夢の中で
あーでもないこーでもないと
考え事をしていた
起き上がり
確かにそうだよなぁと
そのあーとかこーとかを思い返して
続きを考えながら支度をする
街に出て
人がこんなに居るものなのだとか
電車は速いなぁとか
今年は緑色が流行ってるのかなとか
そんなことを視界の隅の方で思う
あぁ暇だなぁということしか
思うことがなかった日々というのが
僕にも遥か昔に確かあり
ただあの日々もそれはそれで
面白く愉快な時期ではあったのだよなと
思い出し少し優しい気持ちになる
過去は積み重ねていくというよりは
一つ一つ大切に
時に適当に
大きな大きな棚にしまっていく
そういうもののような気がしています
自分だけが
あぁあれはあそこに閉まったなぁとか
君とのあの出来事はここだここだとか
そういえばそんな話も
どこかにしまってあったなぁとか
そんな具合に話の中で
頭の中で夢の中で
記憶の棚を開けたり閉めたり
いつかの何かを引っ張り出しては
棚の前に机を置いて
そこで並べて眺めながら
今や未来といった新しい絵を
書いたり考えたり
僕はしている気がします
そういう意味では
実は過去は
時間の経過と共に遠く遠くへ
深く深くへ離れていってしまうわけではなくて
記憶の棚から引き出すことが少ないものから順々に
何処へしまったっけなぁとか
思うようになるんじゃないかと思うわけです
本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。よく思い出しては語る記憶は、自分の手の届きやすい所に、棚の中でも近くの引き出しにしまっているってことなんじゃないかなぁ、と。