、ピザ屋に入って、食べる。 このお店、もうずっとあるなとか、思う。僕が大学 […]
Imperfections
気付けば失敗の話ばかりして、間違えてばかりだなとか思ったりもして、けれどそうか、それが僕だったじゃないかと思い出したりもして、話しながら笑う。 張り詰めた心を一体何度解いたら、もう大丈夫へと行けるのだろうね。 そんなこと […]
誕生日会とフォークライフ
昼前に家を出て、みんなでホストファミリーのお孫さん、四歳の誕生日会へ向かう。僕はどうやら生まれて間もない頃に、あったのだろう彼を思い出す。 その子の両親とも僕は、短くない年月を重ねて、こうして再会し、ハグできる幸せを感じ […]
ノルタルジックシティ
ダウンタウンを歩く海沿いの街 日差しを遮り木漏れ日にする並木道 天井が果てしなく高い窓は美しく広い集う人々が自ずと小さく見えるお気に入りのレストラン 出会ったことのないはずの誰か親しく思えて不思議に互いに笑い合う異国の客 […]
言葉遣いにまつわる話
“否定的なこと言わないのもいいところだよね”。ふいに帯に書かれた言葉に目が留まる。 中高の頃からの親友が、僕の詩集の一つのために書いてくれた言葉の一部。 そういう人と、これからも仲良くなりたいもん […]
いつか旅先のあなたへ
もう何年ぶりだろうかそう思う土地へと向かう飛行機の中 昔を思い出して色んなことを当時は思いもしなかっただろう色んなことを思える自分と向かう今日 きっともっと違う人生もあったのだろうと優しく軽く思えるのは今ここへと僕を導い […]
マイ・ホーム・タウン
語らい過ぎて、気がついたらこんな時間だとか思い乗り込む深夜のタクシー。都内某所。 あっという間に一人になって、家路につくべく告げる行き先。運転手が語り始めた生まれの話。 偶然出会ったその人が、全く同じ町の生まれだという奇 […]
Drawing Travelers
旅する僕らは景色の一部窓から覗いた人々も目が合って挨拶し合ったあの人だって景色の欠片 話した言葉も聞いた言葉もきっとそう 吸い込んで咳き込んだ土埃と煙だって旅の景色 飛行機の中はじめましても無いままに話して笑って仲良くな […]
Small Love Song
横断歩道と信号機の会話を遮って通り過ぎた交差点 朝から待ってる昼間の予定夜に出会うだろうあなた 起きて着替えて今日を旅して一体いくつの世界を渡り歩いて辿り着く今この時にどれだけ愛を注げるだろう 自信なんてないからずっと美 […]
忘れた景色が証明している
毎日やってること以外、意外と忘れてってる僕らです。 遠くの街へ行こうものならそれはもう、思い出さなきゃならないことと、覚えていかなきゃいけないことが山のようです。 きっと乗ったことのある電車、歩いたことのある道だったとし […]
箱に手書きでノスタルジー
忘れていこうぜ嫌なこと全部 忘れてしまおう辛いこと全部 忘れたつもりでいたってきっと必ず何処かに宿ってしまうものだろうから 忘れたフリして忘れた気のまま無意識って自分で書いた箱の中に放り込んで持っていこうぜ 多分ねきっと […]
何を美しいと思うのか
光の数だけ生活があるのだと、飛行機の窓から街を眺めた私に母が言った。 人は地球を汚しているのだという正論と、目の前に広がる無限の光の美しさとに、どう折り合いをつければいいのかわからず、幼い私はしばし黙った。 歳を重ねて、 […]
初夏と誰かが口にして
初夏と誰かが口にして、あぁそうか、もう始まりそうなのだと思う。 きっとまた、初めての夏がやってくる。 これまでの夏なんて忘れてしまって、そうそうこれを待ってたんよねなんて思わず言ってしまうような数ヶ月が、やってくる。 そ […]
他がゆえに今日も書かれる言葉たち
小さな自転車に乗って、横目でいつもの街を眺めながら、少し遠くのお店まで行き、珈琲を飲む。 カウンターしかないそのお店で、目の前を忙しなく行き交うマスターの音を楽しみながら、静かにこれを書き始める。 書くことが無くなる気が […]
臆することのない僕ら
書を捨てよ町へ出よう。そういう題名の本を子供の頃に受け取って、パラパラとめくって読んで遊びに出かけたいつかの晴れの日。 誰にも会いたくない時ほど街に出よう。そういう歌詞を優しく歌ってくれる曲を見つけて、ただ一人で聴いて歩 […]
自然の中で生きてきた
あっという間に夜が来て知らぬ間に朝が迎えに来るのです あっという間に日が昇り知らぬ間に闇が僕等を覆うのです この繰り返しにこの星が疲れることはまだ無いようできっと僕等が先に疲れ果て何処かへ行ったりやがてまた違う姿かたちで […]
雨という名のコンサート
雨の日は、なるべく好きな服を着て、なるべく好きな靴を履いて、なるべく好きな音楽を聴きながら外に出る。 行きつけのカフェで、美味しいラテを注文して、なるべくゆっくりそれを飲む。 都会に住む人々にとって、雨音というのは一番身 […]
生きゆく僕らは空を眺めて星でも探して生きてゆくのさ
光を当てた白い文字たちが、それは綺麗に輝いた。 「あぁ、僕はやはり白が好きなのだな」と心の内の誰かが言った。 今日からのために費やした時間たちが、明日のために準備された心が、昨日までに別れ告げて今この時の僕の頭を埋め尽く […]
お茶の間世界に思い馳せ
誰かが誰かを何かに誘って、何処かの誰かに其処で出会って、その結果として別の誰かに彼処で出会うことは無くなるのだ。 この当たり前を、切ないと思うのか、当然だと思うのか、それを運命と呼ぶのだ奇跡と呼ぶのだと語るのか。その言葉 […]
忘れてしまった世界の話
ありもしない話だけれど、例えば信号待ち。 聞き慣れない鳴き声と共に、ふと見上げた空をビルの影へと消えてゆく何かを見た。 あれは実は現代の鳥では無くて、見たことも無いけれど確かに大昔に飛んでいた、恐竜と鳥の間のような、鳥と […]
少年少女に憧れている
詩やエッセイの個人的に良いな、と思う部分の一つは「言いたいことを言えること」だと思う。 あぁ以前、ミュージシャン、シンガーソングライターが無性に羨ましく思ったことを思い出す。 愛してるも大好きもごめんねも夢も希望もチェン […]
クリスマスツリーを眺めて
師走がなぜ忙しいのかはさておき、とても忙しい。気付いたらクリスマスイブ、そしてクリスマスである。 シアトルの郊外で車だったかバスだったかに乗り、ぼーっと景色を眺めていた時、大量のクリスマスツリーが連なる一体に出くわしたの […]
思い出と今と先の世界で願わくば
「思い出づくり」という言葉がどうもしっくり来ない人生を生きてきた。 思い出を作るために生きてるとするのなら、その時僕等は今この時を、まさに今この時のために費やしているのではなく、未来のいつか、今を振り返り懐かしむその時の […]
冬の僕等のアンサンブル
まだ秋の色した街角を冬の顔した風と僕等が吹き抜けていく 去年の今頃は一体何をしてたんだっけか誰と何処に居たんだっけか そんな思考も少しの身震いと共に冷たくなった空気の中へとあっという間に落ちていく 風の音色に白い吐息溶け […]
無邪気という名の無敵の心
今月はよく書いたなぁと思う沢山書いたということではなくてよいものを書けたなぁという話 思わず人に誰かに読んでもらいたくなるようなそんな文章をいくつか書けた今月の僕のなんと幸せなことだろう 思わず誰かに伝えたくなるようなね […]
思いと言葉の優しい差分
思ったことと言ったことその差分にどうやら優しさが時には愛しさが憂いが未熟さが恋しさが詰まっている そんなことを教えてくれた白く冷たい風のような手 どうやら言葉だけではわからない心の内があなたにはあり僕はきっとずっと言葉と […]
僕と夜更けのブルース
何もしたくないと思い歩いていった道の先で、気付けば何かを考え、書き始めていて、「あぁ、呆れるほどに僕はいつも僕なのだな」と思い知る。 僕が僕から逃げ切るには、新しい自分になるくらいしか方法が思い付かない。 時間を僕を忘れ […]
世界を引き連れ歩いていく詩
歩いていくいや歩いてきたのだ その道すがらで出会った人達と眺めた景色と望んだ景色へ辿り着くべく身に付けたいくつかのこと ここから僕は何処へ歩いていくのだろうかと自らに問うならば 僕の全てを持ってしてまだやったことのないで […]
積もりゆく過去を前に
部屋の掃除をしている。 思い出たちはとても大事で、なるべく残しておきたいと思うけれど、これからの人生もそうだとするとそのうち僕は思い出に埋まっていってしまう。 別にこれは比喩でもなんでもなくて、部屋にあるものは全て過去で […]
テーマソングと導く歌声
小さい頃からよくCDを買って聴いていたロックバンド。誰もが取っ付きやすく、それでいてロックで格好良く、テレビに出れば何かと茶目っ気があって面白い二人組。 気付けばベストアルバムが出て、自然と家で母も弟も一緒になって聴いて […]
ノスタルジックアイスクリーム
思い出しては笑みになる人立ち止まり声になる空色にも表情があると思い出す アイスクリームが食べたくなるのは本当に季節のせいか 落ちていく甘さを掬う度心の内は暑さと共に何処かへと消えていって 足早に歩き去る人々の外冷たさと戯 […]
終わりと書いて希望と読む
終わっていく今日の確かさ訪れる明日の不確かさ ぷしゅーと鳴って閉じるドア昨日までの僕のおかげで挟まれることなく乗り込む今日の僕 明日もきっと今日のおかげで起きる歩く食べる笑うときに泣く 閉じては開くドアの音に驚くことなく […]
過ぎていく月、伸びていく髪、言葉に埋れてしまいたい私
朝起きて、夜の間に自由気ままに飛び跳ね踊った髪と共に立ち上がる。 七月があっという間に過ぎ去ったということは、僕の髪もあっという間に一月分また伸びたのだということなのに、どのくらい伸びたのかもはやよくわからない。 色んな […]
社会の中でそれでも歌う
絵画にせよ詩にせよ小説にせよ、デジタルアートにせよダンスにせよ音楽にせよ、観る人にとって表現とは、心の内にある想いの代弁であり、表現者とは代弁者である。 少なくとも僕には、時としてそう感じられる、感じさせてくれる大好きな […]
あなたという音楽の詩
再生回数が百にも満たない、美しい曲を見つけ繰り返し聴く。 この美しさを伝えたところで、受け取ってくれやしない世界になんていっその事サヨナラ告げて、どこまでも青く煌めく夜明け前へと向かっていってしまえたらいいのに。午前1時 […]
愛おしいものたちの詩
青い空、緑の木々、白い入道雲、鮮やかな色のワンピース、サンダルを履いた日焼けを知らない白い肌。 ガラス越しにTシャツ姿の自分を見かける。日陰を歩くサングラス。 子供たちが水鉄砲で遊び回る姿を眺めて、仲間に混ぜてほしいと内 […]
モヤモヤするわかりづらさの面白さ
「わかりづらい」という言葉はそれだけ聞くとネガティブな言葉に受け取られがちだ。 例えば伝えたお店の位置が「わかりづらい」と言われたら、なんだか申し訳なくなるし、そもそも簡潔に伝えるのが難しい物事を頑張って伝えたりしても「 […]
はじめましてという言葉
ミストのような雨だ。街灯に照らされた雨粒たちをぼんやり眺めてそう思う。 おそらく昔、何度か会ったことのある人に今日、はじめましてと言われた。 はじめましての方が確かに楽だなとも思って、ゲームのリセットボタンを押すように、 […]
星をめがけて音と共に人はゆく
スターになったミュージシャンが作った歌を聴いて、「私の歌だ」と思う。けれどそのミュージシャンの生活は、「私」とはどうしたってかけ離れていて、同じ地球だというだけで、全く違う世界に生きているんじゃないかと思うのだ。実際そう […]
ある日ある時、イラストレーターに貰った言葉達
音楽が好きだからといって詳しくなければいけないわけではないと思うし、旅行が好きだからといって、訪れたことのある国の数とか都道府県の数が多くなければいけないなんてことはないだろう。 知ってる人も少ないインディーズバンドや海 […]
人は差分にしか興味がないんだって話
夜な夜なひとり作って公開したTOMOSHIBI POSTが気付けば3周年を迎えていたという事実に驚きを隠せないまま家路について、深夜0時を回ったところで漫画「ブルーピリオド」の最新刊を読んだ。 そしたらもうそれがとんでも […]
暖かくして生きていく
電気をつけたまま眠り落ちているということがよくある。机のスタンドライトもついたままだったり、パソコンも開けっぱだったり、窓も少し空いたままだったり、けれどちゃんと布団には入っている、みたいな。 中学生の頃からすでに、机で […]
帰り道ワンダーランド
今日も誰かが平積みの紙束の中で叫んでいる 社会課題が山積みだって燃料燃やして森を無くした歴史を紡いで最果ての未来の今の快適な部屋の中塗りたくられた塗料から声が聴こえる 背中がどうも痛いんだって僕が言ったら いつ結婚できる […]