波になって

風が波になった陽が暖めた空気が吹かせた夜の冷えた暗がりが招き入れた 波に揺られた私も浜辺を少し水に浸す風に乗り飛ぶ私も大気を少しあちらへ押しやる 夕焼けが巡り朝日になる束の間私たちはほんの少し進化する生命を含んだ自然に加 […]

光る詩

伝う忘れてしまった朝あった答え日射し私に熱を与える どこへも向かわずここで留まり私は世界を美しくする 旗は揺れる今日も風は新しい 汗が光り素肌が喜ぶ声を聞く どこか遠くへ放った望みはもう見えず頭上からのみ降り注ぐ雨だけが […]

夏音

夏だと叫ぶ その代わりに大きな声で歌う 大勢に紛れて跳ねる 朝から晩まではしゃぐ 日焼けする 笑い合う 何万回と聴いてきた音楽を また何万回と聴きながら生きていくだろう その狭間にたった数回 あるかないかの光景たち 身体 […]

新夏

朝起き上がり シャワーを浴びて火照った身体 涼む間に本を手に取り 知らぬ誰かの旅行記を読む 涼し気な服を着て出かける 道すがらでカフェラテを買う 電車を待つ間に身体を伝う水の感覚 冷房の効いた車両に乗り込み座り 半ズボン […]

青よ!

青よ何処へゆくの彼方へゆくの私もゆくよ 何も知らない入道雲とすべてを知った夕立ちをまといゆくよ 青よ何を叫ぶの何処へ叫ぶの私も叫ぶよ あるがままにと誘う波とこちらを見つめる潮の香りへと叫ぶよ 愛だ恋だ自由だ夢だ今日も僕ら […]

夏だね

風が強くて、せっかく整えて出た髪もすぐにあまり意味がなくなる。 気温が高くて汗ばんで、せっかく塗った色んなものもきっとすぐ流れ落ちてしまうのだろうと少し切なくなって歩く。 みんなきっとそうなんだよなと思って街を見渡すと、 […]