重ねゆく生命

名曲は色褪せず
愛した素顔も永遠のまま
私は歳を重ねる

もう何度
通り過ぎたかもわからない川
今日も渡る

もう何回
見つめたかもわからない顔
今日も語る

風が吹き髪を揺らす
掌はほのかなピンクを示す
呼吸する身体
考える心
幸運により支えられた命
他の誰とも分かち合えない自分同士
時折重なる奇跡

青空に月が見えた日
曇り空に虹を見た日
雨の中に幸せを見つけた日

年老いていくのさ
いくつもの永遠を見つけながら

年老いていくのさ
いくつもの奇跡を飲み干しながら

昨日と明日の微かな狭間でしか
生きられない私たち
今日と名付けたのはせめてもの抵抗さ
それならばとことんやろうよ
そう告げるように私の背中を風が押す

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。疲れた心がこんな言葉を私に書かせるのなら、疲れるのも悪くないなと思うのです。