生命の神秘とかどうでもいいよ。ただ私はここで温かい珈琲でも飲んで他愛無く笑っていたい。
人生の真理なんてどうでもいいね。ただ私はここから電車に揺られながら、美味しい晩御飯のことを考えて過ごしたい。
上手な生き方なんて要らないよ。ただ私は時折、降る雨を眺めてぼんやりとしていたい。
目的や信念だなんて言えないよ。もっと小さい、この掌で掬えることのできる程度の希望と夢の水面に映る顔を眺めて私はゆくよ。
何と言われたっていいさ。そんな風には思えない日もあるけれど、なんだかんだ元気だよって伝えたい。そう思える人がいる幸せをちゃんと持って歩いていきたい。生きていきたい。
本日も読んで下さりありがとうございます。今日も生きたんだよなって、真っ暗な部屋に寝転がり、掌を広げて上げて、思ってみる。窓を開けて、寒空の空気を吸い込み、思ってみる。生命たる私の所在を、確かめる。