振り返らずに

いつか
私の背中を押した人がいたように

今日も
私の背中を押す人がいて

世界
私にとってのそれは
決して私一人の歩みではありません

未来
私にとってのそれは
決して私一人の至る先ではありません

予定調和の美しさに
どこかむずがゆくなってしまうのは
一人で生きてなど来なかったことの
端的な証明なのかもしれません

今日も
私の背中を押す人がいて

世界は今日も
私に孤独を履き違えるなと忠告し

未来は今日も
少し先で一人ではできないような
新しい遊びでも考えているのでしょう

どんな時も
遠く遠くで光る何かを
相変わらず見つめたままの
指差すことを止めないままの
羅針盤のような心と共に
ゆく道すがら

いつ何時も忘れるべからず
勇敢な人々の話です

本日も読んで下さりありがとうございます。押す手の偉大さ。押された背中に背負うからこそ、振り返らずゆく。