僕の中に言葉はない
あるのは流れていく時間と
小さく確かな心の機微たち
そしてこの目に映り届いた
今はもう既に記憶になった光景たち
自分を肯定して生きていくとは
他人を否定していい理由にはなりえないけど
自分を信じ切ったが故に
気付かぬうちに傷付けてしまった人達もきっといて
顔も声もわからないその人たちも
記憶の中の光景たちには存在している
すべてを零さぬように生きていくには
この掌も心の器も充分には程遠く
だからこそ
日々こぼれ落ちていく雫たちがあることを
強く強く覚えていたいと思う
本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。自らも誰かにとっては雫であることもあるのだと憂いながら、受け入れながら。