曖昧なまま
濁すわけでも
洗い流すわけでもなく
ただそのまま
混ざっていった思惑たちと
馴染んでいった情緒の味
今はそれで構わないさ
その積み重ねで
遠いところまで来たものだとか
ふと我に返り微睡む
グラスの冷気
喧騒から漏れ聞こえる
笑い声たちの不協和音
或いはハーモニー
絶妙な均衡を保ち
今日もここを過ぎていく
声に乗って言葉
心地良さと悪さが下地
分からずじまいのこの道の先
どうなるんでしょうねとそっぽを向いた
吐息は確かに世界に混じり
また少し色を濃くした
二つの狭間
本日も読んで下さりありがとうございます。あいまってやがて。