なるべく手ぶらで
家を出る
雨の日も
水溜りを飛び越えるふりして
傘を片手に踊れるように
晴れの日も
リズムに合わせて
なるべく身体を揺らせるように
このまま例えば電車を乗り継ぎ空港へ
飛行機に乗り何処かへ飛び立ってしまうのもきっといい
そう思える程の身軽さで
曇り空と笑顔を交わす
物語の主人公たる僕ならば
あなたならば大丈夫
物語は自ずと進んでいくはずだから
そんな風にいつだって思えたならば
僕等はきっと踊る幸せを味わいながら
いついかなる時だって
この物語は自分のものだと我が物顔で歩いていける
本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。
もしもここ人生では
主人公は予め決まっているのでは実はなく
ただそれは私なのだと信じ振る舞い
幕が下りるその時まで
踊り続けた歌い続けた
演じ続けた人を主人公と呼ぶのだとしたら