私をどうして

新しいこと
いくつも見つけて
いくつかを手に入れて
いくつかを諦めて
そしてほんの少しを
持っていく

優しくなんてなりきれず
広く深くもなかなかなれない
分からず屋で小さな心と共に
人知れずこの掌で支えたまま
持っていく

暫し私は
雲を眺める

流れていくのは空だけではなく
私もなのだと思う

流れ着いた先々で
私は私なのだと思えるのなら
この小さな心も少しだけ
古くなったいくつかも少しだけ
誇れる気がする

抱えてきたほんの少しを
支えてきた小さな心を
ちゃんと大事に思える気がする

風と共に何処かへと向かった雲も
一刻前に澄んだ空の青さも
そうだろうか

答えなど無い呟きを
聞けば誰も彼もが笑うのだろう独り言を
大真面目にここで囁く

私が私を確かめるべく
今日も思う

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。自分という一人を、どう扱うか。どう大切に思うのか。その積み重ね、その結果としての今ここにいる自分自身だとするのなら。