明淡色

あなたにとっての詩は
ある日届いて
いくつかが深く刻まれた心を癒やした

私以外それを知る由もなく
夜が明ける

走り去った自転車が運んでくる朝
愛の言葉みたいな空の光

カーテンを開いた顔へ
降り注いでくれたならいいな

願いながらまだ
夢の中の街

淡い水彩に似た
陽の色が似合う花瓶を探している