詩人と呼ぶ

カウンター席

夜の何処か

昔は居た

酒場で佇む詩人を思う

何を語り

何を書いたのだろう

私よりも遥かに聡く

遥かに深く教養を持ち

物事を愛していたのだろうと想像する

広く深く豊かに耕された土壌から

俗世を憂い

社会を慕い

強くしなやかな言葉を書いたのだろう

自らを憂い

誰かを慕い

優しく美しい言葉を書いたのだろう

その境地には辿り着けずとも

私は私の土を耕し

信条に従い

今宵も書こうと言葉へと向かう

詩とは生き様なのだから

その人を世は詩人と呼んだのでしょう

詩とは心身から生まれくるものだからこそ

詩の人と世界は敬い呼んだのでしょう

常に勇気と共にある

その姿を人は詩人と思うのでしょう

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。俗世に刺さる言葉を綴った偉人たち。遥か彼方の姿形。その残像に触れる度、私は私の望む景色を綴りなさいと、背中を押された心地になるのです。