アンティークへ

アンティークの家具を買いに行く。
大阪と京都まで。
どっと疲れたけれどスタスタと歩いていく。
お店の中を何周もする。
キョロキョロしながら歩き回る。

気付けば普段の三倍か四倍か、
この足は地面を踏んだらしい。
そりゃあどおりで足裏がジンジンとする。

いつもより三倍か四倍か、
地球との万有引力をこの身に受ける。

海の向こうで誰かが使った家具たちを、
距離も時間も経った今ここで、
靴底をすり減らしながら、
へとへとになりながら、
これいいね、格好いいねと選ぶ僕ら。

気に入ったのは多くがどうやら百年前のオランダやイギリスの椅子や机たち。

願わくば次の百年を僕らの元で、幸せに過ごしてもらえたら嬉しいなと思う。

そんなことを感じながら、いつもより強く重力を感じる心身と共に眠る夜。

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。翌日は早起きして、清水寺へ。よくよく思えば究極のアンティークが残る場所へ。