月別: 2024年10月

これはなんだそんな言葉すらないただ生命の反射自然のつま先或いは素肌 草木と同じ海風と近しいただ生命の呼応 なんだ君はそんな言葉もいらないこちらを見つめたグレスリーその場にいたならきっと僕も言葉ではない何かを選べたのかも […]

今日が始まるただそれだけで嬉しく思う 今日が終わるただそれだけで嬉しく思う 明日へ向かうただそれだけで嬉しく思う 風が行き交う 水面が揺れる 肌を見つめる いつぶりだろう 掌の線をなぞる 光が射す ただそれだけで嬉しくな […]

宿への帰り道。「22歳になったときはシアトルにいて、33歳になったときはカリフォルニアにいるなんて想像もしなかったなぁ」「そしたら44歳はシアトル支店で迎えたらいいんじゃない」、母の軽い返答。「あはは、そうだね。ナイスア […]

風が波になった陽が暖めた空気が吹かせた夜の冷えた暗がりが招き入れた 波に揺られた私も浜辺を少し水に浸す風に乗り飛ぶ私も大気を少しあちらへ押しやる 夕焼けが巡り朝日になる束の間私たちはほんの少し進化する生命を含んだ自然に加 […]

西海岸で日が暮れていく東京へ向かう光を横目に走り抜けていく 遠く向こうで雲が待つ紫色の空が撫でる 無限の緑構うことなく思い違う 有限の命刻んだつもりの黄昏時 再会が曖昧にするひとしずくの鼓動 海の魅力にあぐらをかいた森の […]