冬の冷たい吐息に
夏の汗が滴る肌を思う
浮気性の友
入道雲を眺めながら
雪の積もった道を歩く
まるで途方も無い足取りの君
似た者同士を思い出し
あくびをし
瞼をこすり
季節の中で所在を忘れ
寝ぼけた私
遠くを見るふりをして
いつも季節の色した頬に見とれる
隣りに座っているくせに
遠くに居るふりをしては誤魔化し笑う
冬か夏かと問われれば
春もいいねと言ってみる
秋も素敵さなんて微笑んでみる
そんなんじゃあ
いつまで経っても暑い夏を抱けやしないよ
滑らかに冷えた冬を味わえやしないよ
知っているよと少し叫んで笑顔で飲む
冬に飲むホットワインが
夏に飲み干したビールに嫉妬してる
春と秋はただそれを横目に
焼酎と鰹で晩酌をする
さしあたり
通り過ぎていく風か何かの
私とあなた
空が綺麗な日のことでした
本日も読んで下さりありがとうございます。季節の巡りに比べたら、いっとき吹き抜ける風みたいなものさ僕ら。