Aqua

ラブソングなんて聴く暇もないくらいの調子。
その方がよっぽどラブリーだよねとか。

励ましの歌を聴くくらいならいっそ、
ほらとっとといくよと急かすくらいに走り出す。
その方がよっぽど励まされるよねとか。

落ち込んでいる暇も、
不安でうずくまっている暇も、
それが必要な人にだけあるっていう真実。
それを欲している人にだけ訪れるっていう噂。

自意識が大抵過剰な人類だって話。
もう少し真に受けるのが早かったなら、
私はもっと私で居れたかな。
私はもっと強く優しく居れたんだろうか。
ねえどう思う。

一筆書きみたいな人生。
書き直しは効かないってわかってるなら、
どうしましょうって言いながら描き続けて欲しいなあ。
そういうわけにもいかないのかな一般論。

本当にただ、
普通って真理を求めて生きたい人挙手。
案外居ないって知りながら問う。

諦めるなんて言わないでおくれよ。
そんなんじゃいつまで経っても語り明かせやしないよ。
夜明けを一緒に眺めることすら叶わないよ。

流れ着いた今ここで、
甘えることのできるものすらないのなら、
どう生きる。
ねえどう生きる。

自らに問うのなら、
今日の終わりに私は歌う。
一緒に肩でも組んで歌うなら、
涙も枯らしてやがてそこで、
溶け合い一つの夜更けになろう。

本日も読んでくださりありがとうございます。名曲かよって呟きながら名曲に浸る夜が、私に書かせた。ただそれだけのこと。僕もやがて、辿り着きたいと思った夜のこと。