湖を書きたい。
静かで冷たい空気。
優しくなびく水面と鳥。
そこで朝焼けを待つ時を書きたい。
すべてと共に待ちわびている。
穏やかに呼吸し眠る子犬のような。
書いたとて伝わらぬかもしれないよ。
誰にだろう。さあねと笑う私でいたい。
満員電車。
ビル達に詰め込まれた路地裏。
大多数の不変な日々。
流れていく今日。
森も海も見かけること無く、
終わる都会。
湖を書きたい。
日の光で温まっていく空気。
優しく鳴くかもめの親子。
そこで眩しさに眩む瞳を書きたい。
すべてと共に待ちわびていた。
深呼吸して伸びをする私達のような。
本日も読んで下さりありがとうございます。難しいんですけどね、それでも。