雨音を聴いて

あいにくの雨ですがって、
それは流石に雨が可哀想でしょう。

雨と出会ってもう何千年、
そろそろ楽しい雨との過ごし方を、
発明しても良い頃でしょう。

未だに僕ら足元濡らして、
肩やバックに触れた水滴たちを弾いて、
何故に少し困った顔して傘差して、
歩いてすれ違って行くんでしょう。

雨音を楽しむ心を、
少し濡れたあなたを愛でる余裕を、
雨だからって愉快に何処かへ向かう発想を、
もっとこう、
育んでいけたならって思うんです。

カラフルな傘を差して、
雨の日に似合うブーツを履いて、
雨音が優しく響く場所に出かけて、
時折雨で塗られた景色を眺めて、
優しい会話と温かい珈琲と共に、
読書でもしながらみんな生きていけたなら、
さぞかし世界は平和に近づくはずなんです。

そう願ってやまない気持ちを、
雨模様に映して書いています。

本日も落書きを読んでくださりありがとうございます。優しい気持ちを保ちたくて、雨音をただ聴いていたい夜もある。