伝う
忘れてしまった朝あった答え
日射し
私に熱を与える
どこへも向かわず
ここで留まり
私は世界を美しくする
旗は揺れる
今日も風は新しい
汗が光り
素肌が喜ぶ
声を聞く
どこか遠くへ放った望みはもう見えず
頭上からのみ降り注ぐ雨だけが
永遠に本心を私に知らせる
子供が笑うその声に
すべてを見出す
涼しげな緑の色に
あなたを願う
水を飲み干す
消えた年月の味がする
一瞬香った気がした夏休みのばあちゃんち
なんだ
あらゆる必要な言葉たちは
もうずっとここにあったんだ
伝う
忘れてもいない
覚えてもいない
ただ透明な光と共に
本日も読んでくださりありがとうございます。色々なことがあって、大分前に書いたままになっていた詩。読み返して、その美しさに救われた読者の一人としての僕。