雨と静けさ
呼吸する度
吸い込む冷気
私は確かに積もってゆき
どうしようもなくただ
濡れる木の葉
揺れる前髪
止め処なく
流れ巡る私の血脈
風と同じさ
波と同じさ
やがて何処かへ消えていく
その刹那にただ
愛したいだけのこと
味わいたいだけのこと
歯切れの悪い人になるな
未練がましい恋などするな
賢さを使い上手くなど生きるな
予定調和のつまらなさには懲り懲りだよと
風に吹かれて倒れた植木が物語る
雨に降られて濡れた素肌が綺麗に見える
今宵も
自然に教わり
懸命に生きていく
健気な姿を思い描く
本日も読んで下さりありがとうございます。雨の音が、僕の心を静かにする。