偶然隣

本を読む人
詩を書く人
本を読む人
眠る人

いつぞやの電車の中
並んで座る偶然の最中

もう二度と
と思いかけて
まだ一度も
出会うに至ってなどいないじゃないか
思い直して書き直す

読む人
書く人
読む人
眠る人

いつぞやの電車の中
並んで座る奇跡の真ん中

いつかどこかで
はじめましてと交わすなら
きっとそれは神のイタズラ

束の間の同席を繰り返すのが
実は人生

束の間のイタズラを味わえるのも
実は人生

読む人
書く人
眠る人

共に運ばれ何処かへとゆく
人々

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。割と何処かで実は、出会っていたりもして。