夕間暮に銀河

飲み干した珈琲
選んだはずの味
忘れた頃に思い出す仕組みの私
読み耽るのはいつか誰かの恋焦がれ
秘密にしてしまえばいいさと風と語る

どんなに言葉を交わしたところで
抱き合い朝を目指すまでは
到底許し合えない銀河が詰まった私達

最後の数秒
書き残すならそれは全て
せめてものこの世への愛の調べ

暗くなるのが早くなった
季節の話のふりして言う
素知らぬ顔して頷いてくれる木々

暗闇の方が自由に踊れる
目を瞑ればいつも同じ
黒い景色だけだと思っていたのは幼い私

珈琲の味わい深さを知れたのは
再び飲もうと思えたが故

冬の寒さの中へ出掛けていくのは
再び会おうと思えたが故

希望に甘えて今日もまた
明日を目指すのは私

その先で出会うなら
目を閉じたとて光を感じ
苦みの中に旨味を覚え
銀河へと身を投げ出せる私たち

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。いつも、自然と共にいます。