君の中の宇宙
響く音色
どうしようもなく
繊細な光の粒
跳ねた寝癖みたいな自然
形作った大人たち
いつの間にか塀の中の夢
あくびをする勇者であれたら
願いながら立つ
緑の光が向かう先
君は言ったわからない
僕はただそれを見つめることしかできず
励ましの声も無愛想にこだまする
青空を行く雲のようだ
否が応でも西へと向かう
日をさえぎり僕の君の
遥か上でただ微笑む
それでもいつか
彼方から声がして
光が射す
予感がした
ただそれだけのことが
嬉しくて
小さな希望
響く宇宙
迷わず向かう
背中を押す
ただ美しい
朝の音を信じながら
夜の色を夢見ながら
壁から抜け出し
緑の光の先へとゆく
やがて
空の果て
見つける音
世界が光る
その時を待ちながら
本日も読んで下さりありがとうございます。たったひとりで毎日を抱え切れるわけもないから、歌う人がいて、書く人がいて、旅に出る人がいる。