海へ透明

海に触れる
冷たさに顔が綻ぶ
波が肌を無邪気に撫でる

立ち尽くした僕は
思うことなど何もなく
海でもなく空でもなく
ただ眺めていた

混じり気のない
透明な無限の僕として
日差しが透き通るような心地と
波風の通り道のような身体と
そこに立っていた

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。去り際に振り返って、海へと合掌しました。