歳を取るにつれて、真新しさを感じづらくなっていくのだという話を聞いた。
そりゃあそうかと、思った。
なるべく痛くない方がいいし、
なるべく辛くないのがいいしで、
僕らはなるべく音沙汰なく、
無事で安心安全な日々を望むようになってんのだと言われて確かに腑に落ちた。
けれどじゃあこの、好奇心てやつとはどうやって折り合いをつけりゃええねん。とも思った。
最近刺激的な出会いが無いなと嘆くのは、裏を返せば心穏やかな暮らしがそこにはあるとも言えるわけで、けれどその言葉自体が示すのは、週刊少年ジャンプよろしく夢勇気希望と愛の枯渇、好奇心が踊り出すような出来事の無さ、冒険の始まりを求める心なんじゃないか、と。
安全と冒険を共に感じたいがために僕等は新しい場所へと時折旅するのかもしれないが、それも毎度毎度繰り返していけば慣れが生まれて安心と冒険のバランスがたちまち安心の方へ傾いてしまったりもするだろう。
そういう意味では、あぁなんて安心というやつは恐ろしいやつなんだろうとも思えてくる。
社会は世界は安心安全という正義へ向かって進んでいくけれど、その先に果たして僕等の好奇心の居場所は在るんだろうかとも思う。
本日も落書きを読んで下さり有り難う御座います。気付かぬうちに好奇心が行方不明にならぬように。