世紀を経ても

大抵のことは
水に流してしまわねば
到底心が保てないのがここ
二十一世紀

そんな悲しいことを言うなよと
シワの増えた顔で友が笑う

何時間眠っても
きっと疲れは取れないどころか増えていき
どうしようもなく
独りで過ごしたくなる日

どうしようもなく
二人で抱き合い佇む日

普段通りじゃいけないと
少し遠出をしてみたものの
雑な態度の店員に気が滅入る

この料理の味わい深さに
あなたも関わっているのだと
知らぬままでもここ
二十一世紀

帰り道で
他愛ない話が私を癒やす
緩やかな音楽が心を洗う

気に留めない
気にしない
歳を重ねた温厚な知人を想い
我が身の幼さを憂う

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。二十二世紀は、どんなだろうかなどと思う。