待ってやくれない
青空にうろこ雲
鳴り響くベルに急行電車
世界は今日も通り過ぎてく
過去のことなど忘れた素振りで
けれど確かにその涙を受け取って
掌に落として本日も
切ないくらいに新しい空
開け放った窓
森の中から眺める子鹿
その瞳にどう答えればいいのか
分からないまま月日が経った
いつの間にか見なくなった
大切なものの無くし方
否が応でも学んでいった
それでも尚忘れぬように
無くさぬようにと心に留める
いつかふと
私の元から消える時
後悔の無いように
伝えなければならない話
逃すまいと広げる羽
考え過ぎたいつかの私
置き去りにして
駆けていった先にてようやく海辺
綺麗だねって深呼吸して
軽やかに揺れていれたら
本日も読んで下さりありがとうございます。いつも通りの、理想の話。色んなことを、人を、思いながら。