澄んでいく
汚れたふりして全て私
多様な今日に漬け込んで
空の青と雲のグレーを混ぜ込んで
染まった私は私以外の何色でもなく
同じことを望んで羽織った上着
異なることを望んで選んだ下着
誰もに馴染む靴を履いて
どっちつかずの素振りの私
大勢と同じ道をゆく
行列に並んで食べたハンバーガー
数人と座って食べた牛丼も
実のところは唯一無二の私の味わい
夕焼けのオレンジ
道端の緑
頬のピンク
水の透明
全て異なり
覚える色合い
吸い込む風合い
今日も私は色を変え
生きていく
私へと澄んでいく
本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。陽の光に照らされ光ったあなたも、私にとって唯一無二の鮮やかな色。