ホノルル滞在最終日。
何をするわけでもなく、
朝焼けの海を眺める午前五時。
朝日はどうやら海からではなく、
山の方から登ってきているらしいと気が付き、歩き始める。
やがて美しい陽の光の元を見つけ、
暫し眺める。
あぁそうだと思い出し、
好物のエッグベネディクトを求めて朝早くから開いている店を探す。
辿り着いたカウンター席で、
まずはコーヒーでもいかが?と聞かれ、「Why not」のようなことを答えた後、メニューに確かに好物を見つけ、注文する。午前七時。
続々と朝食を、そしてコーヒーを求めて人々が席につく。
あぁ、朝だと、
ただ、思う。
これでいい、
これが、いいのだと思う。
朝焼けよ、またねと呟くように今。
旅人よ、何度でも青空に誓うように今。
日常たちよ、忘れず確かに生きていくよ。
今、強く願うようにまた、
大きな空へ、生きていきたいと思う。
海岸沿い、浜辺で出会った数多の波風たちが支える今へ。包むように向かう今へ。
限り無く青く光った、
午前中の旅人より。
本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。誰しもにあるだろう。歩いていたら歌いたくなるみたいに、旅していたら今を確かに生きていきたくなる一瞬。何度でも忘れては思い出す、純然たる最強の、最高の、私の心。