この空を描いたのはあなたでしょう
見様見真似でペンと絵の具
手に取り探せど同じにはなれず
故に延々と惹かれているのでしょう
今日私は黒い服を着て
あなたのすべてを受け入れます
明日私は青い服を着て
或いはオレンジ色を纏い
あなたに似合う笑顔をします
私が白い服を着るときはもう
あなたになど見向きもしない頃の話
あなたの光では到底汚すこともできない未来
この氷を溶かしているのはあなたでしょう
冷たさを奪うのが得意ですから
別け隔てなく魅了して
やがて過信し突き放しては
独りまた長い巡りへ旅立つのでしょう
私は冷めるでもなく火照るでもなくただ認め
あなたの後を追いここで待ちます
この心を塗りつぶしたのはあなたでしょう
期待などという明るい色で汚すのがお上手ですから
見境もなく心躍らせ
やがて素知らぬ顔で傷付けては
独りまた深い巡りへ旅立つのでしょう
私は漠然と
けれど大きな痛みを抱え
重たい荷物を背負うように
心を引きずりそれでも尚再び青く起き上がります
雨がすべてを洗い流し
雷がたった一つの私を照らします
この空を描いたのはあなたでしょう
聞かずとも思い知り嫌悪も無心もなくただ
親しみと愛を込めて
私