電車が響かせる音
車輪とレールが交わる吐息
車が鳴らす音色
ゴムタイヤと車道が揺らした空気
隣を歩くあなたがハミング
誰かが回した音源からのアレンジソング
私が枕元でかけた音楽
部屋を満たした冷気を伝い
涼しく撫でる首筋の肌
どうせ忘れてしまうよと言うあなた
その傲慢さを少し私にもくれないか
すべての音の通り道たる心と身体
震える度に変わらざるを得ない感性
その繊細さに少し疲れた理性のつぶやき
今夜も数多の音を吸い込んで
私は昨日の私を上書き保存しリピート再生
新曲のような私として
寝ぼけ眼で明日を目指す
サンプリングし続け生きる
私の感受性を大事に抱え
波に乗りゆく
本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。誰しもが今日も数多の音を浴びて、生きてゆくんですよね。