佇んで自由

私だけでは手に負えぬ自由たち、希望たちが、この世界にはあり、それでも私はできうる限りの自由と希望と共に今日も生きる。あなたはどうだと問うほどの力を私は持たず、生きていくとはなんだろうかと問うたところで、私の答えはあなたのものにはなり得ない。

それでも私は明日も、自由と共に生きていくのだろう。希望と共に笑うのだろう。私だけが変わらないままだと誰かが言い、みんな変わっていくものなのだと誰かが言う。ならば何を望んで生きているのかと、もはや私は誰に問う余力もなく、生きていく。自由と希望と共に、生きていく。

河川敷で、公園で、父が高く高く投げてくれたボールを見つめた光みたいな瞳。街中で、リビングで、母が放った冗談たちに笑った光みたいな頬。あの眩しいほどの光を放っていたのは私だったのだと、確かなまま生きていきたいと願いながら、生きていく。

毎日の天気に翻弄されながら、新たな出会いと思いがけない再会に驚かされながら、この煌めきが集うのは私が故なのだと、確かなまま生きていきたいと思いながら、生きていく。

自由と共に過ごした肌触り。希望と共に旅した心持ち。そのすべて、何処かに置き去りにすることなく、生きていく。明日も一緒に遊ぼうよ自由。明日も一緒に出掛けようよ希望。

本日も読んでくださりありがとうございます。自由も希望も、いつもあなたの側で待ち侘びているのだとしたら。