朝を見つける

眠れないので好きな本を読む

眠れないので好きな音楽をかける

眠れないなと思い悩んでいたら
外で雨の音がし始める

今日までの疲れを引きずった身体と
明日からの疲れを請け負った心

同居している一つの寝床
穏やかな部屋

この暗闇は
一体何という名の黒だろう

幾度となく頼り
包んでくれた静けさ暗がり

涼しい顔したところで皆
強く綺麗な言葉で語ったところで皆
等しく黒に包まれて
今宵も眠るのでしょう
明日も目覚めるのでしょう
黒から光に表情を変えた世界と共に
起き上がりゆくのでしょう

気づけば眠りに落ちていき
音もなく優しくまぶたを開け
私は朝を見つける

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。カーテンの向こう、差し込む光に照らされて、辿り着いた朝。抱き締める今。生きていることの尊さを、恥じらいや躊躇いで蔑ろになどしない。台無しになどしない。その難しさからは決して逃げない、そんなひとりで在りたいものです。