余分

珈琲を飲む散歩する緑が黄色に染まっていくのを眺めいる 珈琲を飲む散歩する長袖を着たり捲ったりしながら過ごしている 珈琲を飲む散歩するただそれだけでいいのになあと思ってみる肩の力が抜けていく心地 珈琲を飲む散歩する友と話す […]

筆跡

書いていたのか遠く昔 聴いていたのかあの頃の私 どうして尋ねてくれたのかすぐ隣で君 何を思って居たんだい海の向こうに 答え合わせもできないまま歩いてきた 辻褄合わせもしないままそれでいいさとやがて笑った 擦り切れた靴底が […]

悲しかったらギターを弾く苦しかったら詩を書く辛かったなら親友と歌う そうして私は明日も健やかに生きていくのさ 誰かが私を揺るがすのならかき消すようなギターソロを作るよ 誰かが私を苦しめるならお陰様でと名作を生むよ 誰かが […]

眼光

口ずさむ音色光がさえぎる景色人に紛れて歩いていき人知れず微笑むのもよい 私を傷付けるのならもちろんのことその手を汚す覚悟を持てそう言わんばかりの眼差しに学ぶ いつか獣たちが草原の向こうから私へと教えてくれたこと 音符を自 […]

蛇足

僕は生きてきて、そりゃ何十年も過ぎたのだから、色々な僕が育っています。頑固な僕、優しい僕、厳しい僕、平和な僕、怒る僕、とか。 そういうどれか一つの僕だけを見て、怪訝な顔をする人も、そりゃまあ居た気もします。あんまり覚えて […]