何色ですかと尋ねたら
金木犀の色なんですと答えてくれて
思わず言葉を失い
見つめて微笑む
素敵ですねと伝えられたらよかったのにと
思うのも束の間
微笑んでくれたあなたのこと
吹く風に揺られる焚き木を眺めて
寒空の下で思い返して
夜の背中を押してゆきます
人知れず香る
金木犀のように私も
今日を描き残して明日へと去ってゆきます
あなたから教わった
秋の色をまとって眠ります
向かってゆきます
香りの先へ
本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。刺激が沢山な日、というよりは優しい色をたった一色、見つけた日でした。