紙を売っている、といえばそうだとも言える。
ただ紙を作って、ただ渡しているわけではない。
珈琲を売っている、といえばそうだとも言える。
ただ珈琲を作って、ただ渡しているわけではない。
詩を売っている、といえばそうだとも言える。
ただ詩を書いて、ただ渡しているわけではない。
そんなこと、そりゃあそうでしょうよとみんな揃って言うけれど、いざ値段を前にしたり、いざ商品を前にすると、なぜだか割とうっかり忘れてしまって、高い安いを考えてしまったりするもんだよなと思う。
左から右へ、或いは右から左へ、物事を移動させること自体が価値なのだというものももちろんあれど、そうじゃない(あえて言うと)楽しさを考えて、見つけて、値段をつける人たちの元へ、いつの時代も僕らは集まっていくもんだよなと思う。
集まっていくけれど、集まってみると忘れてしまったり、見えなくなってしまったりすることも多い。
価値とは何か。特に、それが目に見えない、触れることのできない場合、僕らはうっかりまだまだ見落としてしまうのだと思う。忘れてしまうものだと思う。
だからまずは普段の自分から生み出されていくもののことを考えてみたら、意外にやっぱり面白いなと思ったのでした。
本日も読んでくださりありがとうございます。カタカタでいうと、クリエイティブとサービス。自分たちの言葉でいうと、美意識と思いやり。目に見えない、大切なこと、日々の営みのこと。