月別: 2023年12月

変わらずに在ろうとすればするだけ、変わりゆく物事がより鮮明に、ビビットに肌に心に響く。 素直なままで在ろうとすれば、時に世界は痛いくらいに鮮やかで、身に余る。 だからこその、我が道を行くロックンローラーに、早朝の湖畔で見 […]

笑いたい楽しみたい喜びたい ただそれだけが難しい日 ただそれだけを望んでいる日々 あっという間に終わってしまう切ない日 過ぎ去っていった愛すべき日 流れ着いてただ今日だけを豊かに過ごしたいと願った日 笑いたい楽しみたい喜 […]

多くのことがありました長い道のりをゆきました遠くへと訪れました 道すがらいくつかのことは変わらずここにありました私と共にありました 葉から雨水が滴るように月日を重ね風に揺れ人に揺れ暑さを過ごし寒さを耐えて光を浴びてを繰り […]

年の瀬です。とか言いながら私自身は新しいお店をオープンさせてしまったが故か、今年を懐かしむよりも遥かに、新しいことをどんどんやっていく最中にあります。故になんだか、「終わっていくな〜」みたいな哀愁が今年は一向に私を包みま […]

充実しています割ともう多分ずっと 飽き飽きしています割ともう多分ずっと もう何も要らないそう思ったのも束の間いいえその実見果てぬ日々だと そろそろ乗りこなせるはずそう思えたのも束の間波を捉えきれずに倒れます風を掴めずくら […]

軽やかに生きる風に吹かれる木々に学ぶ 街行く人の揺れる髪舞う落ち葉よりいくつかを知る 重ね着した服故の私の広がり道端にてふと思う 注いだすべて育ったのは何 耕したすべて芽を出したのはさて いつも通りを正解として今日も一日 […]

昔教えてもらって買った生姜。作ったジンジャー。美味しい記憶。 いつか欲しくて買ったレコード。かけるソングス。嬉しい時間。 少し緩いお気に入りの靴。履いて出かけるディナーウィズユー。楽しみな予定。 着崩した上着。擦れた色味 […]

私が誰かなど書き忘れたまま愛を伝える手紙の豊かさ 答えなど尋ねる間もなく分けられた気持ちの味わい 世界は今宵も大いに煌めき冷たい空に光を乗せます照らされる夢と合わせて不安たち両手を繋いで街行く人々 掠れた声で歌います疲れ […]

温もりさえあればと知るのはなぜか大人の少し先。子供の頃に夢中で求めたはずのものたちの行方。途方に暮れて見渡す天上の世界。答えなどない場所の自由。不安が優しく頬杖をつく。見つめ合う居間のこと。 触れたのは肌ではなくてあなた […]

空のグラデーションがどこから来るのか。科学の話なんかじゃなくてただ聴きたいのはあなたの冗談。 注いだ炭酸。シュワシュワと消えていった気泡。なぜ綺麗だと思うのか。心の機微がいつだって気紛れなのはなぜだろう。ただぼんやりと思 […]

少し緩めの服を着ます自分にも少し緩めに生きていきます ただ時折きゅっと気付けばびしっと心のタイを締めていくこともあります ただ時折ぎゅっと気付けばいててと着慣れない服を纏うこともあります 新しい靴はかかとを擦りむき私に日 […]

喜びの舞そんなものは持ち得ませんが心の内で踊ります 歓喜のジャンプそんなには飛びませんが思いきり地面を蹴ります 嬉しさの声時折消えて涙になります 美味しいの顔思い浮かんではやはり何度でもと思います いくつかの必殺技を隠し […]

カフェで流れる音楽また新しい美しい声と感性の人に出会う すべからく他では聴いたことはなく友人が勧めてきた記憶もない それもいいそれがいい 新鮮な純度百パーセントのはじめましてとアイラブユー ただ聴いていく知らなかった曲の […]

うたた寝をする。落ち着いた日。 いい会話を横耳で聴く。思わず微笑む。 深い森に風がそよぐ。心地よい音のような言葉たちが飛ぶ。 空が綺麗になっていく。合わせて私も溶け出していく。やがて辿り着けばいいのになあ。流れ着けばいい […]

日曜日。コーヒー。アイスクリーム。ジンジャーエール。ガトーショコラ。 日曜日。紅茶。ジンジャーエール。白ワイン。バナナブレッド。生クリーム。 日曜日。手紙を書く。レコードをかける。ギターを弾く。ピアノを弾く。 日曜日。花 […]

封灯が開店しました。誇らしい気持ちと、これから一層頑張らねばという気持ち。 ドキドキとワクワク、なんて端的な言葉には乗り切ることのない、大きく重い感覚、感情がなるべく溢れてしまわぬようにと自分という器を支えている。そんな […]

入り浸る。通う。試行錯誤する。触れる。味わう。笑う。 何万回と繰り返し、馴染ませていく。 場所との関係。人との関係。 耕していく。育んでいく。 日々の喜び。人生の醍醐味。 少しずつ。軽やかになっていく。信じ合っていく。豊 […]

新しい人新しい場所新しい暮らし 新しい仕事新しい靴新しい服 新しい年新しい夢新しい今日 新しいがやってくる新しいへ訪れる新しいを求めゆく 新しいに憧れる新しいが私を呼ぶ新しいをあなたから知る 新しい夜新しい朝新しい表情を […]

溶ける大空どこへゆこうね尋ねたところで返事もないなら尋ねずにただ見つめていよう 今日も私は愚か者だと知りながら青に甘えて寝癖を直す道すがら 遠くまで深くまで見えるようになったとはいえ身に余る豊かさ手のひらから零れ落ちてゆ […]

物思いに耽る、読書する、 友と語らう、大切な人と過ごす。 悩む、休む、考える、 一年後の自分へ手紙を認める。 時には優しいお茶や珈琲、お酒と共に。 ちょっとしたスイーツや食べ物と共に。 忙しない日々の中に、日が昇り、やが […]

君らが一曲作り世に流行らせる一時僕らは一つ居場所をつくる 君らが一夜を使い暗闇で笑う一時僕らは一つ物語を育む 君らが一日を拵え日常から逃げる一時僕らは一つ結束を生む 君らが一月旅をして余暇に浸る一時僕らは一つ新たな世界を […]

人が動くと書いて働くなので、僕らは毎日ずいぶん、働いている方だと思います。 そんなこと言ったら、好きなミュージシャンのライブに行って飛び跳ねてる時なんか、もう本当に働いてますよ僕ら本当。 てくてく歩いて近くの珈琲屋さんへ […]

何年も前に撮った写真たちを見返さなければならない機会があり、デジカメで撮った写真のデータをパラパラと眺めていたんです。 するとやっぱり、あぁこの頃はこういう服を着ていたのか自分はとか、あぁこの頃はこの街のあそこへは行った […]

新しいお店の名前は「封灯」と言います。オープン日は十二月十六日。調べてみたらこの日、「紙の日」いう日なんだそうです。 封灯には、未来へのお手紙が詰まった封筒たちが収納される、一年間分三百六十六個の棚が作られています（初め […]

新しいお店を作っています。あれもしなきゃこれもしなきゃと過ごしていると、あっという間に一日が過ぎていきます。 そりゃそうか、と思いながら帰路につきます。眠ります。 よっこらせ、と長い眠りから覚めるみたいな。古い荷物たちを […]

名曲聴いて他に何も出来なくなって飲み干すグラスの中の明かり 澄み渡った凪の心今夜を浸して色よ変われぼやきながら終わる前奏みたいだ本日未明 誰も知らない場所にて合唱す届くはずもない声届き恐らく一粒程は変わるだろう明日の私 […]

愛を確かめるいつもの会話の中にある普段の笑い声にある一口で頬張ったそれにある 愛を確かめる下らない話の中にあるいつもの着心地のよさにある一口飲んだそれにある 愛を確かめる包まった布団の中にある育った自分自身にある一口だけ […]

本を読む人詩を書く人本を読む人眠る人 いつぞやの電車の中並んで座る偶然の最中 もう二度とと思いかけてまだ一度も出会うに至ってなどいないじゃないか思い直して書き直す 読む人書く人読む人眠る人 いつぞやの電車の中並んで座る奇 […]

一日はすぐ終わる日が昇る日が沈むその間に生きる人吹き去る夢 風はすぐさま消える日が差す日が陰るその合間に浸る味佇む情 儚さへの好意愛しているよと言って瞬き欠伸する間に飛び立つ恋 コンクリートを足で打つ何度でも作り直せばい […]

夜、移ろい赴く湾岸の向こう。小さな海にかかった橋を渡り、夜景を眺める。冷たい風が多くを退け、透き通った空気が純度の高い光を私の下へと運ぶ。何を呟くこともなくただ、それを受け取る。 ならば今、自由。ならば今、幸福。誰かが言 […]

Say hello to December We are all herefor a favorite coat and muffler We are all herefor a glass of hot wine or […]