夜道の瞳

静かに風が流れていって
路地裏の散歩道
飼い主に連れられた犬
私の方を見つめて時を止める

大それた人生を望んでいる割に
ささやかな幸せを大切にしたい人

平穏な暮らしを望むが故の
挑戦の日々を選んだ人

叶えたいことがあるのだと言うけれど
傷つけられたら立ち止まる人
向かう先を変える人

本心は未だわからぬまま
私を見つめた瞳の中に答えはないかと覗き込む夜

きっと私の瞳を見つめたあなたも
そうだったのでしょうと
ようやく気付く愚かな私

そんな幼さを抱えたまま
私はまた見つめられることを望みながら
散歩道を人知れず歩いていく

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。あー、また拙いことを書いてしまったという自分と、よく書いたよと喜ぶ自分。