ゲームオーバーへ向けて

浅い眠りに浅い思考
深く頷く回り切らない頭の中

見つめることを諦めて
ただ見て見ぬ振りに慣れきった虚ろな瞳

無我夢中で何も求めず求め続けた画面の向こう
霞んだ視力で眺める未来はどう見える

なぁ一体あなたは僕は
何を求めて今日も世界の中で瞼を開いて
何を探して歩いていくんだ

ゲームに映画に喩えられる日々の中
ハッピーエンドもゲームクリアも実はなく
待っているのは一律多様なゲームオーバー

だとするならば
だとするならさぁ
何かを求める喜びに
何かを探し続ける幸運にこそ
生きる醍醐味があるんじゃないのか

成し遂げることよりも
成し遂げるまでの物語が

読み終えることよりも
読み終えるまでの物語が

見つけてしまうことよりも
探し求める日々こそが

例えば僕があなたが
今日も明日も目覚める理由で
いつか何処かで出会う理由で
笑い喜び抱き合う理由なんじゃないだろうか

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。寿命という名のHPが時間に応じて減っていくしかない世界ならゲームなら、与えられたコントローラーで、キャラクターで、スペックで、手に汗握り続けて何が何でも何時間でも夢中で遊ぶ子供であれたら。