人知れず

予定をいくつか梯子して

気づけば夕暮れ時の路地裏を歩いていました

少しだけ暑さが和らいで

拭う汗を探しています

急ぐこともせず

緩めることもせず

ただ自分の歩幅と共に居て

生きています

そういえば今日

アゲハ蝶が僕を追いかけてきて

こうして蝶々を眺めるのは何年振りだろうかと思いました

人知れず駅へと向かい

道行く人を眺めては

他愛ないことを思いつつ暗くなっていく景色の中です

今頃あの蝶はどこで羽を休めているのやら

今宵という言葉の響きが似合う日暮の中

思う僕です

本日も落書きを読んでくださりありがとうございます。人知れず、というのが非常に好きなのかもしれません。