夏の夜に
花火でも眺めながら
綺麗だねって言えればそれで
十分なんだ人生なんてね
青空の下
薄着で海辺に
座り込んで日に焼けて
夕焼けを待ってられたらそれだけで
満足なんだよ人生なんてさ
そうだよね
そうだったよねと
言い合うだけで
教え合うだけで
あのとき僕らは夏というものを
今この時というものを
確かに少し
掴んでいたはずなんだ
紛れもなく
僕らが欲しかった全てが
そこにあったはずなんだ
さぁまた今年も
今宵も探そう宝の在処
夏夜の深み
陽炎の向こう側
滴る汗の煌めきの中
いつかの夏に
この掌に
この指先に
触れた季節を道標にして
ゆこう
本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。好むと好まざるとにかかわらず、僕もあなたも夏を味わう旅人さ。