小瓶を渡すように

「カレンダーレター」という言葉だけ聞くと、何やら手紙一通の話のように聞こえるが、何を隠そう全くもってそんなことはない。

そのことを、それを完成させて、買ってくださった方々へさぁ届けようとせっせと準備すればするほど痛感し、気付いたら夜も更けておりました。

愉快な人たちの愉快な話を小さな画面越しに聴きながら、大きな画面の中のミリとかポイントの数字を変えたり文字を変えたりしながら、手探りで今日もデータの海を泳いでいく。

情報の洪水が、更に水量を増して、勢いを増して僕らの元に流れ込む中、それに必死に抗いながら、どうにかその大きな流れに飲まれぬようにと願いながら、自らも小さな石を、或いは手紙の入った小瓶を川へと海へと投げ入れる。

いや、もしかすると僕らは投げ入れてなどいないのかもしれない。

手渡しで、ただ手渡しのように、
渡しているのかもしれないと思う。

そうだといいなぁ。
もちろん小瓶に手紙を、言葉を詰めて海へ流すのも楽しいけれど、手渡しできて、喜んでもらえるなら、それがいいなぁ。

そんなことを思っていたら、
夜が明けてまいります。

本日も落書きを読んでくださりありがとうございます。カレンダーレター、発送するよ〜。ふふふ、また良い名前のものを、つくったよ。カレンダーレターを買ってくださった方々、お楽しみにね。