私のくるぶしを刺した蚊の後ろ姿
季節を惜しむみたいだ
さようなら
輝いた水面で跳ねたのはきっとそう
またいつか
書き連ねた日記が行く先で会いましょう
眺めていたのは水平線
そのふりをして立ち尽くした私自身
海辺の街はそんなことわかった顔して
夕焼け色だったでしょう
飲み干した冷たい珈琲
きっともう暫くは交わらないから
余韻に浸りたくて氷を溶かす
涼しい風にそそのかされて
長袖を纏ったのは私
少し腕まくりをして素知らぬ顔した私
見ず知らずの新しい季節に連れられて
向かった先で出会うだろう色へ
早く会いたいと告げる手立てもなく
ただ無心で追いかけていく
必死に走ったいつかの畦道みたいだ
本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。自分で書いといてなんですが、これはもはや落書きではなく、無地の紙への清書です。