風が吹いて

言葉が飛んでいった夕暮れに弾けてしまったそうだ要らないんだった私に何も。諦めでもなく後悔でもなくただ何もここにはもう何も。必要もなく欲望もなくただここには私。それだけでいい。それだけでいいのさ。響く身体と心あるいは、ひと連なりの何かとしての私のみ。川と海。あるいはそれらをなすただ流れ。

言葉はただの外縁でしかなく、掬えばそこにあり、拾えばそこにあり、砂ぼこり、空気のたぐいとでも思えたならば本当は。

本日も読んでくださりありがとうございます。句読点を忘れて書けてしまってようやく、句読点てどんな意味があるんだろうかと思索しはじめる。当たり前を捉え直すには、活きのいい感性に倣うのがおすすめです。