From My Playlist

フィービーが鳴らすギターに酔いかけたとき、無性にコーヒーが飲みたくなってドアへ向かう。

風下に居たことを思い出し、慌ててフードを被り冷たさを凌ぐ。七月のクリスマスを歌う声が小さな布の中を満たす。鐘の音とピアノの音が混じり合い、冬だと言う。知っているよと相槌を打つ。

カフェに入り、小さなラテを飲む手が白い。思わず目をやる後ろめたさ。癒やしたのは確か西海岸からのフォクシーズ。

まぶたを閉じかけたとき、口ずさんでいたのはそうだホーリーの歌。そういえば君は知らなかったな。まあいいかとか思いながら眠りに落ちる。

臆病者たちが反旗を翻してつくった歌は、やがて格好いい弱虫たちが集まり詩を書くに至り、今日も街行く人の足取りを軽くした。

夢の中でも鳴り響くオーケストラ。どうやら演奏会は続くらしい。朝日と共に音符を後にする足音。

気取った子供として口ずさむ歌。誰かがきっといる瞳。いいねと言ったいつかの君を思い出す。あっという間に寿命を終えた閃きが放った光。

本日も読んで下さりありがとうございます。今日も聴いていた色んなミュージシャン、曲たちと書きました。